http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/634.html
Tweet |
(回答先: 400円「再生可能100%」買いますか 地域のエネルギーを自分たちで選ぶ 投稿者 taked4700 日時 2012 年 1 月 15 日 17:15:01)
http://dem.kankyo-u.ac.jp/component/content/article/120-nemotoblog/223-75.html
イギリス、木質ペレットで75万KW発電所〜原発1基分に相当
ブログ - 根本昌彦ブログ
2011年 5月 31日(火曜日) 12:44
イギリス南東部、テムズ川沿いのエセックス、ティルベリーで、ドイツ人オーナーが所有していた石炭火力発電所を木質ペレットに転換するするための作業が始まっている。発電容量は750メガワット(75万キロワット)。福島第一発電所などに設置されている原子力発電1基分に相当する容量だ。年間発電量が75万kwh/年で、20万戸程度の世帯への電気が供給できる。運転が始まると世界最大のバイオマス発電所となる。
イギリスの電気ガス供給会社のRWEnpowerが所有する発電所の中の1機を木質ペレット発電に切り替えようとしている。ティルベリーは昔から石炭火力発電所が立ち並ぶ地域だが、EUによる環境規制の厳格化によって2015年までに石炭火力発電所の閉鎖が要請されていた。
RWEの広報担当者は言う。「かつてこの規模でバイオマス発電をやった者はいないはずだ。カーボンフリーの電力だから、これによって相当規模の二酸化炭素の排出をセーブすることができる。二酸化炭素ばかりじゃない。窒素酸化物や硫黄酸化物の排出も抑えることも出来ます」と。
燃料の木質ペレットは、アメリカのジョージア州に建設したペレット工場から運び入れる予定。RWEの話では、船での輸送時に少々の二酸化炭素の排出を計上しなければならないが、ペレットのための木材原料は持続可能な形で集荷できるという。
筆者(根本)のあまり根拠のない大雑把な推計で言うと、75万kwの発電量は9〜10億kw/年と考えられ、使用燃料となる木質ペレット年間100〜150万トンあたりと考えられる。原木だと200万m3規模が必要と考えられる。アメリカ南部のジョージア州は、サザンパインの他、広葉樹生産も活発で、年間の木材生産量は12億立方フィート、3千万m3以上に達する(ジョージア森林局 http://www.gfc.state.ga.us/ForestMarketing/TPO.cfm 参照)。RWEが言うように持続可能な形での安定した原木集荷が可能なのかもしれない。
RWEは、木質ペレット発電所への転換について、コストの詳細を明らかにしていないが、RWEはスコットランドに来年稼働予定の50メガワットのコジェネ発電所(電力+熱供給)を20億ポンド(1ポンド130円で2,600億円)で建設している。また、RWEは風力発電事業にも乗り出している。一方、新たな原子力発電所の建設も考慮しているということで、電力事業全般に広く手足を広げている。現在、イギリス電力供給の10%を占めており、660万の顧客(電力需要者)を抱える、イギリス有数の電力事業者である。
なお、木質ペレット等の木材の発電への利用は、世界的には石炭の中に混ぜ込む「混焼」が主流。日本でもRPS法で義務付けられたことから石炭火力発電所を持つ電力会社や鉄鋼会社が本格運用を始めている。日本ではペレットよりはチップの形状で投入する。3%の混焼が一般的で、混焼量が日本最大の中部電力碧南火力発電所の場合、30万トン/年で、木質部分だけを取り出した場合の発電量は2億〜3億kWh/年と想定される。この発電所では北米産チップを使用しているが、数万トン規模で混焼を行う中国電力三隅発電所、新小野田発電所では国産スギ・ヒノキの利用を予定するなど、間伐材の利用もある程度進んでいる模様である。
参照 http://www.guardian.co.uk/business/2011/may/30/rwe-tilbury-power-station-biomass?CMP=twt_gu
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。