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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu189.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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今回の世界不況では日本の自動車産業の対応は速かった。トヨタ株の
復権はマーケットにも、産業界全体に対しても世直し効果は大きい。
2009年4月14日 火曜日
トヨタ自動車 <7203>は当面5000円相場がめどになるだろう。
◆新型プリウス予約2万台突破 インサイト超えるペース 4月14日 中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/economics/news/CK2009041402000141.html
トヨタ自動車が5月中旬に発売する新型ハイブリッド車(HV)「プリウス」の受注台数が、予約開始から2週間足らずで2万台を突破したことが13日分かった。ホンダの新型HV「インサイト」を超える受注ペースで、「すごいことになっている」とトヨタ幹部。HVの技術や価格競争は激化しており、低迷する国内自動車市場の起爆剤になりそうだ。
新型プリウスは5月18日に発売予定。現行モデルはトヨタ店とトヨペット店で販売しているが、新型はレクサスを除く4販売系列すべてで扱う。
予約は今月初めから本格的に受け付けを開始し、10日に2万台を突破。11、12日の土日でさらに数千台を上乗せした。競合するホンダのインサイトが発売開始1カ月で達成した1万8千台をすでに上回っている。
2008年度のプリウス国内販売台数は約7万台。新型は、その3分の1程度を受注した計算になる。
販売店によると、新型プリウスの納車は3−4カ月待ちの状態。最低価格を205万円程度と現行モデルよりも約30万円安くしたことに加え、今月から始まったエコカー減税やインサイトとの相乗効果が台数を押し上げているようだ。
新型プリウスは排気量を現行の1500ccから1800ccとし、燃費はガソリン1リットル当たり38キロと約7%改善した。トヨタ堤工場(愛知県豊田市)などで、輸出分を含め月間4万4千台を生産する。
◆株で見る世の中:「世直し相場」につながるトヨタ自動車株の上伸=犬丸正寛 4月9日 サーチナ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090409-00000093-scn-bus_all
麻生内閣の自動車購買刺激策もヒット
トヨタ自動車 <7203> の株価が、「世直し相場」の役割を担ってきた。相場の中期的な強さの判断となる「26週線」を3月最終週に上抜いてきたことがある。実に、2007年7月以来、1年9ヶ月ぶり。下げに下げた同社株が底打ちから本格的な出直りに転じたことを意味する。しかも、総就業者数500〜600万人を擁する自動車産業界におけるボスである。世直し効果の役割は十分といえる。
麻生内閣もこの主役の扱いを承知していた。自動車買い替えに補助金を出す。今は、節約ムード一色で、車検5,6回受けて、10年以上乗っている人はざら。そこに目をつけた。購入後13年以上の車を廃車として、新車を購入すれば1台当り最大25万円の支援。買い替えでなくても、低燃費の新車を購入すれば1台当り最大10万円が補助される。ドイツで採用されている方式だが、良いものは真似ればいい。
既にスタートの休日の高速道路料金割引も好評だ。ETC車に限るというところもITに強い麻生内閣らしい。低燃費車と言えば日本。こつこつと、早くから頑張ってきた効果だ。これから花を咲かそうとしている。大型車一辺倒で、努力を怠ってきたGMなどアメリカの自動車産業とは明暗がはっきりしている。
ハイブリット車ではホンダのインサイト(価格189万円)が発売後わずか1ヶ月で受注台数1万8000台と高人気。トヨタ自動車も新型プリウスを5月から販売する。排気量1800cc、走行距離リッター当り38キロ、価格は205万円程度。既に、受注台数は1万台を超えたという。今度の制度で13年乗った車からプリウスへ乗り換えるなら「205万円―25万円」=180万円。魅力的。
日本の物作り復権への足音高まる
今回の世界不況では日本の自動車産業の対応は速かった。社会批判はあったものの、思い切った人員削減を行った。このため、回復に向えば収益の上向きは大きい。しかも、日本自動車産業の復権は、「日本の物作り」に自信となる。先のワールドベースボールでの日本チーム優勝は緻密なチームワークの良さであり、物作りの心にもつながるものであった。トヨタ自動車株の復権はマーケットにも、そして、産業界全体に対しても世直し効果は大きい。当面5000円相場がめどになるだろう。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)
(私のコメント)
3月14日の「株式日記」において少なくても現時点で、「ハイブリッドかEV(電気自動車)を持っていない自動車メーカーは生き残れない。これから着手しようとしても遅いのです。」と書きましたが、その頃はトヨタの株も3000円そこそこで株を買われた人はいるのでしょうか? それから1ヶ月も経たずにトヨタの株は4000円にもなっている。
マスコミではトヨタショックだのと騒いでいたのですが、マスコミの記者で株の事を分かっている記者はほとんどいない。株をやるにしても自分の専門分野を絞ってやる事が大切であり、マスコミの記者は所詮は耳学問であり受け売りに過ぎない。ハイブリットカーは売れるかどうかは最近まで分からなかった。
ニッサンやマツダがハイブリッドに乗り遅れたのは、ハイブリッドカーは過渡的な自動車であり作ることが難しかったからですが、トヨタやホンダも10年以上もデーターを収集しながら作り続けてきた。たとえ作ったとしても燃費が良くならなければ意味がない訳であり、走りも悪ければ売れるわけがない。だから欧米のメーカーも手を出さなかった。
ハイブリッドカーは一台の車にガソリンエンジンと電動モーターの二つの原動機を乗せて走るのだから非常に複雑な車になる。コストも当然かかるわけで1000万円ぐらいで売らないと赤字になるような車だった。ところがホンダのインサイトは180万円台で発売されるようになりトヨタの新型プリウスは205万円で発売される。
今月発表された経済対策ではエコカーに買い換えれば25万円の補助金が付く事になり実質180万円で買える事になる。インサイトは160万円台になる。ところがニッサンやマツダはハイブリッドカーを開発していないから絶好の機会を逃した事になる。カリスマ的に称えられているニッサンのカルロス・ゴーン社長も次世代車の読みを誤った事になる。
ハイブリットカーも10年たってようやく主力商品となり、世界的経済危機で車がぱったりと売れなくなった状況において救世主的な車となりつつある。ニッサンやマツダはエコカーの流れに乗り遅れて脱落していくのでしょう。アメリカのビックスリーも倒産は時間の問題であり、AUWを抱えたままではエコカーを作ることは無理でしょう。
確かにアメリカは軍事技術や宇宙開発技術でダントツの技術力を持っている。しかしそれを自動車に生かせないのはなぜだろうか? 問題はコストでありコストを無視すればロシアや中国でも有人宇宙船を打ち上げる事が出来る。問題はどうやってコストダウンするかであり量産しなければコストダウンは出来ない。量産するには売れなければ出来ない訳であり、新もの好きな国民がいないとハイブリッドカーは出来ない。
携帯電話でも日本はガラパゴスと言われていますが、車でもガラパゴス化して別世界となりつつある。このような現象に対して野口悠紀夫氏や池田信夫氏は批判的ですが、物作りは止めて金融立国を目指せと言ってきた。まさにプリウスもインサイトもガラパゴスカーと呼ばれるのでしょうが、携帯電話でも自動車でも日本標準が世界標準になるのではないでしょうか? ダントツの技術格差をつけてしまえば彼らは断念するでしょう。
◆なぁ、日本が独自のことをするとガラパゴスと呼んで、アメリカが独自のことをするとグローバルと言うのはやめないか?
http://v.japan.cnet.com/blog/murakami/2008/09/23/entry_27014834/
◆野口悠紀雄や財部誠一のような日本の経済学者、エコノミスト、アナリスト、経済ジャーナリスト、言ってることが日持ちがしませんね。
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/90db7ede5b71ef2a4374dab2522d0df9#comment-list
ハイブリッドカーが売れる商品にまで開発できた事は奇跡でもあるのですが、ハイブリッドカーの成功が自動車用バッテリーの開発にも影響を及ぼしてきた。このようにもの作りには波及効果があり次々と新しいものを作ることが出来るようになる。リチウムイオンバッテリーのような高性能バッテリーが安くなれば産業革命的な技術変革が起きるだろう。
19世紀が蒸気エンジンの時代なら20世紀はガソリンエンジンの時代だった。21世紀は電動モーターの時代となり、ロボットなども電動モーターで動いて、鉄腕アトムの時代がやってくる。日本はその一番先端に位置しており、昨日のNHkの「クローズアップ現代」でも日本のロボット兵器が注目されている事が報道されていた。
◆「プリウス、インサイト……次世代車・爆発的普及前夜」(09/04/14) 日経エコロミー
http://eco.nikkei.co.jp/column/new-ecocar/article.aspx?id=MMECc7000030032009&page=1
新型プリウスの予約を受け付けたところ、1週間で1万台に上ったということです。発売までには予約が4万台に達するかもしれません。ハイブリッド車等の低燃費車は補助金や税制優遇が受けられることもあって、この自動車不況の現在、唯一明るい兆しがあります。次世代車の爆発的普及前夜ということでしょうか。
今回から、このコラムはタイトルを一新します。これまで「2010年に生き残るクルマ」と題して環境対応車(エコカー)や自動車メーカーの最前線の動向を追ってきましたが、2010年が来年に迫り、今後のクルマの行方が明確に見えてきました。ちなみに、次世代車爆発というタイトルは、次世代車が爆発的に普及するという意味で、爆発炎上するわけではありません。しばらくのお付き合いをよろしくお願いします。
では、なぜ次世代車なのか。なぜそれが爆発的に普及すると考えられるのでしょうか。その理由にはいくつかあります。
まず、逃れられない背景として、地球温暖化と石油資源の枯渇があります。この2つの問題が、自動車の行く手を阻んでいます。これまでのエンジン車では、解決が非常にむずかしいので、それに代わる新しい自動車=次世代車が求められているということです。
確かに、自動車を生産し、販売する義務を負う自動車メーカーと、それを監督する行政府は、次世代車の開発を促進しなければなりませんが、私たちユーザーには関係ないといういい方ができないわけではありません。果たしてそうでしょうか。
地球温暖化は私たちに健康被害をもたらし、生活を困難にします。私たちがその防止に努めなければ、誰が防いでくれるでしょうか。これは私たち自身の問題なのです。なぜなら、そもそも私たちの生活のスタイルが、地球温暖化を促進してしまうものだからです。
石油はすぐに枯渇してしまうわけではありません。しかし、景気が回復すれば08年6月のように、ガソリン代が再び180円近くに上昇するという人たちが多くいます。そして、それほど遠くない未来に石油の供給不足が起こると心配されています。石油価格の高騰は、否が応でも私たちの生活を圧迫します。
それを避けるには、石油の省エネルギーが必要であり、私たち一人一人が石油の節約に努めなければなりません。
しかし、自動車に関しては、乗用車も商用車も、たとえエコドライブに努めるとしても限りがあります。自動車そのものが省エネになる必要があります。
ごく当たり前のことですが、私たち自身が未来の地球を決定してしまうことを今一度確認する必要があると思います。そして、そこに次世代車が深く関係します。
ただし、次世代車が高価では購入ができません。私たちの手が届く範囲の価格になってほしいものです。そのためには量産が必要です。量産を可能にするには、私たちが大量に購入しなければなりません。そのためには安くなければ……と、次世代車は鶏が先か、卵が先かという無限の連鎖に陥りがちなのです。
このしがらみから脱却するには、自動車メーカーが大量生産を決意すること、私たちは多少高くとも購入する決意をすること、政府は補助金で自動車メーカーと私たちをサポートする決意をすることが求められます。
次世代車と呼ばれる新しい自動車は、上記の2つの問題を解決に向ける技術が使われている自動車で、具体的にはCO2排出量の削減と石油の節約あるいは代替燃料の使用が可能な自動車です。
■メーカー、消費者、政府が一体となって……
そうした次世代車の普及が目前だという理由は、上記の3者の決意がいよいよ固まってきたと考えられるからです。
自動車メーカーのうち、地球温暖化と石油枯渇に危機感の強いメーカーは、次世代車の開発を進め、一部のメーカーはすでに発売しています。そして、トヨタとホンダは、次世代車の代表であるハイブリッド車のコストダウンにすでに成功しています。(後略)