★阿修羅♪ > 原発・フッ素6 > 129.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 柏崎刈羽原発運転再開:経緯と課題 / 柏崎刈羽7号機の再開に抗議する 投稿者 妹之山商店街 日時 2009 年 5 月 09 日 10:47:37)
柏崎刈羽原発:7号機、きょう午後起動 知事が同意文書 /新潟【毎日JP】
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20090509ddlk15040010000c.html
◇東電「安全を最優先」 県と地元市村、4項目条件に
07年の中越沖地震で停止していた東京電力柏崎刈羽原発が9日、1年10カ月ぶりに運転を再開する。
泉田裕彦知事は8日午前、県庁で東電の清水正孝社長と会い、7号機再開に同意する文書を手渡した。
これを受け東電は同日夜、準備を開始。
9日午後2時から制御棒を引き抜き、原子炉を起動させる。
東電は6月下旬の営業運転開始を目指す方針だが、泉田知事はトラブルなどがあれば運転中止もあり得るとの見解も示しており、清水社長は県のほか柏崎市、刈羽村などを回って「安全を最優先に、慎重かつ万全を期したい」と強調した。【岡田英、五十嵐和大】
知事が手渡した文書は会田洋柏崎市長、品田宏夫刈羽村長との3者の連名。
「耐震安全性と発電所全体の安全管理についておおむね確認できた」として再開に同意する一方、条件として、
(1)起動試験の中間、終了時の県技術委員会による審議
(2)定期的な監視・検査の強化
(3)新たな知見の収集と反映
(4)発電所全体の体質改善
−−の4項目を求めた。
泉田知事は清水社長に「企業全体として(適切に)マネジメントができているのかと地域に不安を与えた。
改善の努力を続けて地域から信頼される組織運営をしてほしい」と改めて要請。
清水社長は「要請を真摯(しんし)に受け止める。安全管理を一層徹底し、地域の信頼を得られるよう不断の努力をしたい」と答えた。
清水社長は会談後、報道陣に対し「なんとかここまでたどり着いたが、まだ第一歩」とコメント。
1〜6号機について「時期は未定だが、設備の健全性確認や耐震強化工事を着実に進め、起動試験の体制が整った段階で(試験開始を)申し入れたい」と言及した。
同日開いた記者会見で清水社長は「(順調に営業運転に移行した場合)夏の電力需要はなんとか乗り切れる。
3年連続の赤字回避に、7号機再開はプラスになる」と話した。
一方、清水社長の訪問を受けた刈羽村の品田村長は「肩の荷が下りたという感じ。不安に思う人には丁寧な説明を」と求め、柏崎市議会の中村明臣副議長は「歓迎すべきこと。安全性最優先で取り組んで」と述べた。
◇地震の影響確認 圧力や出力、細かく点検−−起動試験
起動試験が行われる7号機では8日午後6時、原子炉からの主蒸気を冷やす「復水器」の内部を真空にするなど準備作業を始めた。
東電は9日の臨界作業を経て、大きなトラブルがなければ1週間足らずでタービンを発電機につなぎ、首都圏への送電を始める。
東電の説明によると、原子炉を臨界にして蒸気を発生させる起動試験では、目視点検だけで分からない原子炉圧力容器や配管、タービンなどの性能を最終確認。
地震の影響の有無や、今後の連続運転に耐えられるかどうかを見極める。
通常の原子炉起動と大きく違うポイントは(1)原子炉圧力容器内の圧力(35、70気圧)や出力(20、50、75、100%)を細かく上昇させ、各段階で安全性を判断する(2)地震の際、トラブルが生じた設備を重点的に確認する(3)点検項目を大幅に増やし、原子炉内の圧力や水位などの試験データも通常の2倍(約800項目)ほど集める−−など。
試験の実施期間について、担当者は「順調に推移すれば40〜50日」と説明。一方で、「1年10カ月も止まっていれば、気になる点も出てくるだろう。先に行けば行くほど見通しは立たない」と慎重に話し、場合によっては、6月下旬とされる営業運転の開始時期に遅れが出る可能性も示唆した。【五十嵐和大】