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Re: 月齢30カ月以下の牛の頭部など 特定危険部位と扱わず 厚労省:日本で月齢21ヶ月のBSE牛が見つかっているのに?
http://www.asyura2.com/09/gm15/msg/154.html
投稿者 脳天気な 日時 2012 年 1 月 19 日 18:18:39: Md.C3hMjrAb3Q
 

(回答先: 月齢30カ月以下の牛の頭部など 特定危険部位と扱わず 厚労省:日本で月齢21ヶ月のBSE牛が見つかっているのに? 投稿者 あっしら 日時 2011 年 12 月 17 日 02:39:05)

狂牛病の病原体が異常プリオンであることが実証されたそうです。しかし、私は(ど素人でありますが)釈然としません。ウイルスよりさらに小さい病原体がそのうち発見されるのではと思っています。以下は、その「実証された」との記事の紹介です。
ブログ「法螺と戯言」からの抜粋
http://blog.livedoor.jp/oibore_oobora/archives/51767101.html
私が週に一度通わせて貰っている近くの私立大学図書館では、いろいろな外部機関から配布される刊行物を、一定期間学内で回覧後、部外者に無料で頒布してくれます。その一つに RIKEN NEWS という冊子があります。埼玉県和光に本拠を置く日本の自然科学研究の総本山です。その冊子の2011年10月号に「タンパク質だけで感染する常識外の仮説を実証」と題する記事が掲載されています。所謂「変形プリオンたんぱく質」が狂牛病の原因とする仮説で、これを提唱した研究者(プリシナ博士)が1997年にノーベル賞を受賞しています。

昨年11月、野田首相が参加表明をしたTPPでは、当然の如く米国からの牛肉輸入の条件緩和ないしは撤廃が求められるでしょう。現在ですら、生後20ヶ月牛肉を30ヶ月に緩和せよと米国は日本政府に求め続けていることは広く知られています。口から番長と揶揄される前原誠司民主党政調会長が何の権限も無いのに米国担当者に「緩和したい」と言明し指弾されたりしました。この課せられた条件の疫学的根拠が「プリオン説」です。

しかし、この議論は学問的決着がついていると思いきやそうではないのです、だからこそ、上記記事のタイトルにも「仮説」なる文字が付されています。この議論の背景を詳述した本があります。生物学者である福岡伸一氏による「プリオン説は本当か」(講談社ブルーバック)がそれです。生物学者とは思えない見事な書きっぷりで、読者はあたかも推理小説を読んでいる感覚に陥ります。狂牛病に罹患した牛の脳を精細に調べるべく、取り出した脳を細かい篩(ふるい)にかけます。病原体が細菌であれば、ある程度の網目の大きい篩でそれがひっかかってきます。病原体がウイルスであれば、網目をもっと細かくすればやがてそれも篩にかかってきます。ところが、網目を小さくしても、病原体らしきものが見つかっていないのが狂牛病の病原体です。X線は光ですからエネルギを持っています。波長が短いほど大きなエネルギとなります。病原体が含まれると思われる脳標本にそれを照射します。どれだけのエネルギで病原体の活性を死滅させられるか(病原体の大きさに相当する波長のX線)を調べてゆくと、なんとそれは現時点で知られている最小ウイルスの千分の一程度らしいことがわかってきたのですが、依然としてそれがウイルスか否かの判定ができません。そこで登場するのが上記のプリシナ博士です。博士は、病原体は細菌やウイルスではなく特別な「タンパク質」であると判断し、それに「プリオン」と名づけたわけです。しかし、博士がノーベル賞を受賞した時点、そして現在ですら博士の説には多くの疑問がかけられてきました。この説は依然として「仮説」なのです。

理研脳科学研究センタの研究者が、この課題に挑戦したというわけです。巧妙な工夫が施された実験を通じて、まず変形した異常型プリオンを作り出しそれを正常プリオンに導入したところ正常プリオンが異常プリオンに転換した、つまり正常プリオンに感染したというのです。専門外である私が物を言うのは憚られますが、異常プリオンは水に溶けにくいといいます。これが正常プリオンと混在することで、正常プリオンの機能環境を損ない結果として正常プリオンが変質させられるのではとも思えます。そうであれば、この変質は「感染」といえるのでしょうか?もう一つの疑問は、上記の実験では異常プリオンを人工的に作り出すことから始まっています。そもそも自然界、動物界で、どのような過程から異常プリオンが出現するのか?との疑問への回答にはなっていないように思えます。これについて福岡伸一教授がどのようなコメントをされているのか知りたいところです。

この狂牛病または羊のスクレイピ病はクロイツフェルト・ヤコブ病として人間に感染したため重大な問題となってきました。そもそも、これまでの病気の歴史にあっては病原体は「生物種」にまたがらないとの説が信じられてきました。しかし、狂牛病ではそれが起こってしまったのです。福岡教授は自らの著作「動的平衡」(木楽舎、2009年)で、このことを議論しています。「人は人肉を食べない」、「同一種は種内で他を食さない」。これは、夫々の種が自らを保存するための生物学的条件であると教授は書きます。この原理は「病原体は「生物種」にまたがらないとの説」の別な表現でもあるのです。しかし、牛が牛を食べれば、食べられた牛が持つ害毒は、食べた牛に移りその害毒は食べた牛の中で大きく変容することになります。これが肉骨粉問題であったわけです。
(以下略)  

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