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オーストラリアの地熱、26,000年分の電力供給が可能
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/828.html
投稿者 taked4700 日時 2012 年 12 月 08 日 08:03:50: 9XFNe/BiX575U
 

火山のない、つまり、地熱資源量のほとんどないオーストラリアでさえ地熱開発をやっている。地熱資源世界第3位の日本はほとんど地熱開発が話題にならず、太陽光と風力だけが話題になる。

しかし、日本の太陽光や風力は世界で今話題になっている地域とは異なる。
太陽光が盛んに導入されているアメリカ西部は日本と比べて雨量は10分の1程度、地中海沿岸も日本に比べて雨量は格段に少ない。
風力も、オランダや北ドイツと日本では風況が全く異なる。

結局、太陽光も風力も高い単価で買い入れはするが、まったく火力の削減にはつながらず、それが電気代の高騰を招き、結局原子力の再稼働を求める声を呼び起こすことになると思う。

地熱は安定した発電が可能で、既に原子力の代替えになる程度の資源量も確認されている。

更に、この記事で言われている高温岩体発電をやれば、日本で使われる全電気量を地熱で賄うことも可能だと言われている。

日本の今の世論は歪んでいる。そのことを分かっていただきたい。


http://tabimag.com/blog/archives/2415
オーストラリアの地熱、26,000年分の電力供給が可能

2012 年 5 月 7 日 Miki


 温泉らしい温泉もほとんどなく、活火山は人の住んでいない遠く離れた孤島にあるだけで、火山ともほぼ無縁のオーストラリア。そんなオーストラリアでも、地熱発電を試みている地区がある。

 クイーンズランド州南西部、赤土の広大なシンプソン砂漠に面した町バーズビルには、オーストラリア唯一の地熱発電所がある。自然湧出する熱水(温泉)の蒸気を利用した『ウェット方式(対流型地熱資源)』で、80キロワットの発電力を有し、町の4分の1の世帯に電力を供給している。

 とはいえ、オーストラリア全体の電力供給量からすれば、わずか1%程度にすぎない。それほど、この国にとって地熱は、馴染みのないエネルギー源でもある。

オーストラリアの地熱に26,000年分の発電力
 ところが2008年、オーストラリア政府は意外な調査結果を発表をした。それは、これまで手が付けられてこなかった地熱エネルギーに、なんと26,000年分もの発電力が潜在しているというもの。

 オーストラリアは世界有数の石炭輸出国であり、国内の77%の電力は石炭による火力発電だ。そんな国の大陸奥深くに眠るクリーンなエネルギーの驚くべき潜在力を知り、オーストラリア政府は5000万豪ドルを研究および技術開発費に投入すると発表した。(2008年8月20日ロイター記事)

 豪地熱エネルギー協会=AGEA(Australian Geothermal Energy Association)によれば、この新しい地熱発電によって2020年までに、2,200メガワットのベースロード電力(常に使っている需要電力)供給が可能であると予測。これを受け、オーストラリア政府は、再生可能エネルギーの目標を40%とし、全国需要電力の20%に当たる毎時45,000ギガワットの発電を目指す考えだ。ちなみに、2020年までに、再生可能エネルギーで2,200メガワットのベースロード電力を生み出すために費やすコストは、120億豪ドルに達すると試算されている。


温泉いらずの地熱発電、ホット・ドライ・ロック方式=高温岩体発電
 地熱発電は、日本やニュージーランドでよく見られ、上記のバーズビルでも行われているような熱水=温泉水からの蒸気を利用するものが一般的。しかし、オーストラリアが新たに取り組んでいる地熱発電は、『ホット・ドライ・ロック(高温岩体発電)』と呼ばれる方式で、地下で熱せられた高温の岩石に水をかけて水蒸気を発生させ、タービンを回して発電する仕組みだ。そして、さらに場所によっては『バイナリー方式(参照)』も検討されており、環境への影響は最小限でCO2排出もほとんどなく、24時間365日の発電が可能だという。

 日本における地熱発電では、掘削により、温泉の質が変わってしまう、または枯渇してしまうのでは?という問題がつきまとう。しかし、このホット・ドライ・ロック方式は、温泉資源とは無関係なため、そうした問題とはほぼ無縁だ。(参照:温泉と共存できるか?産業技術総合研など、地下600メートル掘削へ −毎日新聞 2012年1月17日付け)

 また、地下で熱せられた岩盤の熱のみを利用するため、石油や石炭のように枯渇する資源ではないのが特徴。利用する熱は地球深部のマグマで温められたものであり、マグマが急速に冷えない限り、比較的短期間に回復する。つまり、熱を取りすぎたために、その場所から永遠に熱がなくなってしまうということはない。ほぼ無限に存在する、地底に眠る膨大な熱エネルギーといえる。


南オーストラリアで始まった地熱発電試験プロジェクト
 クイーンズランド州境付近の砂漠地帯、南オーストラリア州イナミンカ地区で、このホット・ドライ・ロック式の発電試験プロジェクトが始まっている。正式稼働すれば、廃棄物を一切出さずに原子力発電所10基分に当たる、10,000メガワットの電力生産が可能だという。

 「Geothermal industry pushes for more power」と題して2011年7月6日に放送されたABCニュースでは、冒頭のバーズビルの地熱発電所と、この南オーストラリア州での試験プロジェクトを紹介している。

 原発に依存しないエネルギーとして、太陽光や風力などの再生可能エネルギーが注目される中、CO2をほとんど出さず、最もクリーンで安定供給が可能な「地熱」。オーストラリアよりも利用が容易で技術的にも優れている日本こそ、地熱発電のあらゆる方面からの可能性に挑戦し、世界にお手本を示して欲しいと思う。

【関連コラム】 日本こそ、世界一の地熱発電先進国に!
 

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コメント
 
01. taked4700 2012年12月08日 08:07:37 : 9XFNe/BiX575U : NpP5awq1xA
上の記事中で触れられている記事

http://ameblo.jp/akane-tan/entry-11138491794.html
地熱発電調査:温泉と共存できるか? 産業技術総合研など、地下600メートル掘削へ−−南伊豆 /静岡

1月17日(火)10時33分配信 毎日新聞

 地熱発電研究の一環として、南伊豆町加納で、独立行政法人産業技術総合研究所(茨城県)やコンサルティング会社の東電設計(東京都)などが本格的なボーリング調査を開始した。調査地点は下賀茂温泉に近く、地域の温泉と地熱資源の解明が期待されている。【扇沢秀明】
 調査の名称は環境省が委託した「温泉共生型地熱貯留層管理システム実証研究」。昨年度から3年間の予定でスタートし、南伊豆町と町温泉協同組合が協力している。
 試験地点での温泉の掘削は深度300メートルまでに規制されている。11日に作業を開始した今回の調査では、高さ30メートルのやぐらから、地下600メートルまで掘る計画だ。
 より深い層までボーリングすることで、温泉に悪影響がない深い地層の地熱資源を探る。近隣の温泉井戸で濁りや水位の低下がないかもモニター。東電設計土木本部の松山一夫次長は「地熱発電には温泉資源の枯渇を懸念する声がある。現在使っている温泉の量と比べ、十分余力のある地熱資源があるかをまず調べる」と説明し、地熱発電所の建設が目的ではないという。
 地熱発電は、地下から蒸気や熱水を取り出し、蒸気でタービンを回して発電する仕組み。これまで(1)コストが高い(2)国立公園内にあることが多く規制が厳しい(3)温泉事業者が温泉の枯渇を懸念し開発が進まない−−などの問題点が指摘されてきた。他方で、二酸化炭素を排出しない自然エネルギーとして近年注目が高まっている。
 松山次長は「地熱は風力や太陽光に比べ安定的に発電できるメリットがある。将来はエネルギーの地産地消として、地域主導で開発が進むだろう」と話している。


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