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(回答先: もろくなる原子炉圧力容器/恐ろしいPTS(加圧熱衝撃)ー田中三彦 投稿者 短足鰐 日時 2011 年 8 月 31 日 20:24:18)
石橋克彦編「原発を終わらせる」岩波新書書‘11年より抜粋
U 原発の何が問題かー科学・施術的側面から
1 原発は不完全な技術/上澤千尋
<あとを絶たない小さな事故、労働者の被爆>
原発の保守点検作業は、主として人の手で行われる。小さなトラブルの多くはそんな人の手による点検で見つけられる。点検作業は放射線管理区域の中での作業であるから、被爆は避けられない。原子炉に近い場所での作業や、非常に強い放射線のもとでの労働が強いられる。原発を動かす限り、放射線管理区域内での労働はなくならない。
2 原発は先の見えない技術/井野博満
原発は、先のことがわからぬまま開発されてきた歴史を持つ。「廃炉」の大変さも考えられてこなかった。また、放射性廃棄物(死の灰)の処理を考えてこなかった。それはいまだ解決の方法がない。1000年以上も管理せねばならない高レベル放射性廃棄物を必然的に生み出す、先を予見できない技術。原発は“技術といえない技術だ”といってよい。「圧力容器の照射脆化」もその一つである。照射を受けた鋼が40年先にどうなるか、確かでない予測でスタートした。
玄海1号炉をはじめ、1970年代に建設された古い原発は、中性子照射脆化が進んでいる。…原発の危険は地震や津波によるだけではない。原発はもともと30年ないし40年の寿命を想定して設計された。これらの老朽化原発は早期に廃炉にすべきである。
4 地震列島の原発/石橋克彦
<地震列島における安全な原発とは>
「原発と地震」の問題を考えるさいには、つぎの四点をあらためて肝に銘じる必要がある。
@原発の安全性は、莫大な放射性物質を内蔵することから、ほかの施設よりも格段に高くなければならない。
Aところが原発は完成された技術ではない。
B一方、地震というものは、最大級の様相を呈すると本当に恐ろしい
。Cしかし人間の地震現象に関する理解はまだきわめて不十分で、予測できないことがたくさんある。
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