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垂直設置という「発想の転換」
垂直設置方式のメリットは、発電効率にとどまるものではない。
「この方式で強調したいのは、太陽電池の新しい設置スペースを開拓することができることです。たとえば、ビル屋上フェンス、道路等の遮音壁や暴風壁、街灯など、これまで太陽電池の設置場所としては考えらなかったようなスペースを使うことができます。また、垂直に置くことで、雪や鳥の糞などの弊害もなくなります。
その他にも、ビルのカーテンウォールやトップライトなど、建材一体形としての利用も考えられます。片面受光太陽電池ですと、裏側が茶褐色のアルミ電極のため見栄えがよくないため、建築家にとっても魅力は薄いのですが、両面受光形は両面ともに同じデザインですから、意匠性にも優れています」
上下氏が説明してくれたように、太陽電池というと屋上にスペースを取って並べたり、一般家屋の屋根に敷いたりといったことを想像しがちだが、垂直設置ということを考えた途端に、設置スペースの選択肢は格段に広がる。このことは逆にいえば、垂直設置方式は、私たちの常識を覆す「発想の大転換」といえるかもしれない。
「ビルや建物のほかにも、高速道路、鉄道、空港や港湾など、設置場所のアイデアはいくらでも出てきます。現在、この両面受光太陽電池を使って、砂漠に大規模な発電システムを作れないかどうか、検討しています。というのも、砂漠は雪と同じように大量の反射光が発生するので、一般的なスペースよりも高い発電効率が期待できるからです」
太陽電池をめぐる研究開発の進展にはめざましいものがあるが、現実的な数値で見たとき、まだまだ2010年の導入目標値(482万kW)に到達するまでには長い距離がある(2001年末で45万kW)。だが、日立製作所の開発した両面受光太陽電池、そしてその垂直設置方式は、今後の太陽光発電の普及促進に、大いに貢献する技術であることはまちがいない。
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