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(回答先: なかなか報道されない浜岡原発の地震被害(反戦な家づくり) 投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 8 月 13 日 00:27:58)
http://blog.livedoor.jp/stop_hamaoka/archives/50680734.html
2006年08月11日
原発耐震の新指針、了承を見送り 原子力安全委
原発の新しい耐震指針を検討している分科会が8日開かれ、議論が紛糾しているようです。(左は衣笠東工大教授)
その理由は、今年5月に島根原発近くで新しい活断層が発見され、これまで原発近くの活断層は必ず(100%ということですよね?)見つかる「はず」だという前提が崩れたことにあります。参考記事
朝日新聞記事より
「分科会で、原発の耐震性に問題があると主張している石橋克彦・神戸大教授は「島根の事例を重大に受け止め、指針案を全面的に見直すべきだ」。これに対し、衣笠善博・東京工大教授は「分科会で一度は合意した議論を蒸し返すもので、到底受け入れられない」と反論。」
「新指針案は、大きな地震を起こす活断層は事前調査で必ず見つけられるから、その活断層が起こすことが想定される地震の規模(マグニチュード)に応じて耐震強度を上げればいいという考え方に基づいている。中田教授らの発見で、その前提が崩れたことになる。」(引用終わり)
事前調査で必ず見つけられるという前提が、事実として間違っていたということが証明されたのに、「合意した議論を蒸し返すもの」ということで反対する衣笠善博氏の意見は到底理解できるものではありません。彼は本当に科学者なのか?
記事を読むと、石橋教授(左の写真)が孤軍奮闘してくださっている印象を受けますが、基本的に官僚主導の原発推進が基本路線の中、異端の石橋氏の意見が尊重されるかどうかは世論の反応次第です。
6月に耐震指針の意見募集に応えてくださった皆さま、これからも声を出していきましょう。
◆原発耐震の新指針、了承を見送り 原子力安全委
2006年08月08日23時12分 朝日新聞
原子力発電所の新しい耐震指針を検討している国の原子力安全委員会(鈴木篤之委員長)耐震指針検討分科会が8日、東京都内で開かれた。調査で見つかることが前提になっている活断層が、中国電力・島根原発の付近で見逃されていたことで議論が紛糾し、新指針案の正式了承を見送った。4月にまとめたばかりの指針案が修正される可能性も出ている。
図
島根原発と付近の活断層
分科会で、原発の耐震性に問題があると主張している石橋克彦・神戸大教授は「島根の事例を重大に受け止め、指針案を全面的に見直すべきだ」。これに対し、衣笠善博・東京工大教授は「分科会で一度は合意した議論を蒸し返すもので、到底受け入れられない」と反論。会議の最後に安全委の鈴木委員長が「この際、できる範囲で合意を優先していただきたい」と述べた。
もめた原因の活断層は、島根原発(松江市)近くで5〜6月、中田高・広島工大教授らのグループが発掘したもの。航空写真の解析などから「活断層の疑いがある」と以前から指摘されていたが、中電は「詳しい調査をした結果、活断層ではない」と否定。中電の調査結果について原子力安全・保安院や原子力安全委員会も審査で「問題なし」としている。
しかし、現場を見た産業技術総合研究所の杉山雄一・活断層研究センター長は「活断層にほぼ間違いない」。分科会主査代理の大竹政和・東北大名誉教授は「安全審査に加わった者として、自らの責任を含め、重く受け止めている」と話す。
新指針案は、大きな地震を起こす活断層は事前調査で必ず見つけられるから、その活断層が起こすことが想定される地震の規模(マグニチュード)に応じて耐震強度を上げればいいという考え方に基づいている。中田教授らの発見で、その前提が崩れたことになる。
今回の指針見直しで安全委は、指針案を公開し、一般から意見を募った。約700件の意見が集まり、活断層調査が万全でなくても安全なように直下地震の想定を引き上げるよう求める声もあった。
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◆浜岡原発 安全性論争11人証言へ
朝日新聞静岡版 2006年07月07日
差し止め訴訟 地震規模も焦点
中部電力浜岡原発(御前崎市)の運転差し止めを市民団体が求めた訴訟の口頭弁論に向けた準備手続きが6日、静岡地裁で開かれ、今年9月〜来年3月に9回の証人尋問期日を集中的に入れ、5月25日に結審するとの日程を決めた。これを踏まえ、宮岡章裁判長は「判決は来年9月ごろになる」との見通しを示した。
原告、被告の双方から申請された証人11人は全員が採用された。
主な争点の一つである東海地震の発生の可能性や規模などについては、原告側が76年に東海地震説を発表した石橋克彦・神戸大都市安全研究センター教授、被告側が中央防災会議委員で同会議「東海地震に関する専門調査会」座長の溝上恵・東大名誉教授、さらに原告、被告双方が申請した同調査会委員の入倉孝次郎・京大名誉教授の3人が証言する。
浜岡原発の耐震設計については、原告側が「原発はなぜ危険か」(岩波新書)を著した元原発設計技師の田中三彦氏、被告側が「地震工学から見た鳥取県西部地震の被害」(地震ジャーナル)などのある伯野元彦・東大名誉教授。
原発で使用されるステンレス鋼が特殊な条件でひび割れを起こす応力腐食割れ(SCC)についても、原告、被告の双方が別々の金属材料学の専門家を立てる。
6月にあった前回の準備手続きでは、今年9〜12月に証人尋問を5回実施し、証拠調べを年内に終わらせる日程が組まれた。だが、この日、中電側が「充実した尋問をするには日程的に難しい」と日程の再検討を求め、裁判所が調整した結果、来年1〜3月に4回を追加し、計9回開くことになった。その上で、来年5月25日午後1時半〜3時に最終弁論があり、結審する運びだ。
争点については、原告、被告の双方から「争点整理メモ」の提出が終わり、裁判所が最終的に整理することになった。
次回8月17日の準備手続きで、どの証人をいつ尋問するかなどの詳しい日程や具体的な尋問方法を決める。
別の2基にも破損 5号機のタービン
浜岡原発5号機の低圧タービンで多数の羽根に破損が見つかった問題で、中電は6日、破損があった個所を別の2基の低圧タービンに広げて調べたところ、検査を終えた羽根車5枚の羽根計700本のうち、4割にあたる284本で破損が見つかったと発表した。
中電によると、別に2基ある低圧タービンの4枚の羽根車を目視点検した結果、4枚で計560本ある羽根のうち168本で、タービン軸との取り付け部分に折損やひび割れが見つかった。
最初に破損が見つかった羽根車1枚は、目視検査では羽根140本のうち47本で破損が見つかっていたが、より精密な非破壊検査を実施したところ、その数は116本に増えたという。
検査は継続中で、破損個所はさらに増加する可能性がある。