03. 中川隆 2010年7月11日 09:17:38: 3bF/xW6Ehzs4I: MiKEdq2F3Q
肛門に高圧放水の拷問で受刑者死亡 /本所吾妻橋 (03-02-12 22:54) 名古屋刑務所で01年12月、刑務官が男性受刑者(当時43)に、消防用ホースを肛門に放水、直腸などに重傷を負わせた揚げ句、死亡させたことが分かった。 名古屋地検特捜部は12日、特別公務員暴行陵虐致死の疑いで、新たに主任矯正処遇官で副看守長乙丸幹夫容疑者(46)を逮捕した。 乙丸容疑者は01年12月14日、保護房内で受刑者を懲らしめるため、尻を露出させた上、消防用ホースで圧力がかかった多量の水を放水。直腸や肛門に重傷を負わせ、細菌性ショックで死亡させた疑い。 房の中では、様々なことが起こり得ます。 例えば、医療受診が必要であるのに放置される事例は時々聞きますし、刑務官らが、特別公務員暴行陵虐罪が問われた事件、すなわち刑務官らの行為により、受刑者が死亡したり、重症を負ったりした事件も、過去には、存在しました。また、同房者による傷害致死事件もありました。 例を挙げます。 1 元大阪高検公安部長、三井環氏の場合 2008年10月17日に大阪拘置所に収監された三井環氏は、重度の糖尿病であったにも関わらず、インシュリン注射なく放置され、実に危ない状況があったようです。 古川利明氏の同時代ウォッチングブログ(11月27日)に詳しいです。 2 名古屋刑務所での3つの事件
@ 第1事件 2001年12月14日、保護房に収容されていた男性受刑者(当時43男性歳)が、消防用ホースを使用した高圧水により肛門部が傷つけられ死亡。 (刑務官が、受刑者の下半身を裸にした上、消防用ホースで肛門部に放水し、直腸破裂でショック死させた。特別公務員暴行陵虐致死事件です。当初は、「心不全」「自傷によるショック死」という虚偽の報告で闇に葬られようとされていました。) A 第2事件 2002年5月27日、保護房収容中に革手錠を装着されていた男性受刑者(当時49歳)が死亡。(刑務官に、腹部を革手錠で締め付けられたことが、死亡原因と言われています。)
B 第3事件 2002年9月25日、弁護士会に人権救済申立をしていた男性受刑者(30歳)が、保護房収容中に革手錠の装着を受け、腹部に大怪我を負いました。
上記第2・第3事件は、「懲らしめ目的」で革手錠を使用したとしか思えませんが、被告側は、「転倒によって受刑者が死亡した」と主張しています。 なお、これらの名古屋刑務所事件については、日弁連(日本弁護士連合会)も、会長声明を発表しております(2002年11月8日。2003年2月20日など)。 3 松山刑務所での事件 2008年9月1日、服役中の30代の男性が、足の付け根を骨折する事故にあったところ、検査も治療もしてもらえず放置され、その結果、左足に後遺症が残ってしまった事件もありました。 また、一般にあまり知られていませんが、刑務所内での自殺は、決して少なくありません。以下に、ほんの一例を記します。 @ 松山刑務所 2007年6月9日、服役中の30代の男性が、包帯と亀の子たわしを使い、首吊り自殺。
A 広島刑務所 2008年1月13日、服役中の40代の男性が、ズボンを結び首吊り自殺。 B栃木県黒羽刑務所での自殺 2008年8月17日、服役中の30代の男性が、下着のシャツで首吊り自殺。 C 宮城刑務所での自殺 2009年2月16日、服役中の70代の男性が、ひも状にしたシーツと下着で首吊り自殺。 D 兵庫県姫路少年刑務所での自殺 2009年5月16日、服役中の20代の男性が、畳から抜き出した糸で首吊り自殺。 E 福島刑務所での自殺 2009年6月7日、服役中の50代の男性が、細いひも状のものを首に巻きつけ、首吊り自殺。 こういったことが起きても、刑務所は、「今後こうしたことがないよう、受刑者の心情把握に一層努めたい」と述べて、終わりとなります。遺書のない自殺も多く、実態はどうなっているのか。 名古屋拘置所事件が起きた当初、法務省矯正局は、受刑者の死亡記録の提出を拒んでいましたが、衆議院法務委員会の要求により、2003年3月、死亡者リスト(死亡帳)を公開しました。 全国の刑務所における過去10年間、約1600人の死亡者のリスト(死亡帳)です。 この死亡帳の中には、革手錠が原因と疑われる死亡事件や、保護房内での医療措置に問題のあったと思われる事案などが多数含まれていました。 これに関連して、2003年5月23日には、 「第54回定期総会・名古屋刑務所事件を契機に刑務所等の抜本的改革を求める日本弁護士連合会決議」がなされています。 また、名古屋刑務所事件と死亡帳開示の経緯については、保坂展人(のぶと)議員が、「保坂展人の突風行脚の記」(その48)に、詳しく書いておられます。ご存知のように、保坂展人(のぶと)議員は、2009年3月5日に、植草一秀氏と、優勢民営化・かんぽの宿問題についてトークライブをした方です。「監獄に隠されていた死亡帳の闇」と題し、受刑者達の不審死について、突っ込んだ話が書かれておりますので、お読みになることを、強く、お勧めいたします。 確かに、名古屋刑務所事件以降、刑務所内の処遇については、既に、一定の改善がなされました。しかし、こういった危険が、完全に過去のものであって、再発はあり得ないと言い切れる状況かどうか・・・。 2007年11月16日には、徳島刑務所にて、小暴動とも言うべき事態が勃発しました。医務課長による特別公務員暴行陵虐とも言うべき「肛門虐待」行為が、「直腸指診」なる名の下に頻繁に行われており、それが事件の背景にあったと聞いております。 http://blogs.yahoo.co.jp/aruko26/30128587.html |