★阿修羅♪ > 原発・フッ素6 > 357.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 「原発の電気は安い」は本当か? 投稿者 taked4700 日時 2009 年 12 月 14 日 01:57:33)
http://www.geocities.jp/tobosaku/kouza/plice2.html
原発の隠された費用ーその1ー
結局電気代で払わされる費用
原価計算だけでも「原発の電気は安くない」のが本当ですが、さらに次のように原価計算に入っていない費用や電気料金全体を押し上げている費用も無視できません。
◆核のゴミの処分費用、廃炉費用など
原発を運転すると膨大な量の「核のゴミ」が発生します。中でも厄介なのが数万年も放射線を出しつづける「高レベル放射性廃棄物」です。
少なくとも1000年近くもの間、厳重に管理しなければなりません。しかも、その安全な管理や処分の方法も確立していません。
89年までの政府試算には、こうした費用が入っていませんでした。
それ以後は、批判に押されてコストに入れていることになっていますが、それは信じ難いほどわずかです。数百年、数千年もの管理費用など誰も見積もれるはずがありません。
また、寿命が尽きた原発を解体処分する費用も同じで、一体いくら見積もればよいのか・・、所詮は机上の空論の域をでず、政府や電力会社の計算は過少評価と見るべきでしょう。
◆原発の過剰電力を捨てる「揚水発電所」の建設費原発は、あまりこまめに出力を上げ下げすると不安定になり危険です。また、建設コストがバカ高くて燃料費の割合が相対的に低いことから、24時間フル出力で運転するのが一番効率的です。
ところが、そんな原発を増やしすぎた結果、夜間や正月休みなどの電力使用の少ない時には、原発だけでも電気が余ってしまいます。そこで、原発を造るときは、夜間に余った電気を捨てるため?に、必ず「揚水発電所」をセットで造ります。
「揚水発電所」とは、上下二つのダムを造り、夜間に余った電気でポンプを動かして下のダムから上のダムへ水をくみ上げ、昼間にその水を落として発電するというものです。
発電する電力より水のくみ上げに消費する電力のほうが多いという奇妙な「発電所」で、実態は夜間に行き場の無くなった原発の電気を捨てるための装置に過ぎないと言われています。
原発への依存を高めすぎた結果、こんな無駄なダムまで造り、余分な費用のみならず、貴重な自然破壊を引き起こしているのです。
◆原発依存が招く過剰設備
優先的にフル運転しなければならない原発を増やしすぎた結果、各種の発電設備のうち、原子力がほぼフル運転しているのに対して、火力は半分、水力は2割程度しか運転されていません。(こちらのページ参照)
それなら、無駄な発電所は廃止できるか?
そうは行きません。
原発は、桁外れに危険な設備です。だから少しでもトラブルがあれば停止し、点検、補修しなければなりません。
原発は一つ一つが大出力ですから、突然停止すると1基でも影響は甚大ですが、かってスリーマイル原発事故の際には日本中の同型の原発を一斉停止しました。
こうし事態に備えたバックアップのためか、一方で原発を次々増やしながら、火力発電所もどんどん増やし、しかも半分程しか運転できない羽目になっています。
勿論この過剰な設備の費用は電気料金に跳ね返っているのです。
◆莫大な立地対策費
原発を喜んで受け入れる地域などありません。
すでに建設されてしまった地域でも、地元の人々の不安や反対を、札束をばら撒き、あらゆる手段でねじ伏せて建設されてきたのです。
最近でも、関西電力による暴力団まで関わった裏工作が発覚したり、東京電力が福島原発の増設の見返りにサッカー競技場の建設を約束しました。
誰もが嫌がる原子力発電所の建設には、こうした裏の費用がつきまといます。
このような電力会社と立地地域の自治体や業界やとの癒着ぶりは「原発援助交際」と言われています。
◆事故対策費
日本では原発重大事故は起こらないという前提で全てが進んできました。
未だに原発から8Km以上に被害が広がることはありえない、という子供だましの制度となっています。
一方アメリカでは、スリーマイル原発事故以来、厳しい安全対策、防災対策が義務付けられた結果、原発の採算性はまますま悪くなり、以後1基も建設されていません。
日本でも、かって原発の最悪事故の被害想定が行われ、国家予算の2倍にもなるとの報告がまとめられながら、原発推進の障害になるのを恐れて闇に葬られていたことが発覚しています。
つまり、日本の原発は安全対策や防災対策を軽視することで安上がりになっているのです。
こうしたリスクを考えれば、原価はまさに無限大です。
--------------------------------------------------------------------------------
おまけに、こうして国民が電気料金として支払っている費用のほかに、税金からも莫大な額が原発につぎ込まれているのです。