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http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=1&newsNo=160392
浜岡原発も号機間で揺れに差
静岡県沖の駿河湾で11日朝に起きた地震で、稼働中だった中部電力浜岡原発4、5号機が緊急停止した。東京電力柏崎刈羽原発が被災した2007年の中越沖地震に比べて揺れは比較的小さかったが、号機によって揺れの大きさが違うなど類似点もあった。専門家は「発電所一律ではなく、号機ごとの耐震検討が必要」という柏崎刈羽原発の教訓が裏付けられたとした。
11日の地震では、浜岡原発1〜4号機の原子炉建屋基礎版上での揺れ(加速度)が100ガル台だったのに対し、5号機では426ガルを記録した。
原子力安全委員会の特別委員長を務め、中越沖地震にも詳しい入倉孝次郎・愛知工業大客員教授は「原子炉がきちんと止まったことはよかった」とした上で、「5号機が気になる」と話す。
柏崎刈羽原発でも中越沖地震の記録から、敷地西側にある1〜4号機の方が東側にある5〜7号機より揺れが大きくなる特徴があることが判明した経緯がある。入倉客員教授は「これまで浜岡5号機の地盤に特徴があるとは聞いていない。場合によっては(耐震対策の基になる)基準地震動の値を見直す必要があるかもしれない」とした。
一方、県技術委員会「地震・地質」小委員会委員の岩田知孝・京大防災研究所教授は、11日の地震による浜岡原発の揺れが比較的小さかったことについて、「震源が中越沖地震より深く、原発までの距離が遠かったためだ。この程度の揺れならちゃんと止まることを証明した」と話した。
ただ、11日の地震は、国がマグニチュード8クラスになると推定する東海地震とは別の地震だとし、「今回の地震が東海地震の引き金になる可能性は捨て切れない。推移を注意深く見ていく必要がある」とも指摘した。
新潟日報2009年8月12日