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(回答先: AIG幹部への6億円ものボーナス 【金融崩壊第2幕】は巨大金融機関の破たん処理へ移行することになります 投稿者 愚民党 日時 2009 年 3 月 17 日 23:09:48)
焦点:米AIG賞与問題、大統領は難しい舵取り
2009年 03月 17日 15:18
[ワシントン 16日 ロイター] オバマ米大統領は、公的資金を受けているアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)の賞与支払いについて、批判の矛先が大統領の経済政策に向かわないよう、難しい舵取りを迫られている。
1800億ドルの公的支援を受けているAIGが1億6500万ドルの賞与を幹部に支払ったことについて大統領は「AIGを存続させている納税者に対して、この暴挙をどう正当化するのか」と非難した。
多額の公的資金で税者負担が一段と高まるなか、国民がAIGの幹部への賞与支払い問題を経済政策と関連付ける可能性があり、大統領に難題を課している。
就任後オバマ大統領は、3兆5500億ドルの2010会計年度の予算案を提示、7870億ドルの景気対策の承認を議会から得た。また先週には、残りの2009会計年度について4100億ドルの予算に署名した。さらに、金融機関の不良資産処理の詳細を近く発表する予定で、金融機関救済の公的資金がさらに膨らむ可能性がある。
民主党のストラテジスト、ダグ・スコーエン氏は「大統領が恐れていることは、AIG(問題)が経済政策に変わること。仮にそれが起これば、かなり悪いニュースだ」と語った。政府は今のところ、道徳上の憤りについて適切な姿勢を取っていると同氏は指摘する。その上で「国民が一段と懐疑的になっているという問題に政府は直面している。AIGの賞与支払いを擁護しなければならない状態だけは政府は避けたいだろう」と語った。
今回の件で民主党と共和党は、今までにないほど見解の一致を見せている。フランク下院議員(民主党、マサチューセッツ州)は、同社幹部は解雇されるべきとの考えを示した。同議員はNBCの番組で「賞与の権利があるかもしれないが、職の権利は永遠にはない。(AIGは)今や政府が80%所有している。こうしたことが再発しないようにすることが、われわれができることのひとつ」と語った。上院のマコネル共和党院内総務は、政府は「まったく驚くべき」賞与支払いが二度と起きることがないようするべきとし「税金がこのように使われないという確実性が納税者には必要だ」と語った。
<うんざりした納税者>
疑わしいローンへの投資で損失を出し老後の蓄えを縮小させ、米経済の景気後退入りを助けたとされる企業に対する政府救済に、国民はすでにうんざりしている。
大統領は、AIGに対して政府の力を最大限に活用し「ボーナスの支払いを阻止し、米国民が破たんしないため、あらゆる法的手段」を探っていくようガイトナー財務長官に指示した。一方、AIGのリディー会長はガイトナー財務長官に宛てた書簡で、AIGはすでにコミットした2008年分の在籍賞与を支払う法的な義務を負っていると説明。賞与の金額は08年初めに、金融商品部門の問題が明らかになる前に設定されたとした。
AIGはまた、救済資金の半分以上の930億ドルをゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)や複数の欧州金融機関に支払っていたことを明らかにした。
米金融業界に対する批判は、コメディアンのジョン・スチュワート氏や、CNBCの投資情報番組「マッド・マネー」の司会であるジム・クレイマー氏などの著名人の間でも高まっている。また、ロイターのブログの書き込みで、あるコメンテーターは「AIGや救済資金を受け賞与を支払っている企業は全てボイコットするべき。賞与は通常、平均を上回る優秀なパフォーマンスに対して与えられるもの。これらの企業は、それぞれのボーナスの正当性を公的に示す必要がある」と指摘している。
(Steve Hollando記者;翻訳 伊藤恭子:編集 吉瀬邦彦)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-37017620090317