★阿修羅♪ > 原発・フッ素6 > 262.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
本日10月11日午後9時から一時間番組でNHKスペシャル、原発解体
〜世界の現場は警告する〜 があった。
その感想を述べる。番組中で言われたことに自分で確認した事実や感想を付け加えてある。番組中で言われたことには*をその部分の初めに付けておく。
1.非常にいい番組だった。原発については高レベル廃棄物の問題が大きいと常に考えてきた。しかし、(*東海原発建設当時の昭和42年、廃炉については何も考えられていなかった)ということには驚いた。当時は、原子力は花形と考えられていて、東大にもそのコースがあったはずだが、それでも、廃炉についてはまったく考えられていなかったというのは、今後、たとえば大規模地震が起こったときどうなるかについて、本当は、あまり考えられていないのではと、感じざるを得なかった。
2.(*現在、日本で廃炉過程に入っているものが二つあり、ひとつは東海発電所、もうひとつは、ふげん。しかし、東海発電所というかなり小規模な原発でさえ、1300億円もの廃炉費用がかかる予定)だという。多分、今後、この費用はまだまだ増えるだろう。(*実際、作業見込みよりも数倍の時間がかかっている)という。なお、東海発電所の出力は16万キロワットでしかなく、現在、多くの原発は100万キロワット以上の出力があるので、それらの廃棄には3000億円以上かかる可能性が高い。
3.(*地下に埋設した例としてドイツが紹介されたが、地下100mほどの埋設場の岩壁が崩れたり、当初は予測していなかった地下水が出てきたりして、今では閉鎖されているが、閉鎖以前に埋設した廃棄物はそのままになっている。地下処分場でいろいろ問題が起こっていることを政府は10年間隠していた。世界でも、地下への埋設がうまく行っている国はほとんどないはずだ。)実際、アメリカでも、オバマさんが地下埋設の中止を宣言したわけで、幾ら地下へ埋めるといっても、大きな大陸、つまり、ユーラシア大陸とかアメリカ大陸では、地下水の状況がどうなっているか分からないし、使用済み核燃料のプルトニウムなどは半減期に達するのでさえ何万年という時間が必要だ。僕は、近い将来、ひょっとしたら、日本が世界中の核廃棄物の処理場になるのではと疑っている。東に日本海溝、西に日本海盆がある東北地方は、地下水の問題があっても中国大陸や他の大陸に影響があるとは思えないから、地球規模で考えた場合、核廃棄物の処分場として格好な場所だ。
4.原発を作るためにも、(*核廃棄物の処分場を作るためにも、政府は地元自治体へ補助金を出すとかいろいろ対策費がかかる。)これらは、どの程度、電気料に組み入れられているのだろう。日本では、ある程度、電気代へ上乗せされているが、純粋に税金からも出ているはずだ。電源対策費というと、その大半が原発関係の費用として使われている。
5.できれば、以下のことについても報道があればと思った。
原子炉廃炉のときに出る廃棄物や使用済み核燃料の高レベル廃棄物の処分にかかる費用。既に、地下への埋設処分をした国があれば、実際にかかった費用。保管状況に問題がないかどうかなど。(*ドイツでは地下に埋めたが、いろいろ問題が起こっていると番組内で言われていましたが、より具体的に。)
原発の発電コストについて、原発の廃炉、プルトニウムなどを含んだ燃料棒の処分などのコストを考慮したときに、どのぐらいになるのか。原発以外の、特に、地熱発電とのコスト比較。
原発震災が起こったときにどの程度の被害が想定されるのか。原発震災が起こった場合、誰が保障するのか?その費用はどのくらいか?
高レベル廃棄物の放射能レベルがどのぐらいの期間で人間を含めた生物一般に害のないレベルになるのか、具体的な年数を示してください。確か、高レベル廃棄物の場合は数万年以上になるはずですが。
核ミサイルなどの原発以外のものから出る核廃棄物について、その処分の状況。
6.さらに、字幕や一覧表のような文字情報としても示したほうがよかったはず。
★コメント投稿フォーム (1000字まで) よかったら一言、ここに感想などお聞かせ下さい。 コメント投稿するとすぐにこの上部に表示されます。 |