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株式日記と経済展望
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「コンバインドサイクル発電」の発電効率はおよそ50%で、1950年代
の火力発電に比べると、なんと約2倍〜3倍という水準に達します。
2011年6月17日 金曜日
燃焼温度を1500℃までアップさせた「MACC」と呼ばれるタイプ。
発電効率は59%まで高まり、もちろん世界最高レベルです。
◆知事 天然ガス発電所を検討 東京港埋め立て地に新設 5月28日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20110528/CK2011052802000037.html
石原慎太郎知事は二十七日の定例会見で、東京港の埋め立て地に発電効率が高い天然ガス発電所を新設する計画を検討していく考えを示した。川崎市にある「川崎天然ガス発電所」を猪瀬直樹副知事らが二十三日に視察。比較的狭い土地に建設可能で、送電距離も短くて済むことから、都が目指す都市型電力の確保にもつながると判断した。
川崎天然ガス発電所はガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた最新のコンバインドサイクル方式により、一般の火力発電所の発電効率40%を大きく上回る59%で発電。二基で八十五万キロワットと原発一基並みの出力を誇っている。また敷地は六万平方メートルと小さく、排熱回収ボイラー内の装置で窒素酸化物(NOx)を水と窒素に分解し、環境への負荷も少ないという。
猪瀬副知事は視察時に「分散型発電により電力の安定供給が確保でき、リスクもほとんどない」と評価。報告を受けた石原知事は「一基二百億円くらいでできるそうで、財政状況によっては防災と東京の経済の維持を考えて、実現可能なプロジェクトの一つと考える」などと述べ、経済界にも協力を要請していく考えを示した。
◆進化を遂げる火力発電 2009年6月5日 オールアバウト
http://allabout.co.jp/gm/gc/298330/
天然ガスを燃料にする「複合発電」
前回の記事で触れた「石炭ガス化複合発電」(IGCC)では、まず燃料の石炭を「ガス化」して、複合発電(コンバインドサイクル発電=後述)を行います。そうすることによって発電効率(投入したエネルギーをどれだけ電気に変えられるか)が大幅に向上し、地球温暖化の“主犯”とされる二酸化炭素(CO2)や、石炭火力発電で問題になる硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)の排出も抑制できるというものでした。
ところで、複合発電にははじめからガス(天然ガス)を使って電気をつくるシステムもあり、こちらはすでに稼働しています。今回は、この「ガスコンバインドサイクル発電」を取り上げてみたいと思います。
ガスタービンと蒸気タービンのコラボで発電
コンバインドサイクル発電の仕組みについておさらいしておきましょう。火力発電には大きく言って2つのタイプがあります。主力は燃料をボイラー内で燃やして蒸気を発生させ、その膨張力で蒸気タービンを回転させて電気をつくる方式で、これを「汽力発電」と言います。そしてもう1つは、燃料を燃やした燃焼ガスでタービンを回して発電する方法で、小型で高い出力が得られるといったメリットがあります。
コンバインドサイクル発電は、ひとことで言えばこの2つの方式を「複合」させたものです(図)。最初に圧縮空気の中で燃料(ガス)を燃やしてガスタービンで発電し、タービンを回し終えた排ガスの余熱を使って蒸気タービンによる発電を行うのです。熱を有効利用できますから、同じ量の燃料からより多くの電気をつくることができ、結果的にCO2排出量なども抑えられることになります。
比較的クリーンな燃料=天然ガス
さて、今回の「ガスコンバインドサイクル発電」では、燃料に天然ガスを使います。実はこのこと自体にもいくつかの利点があるのです。
前回、石炭は世界に広く分布する燃料で、価格も割合安定していると述べました。天然ガスも石油に比べれば供給事情は安定しているのが強み。
加えて石油、石炭に比べると燃焼時のCO2排出量が少なく、SOxやばいじんは出しません。化石燃料の中では比較的「クリーンな」エネルギーなのです。環境負荷の少ない燃料を使って、より効率のいい発電を行う――。「ガスコンバインドサイクル発電」の特徴をひとことで表現すれば、そういうことになるのではないでしょうか。
世界最高水準の発電効率
ちなみに、「ガスコンバインドサイクル発電」はこれまでにも確実な進歩を遂げてきました。ガスの燃焼温度は、高い方がより高効率の発電を可能にします。いわゆる「従来型」と言われるものの燃焼温度は1100℃でしたが、すでに普及している「改良型コンバインドサイクル発電」(ACC)のそれは1300℃。このACCの発電効率はおよそ50%で、1950年代の火力発電に比べると、なんと約2倍〜3倍という水準に達します。つまり、同じ量の燃料からそれだけ多くの電気をつくり出せるようになったわけです。
さらに、近年各地に導入されつつあるのは、燃焼温度を1500℃までアップさせた「MACC」と呼ばれるタイプ。発電効率は59%まで高まり、もちろん世界最高レベルです。
現在、全国約22の発電所に導入されている「ガスコンバインドサイクル発電」。いっそうの省エネ、温室効果ガス削減に向けて、その活躍の場は今後も広がっていくことでしょう。
(私のコメント)
軽水炉型の原子力発電の危険性は福島原発で証明されましたが、次世代型の原子力発電などに切り替えていく必要があります。しかしながらそれが実用化されるまでは20年以上かかるでしょう。そのつなぎとしては天然ガス火力発電が期待されています。天然ガスについては4月29日の株式日記でも書きましたが、シェールガスの採掘が可能になったことで数百年分の埋蔵量が見込まれています。
東京電力では原子力発電が一番コストが安いといって推進してきましたが、いったん事故を起こせば東京電力ごと経営が吹っ飛んでしまいます。経済産業省は東京電力の生き残りを図り、補償金賠償金を国が肩代わりして、東京電力の返済金を電気料金に乗せて回収しようとしています。つまり東京電力は補償金賠償金を顧客に負担させて生き残ってしまいます。一番得をするのは株主であり社債の持ち主でしょう。
東京電力は政治力で生き残りを図ろうとしていますが、地域独占経営は経営体質を腐敗させて、競争が働かないからコスト意識もなくなってしまいます。我々需要者も電気は東京電力しか使えないから、べらぼうな電気料金になっても払い続けなければならない。菅民主党政権は東京電力を生き残らせてツケを国民に回してしまうようだ。
東京電力は決して起こしてはならない事故を起こしたのだから、経営体質を改めるにはJALのようにいったん潰してゼロから出直さないと同じ間違いを繰り返すだろう。さらに電力の自由化や送配電の分離で電力業界も新規の参入をしやすくすべきでしょう。そうすれば経産省の東京電力救済スキームは働かなくなり電気料金を上げたくてもできなくなる。
昨日の報道ステーションではガスコンバインドサイクル発電を紹介していましたが、発電効率が60%もある最新式の火力発電所があるそうです。従来の火力発電や原子力発電は発電効率が30%程度であり残りのエネルギーを捨てていた。しかしガスタービン発電とその廃熱で蒸気を発生させての蒸気タービン発電で効率を倍以上に出来たそうです。
燃料を天然ガスにすることでCO2の発生を抑制して発電効率が高まれば、鳩山総理の打ち出した25%CO2を減らすことも可能になるでしょう。一昨日書いたように蛍光灯をCCFL蛍光灯にするだけでも電気を半分に減らせる。発電も効率を2倍から3倍に引き上げることで安くCO2の少ない発電が可能になる。何も原子力に頼らずともCO2の発生を減らすことが可能なのだ。
天然ガスは掘れば掘るほど無限大にあるのだから、危険な原子力発電に頼る必要性は無い。コスト計算にしても原子力発電コスト計算に見るように意図的に作られたものであり、いったん事故れば電力会社が吹っ飛ぶほどの高コストな発電と言うことになる。火力発電所なら事故を起こしても影響が出るのは発電所周囲に限られますが、福島原発は影響は東日本全体に及ぶ。
だから火力発電所はダメだと言う発想は間違っているのであり、技術革新は従来の常識をひっくり返すことが良くあります。もし福島原発が事故らなければ、どんどん原発が作られてとんでもないところになるところであり、いったん作ってしまうと廃炉にも難しいものになり、廃炉にしても10年間は冷却水を回し続けなければ水素爆発を起こす。
冒頭の記事にもあるように、ガスタービン発電所は6万平方メートルあれば出来るのであり、都市近郊に作る事が出来て送電線の距離も少なくすることができる。6万平方メートルは国道沿いのショッピングセンター程度の広さであり、福島原発は350万平方メートルだから60分の1の広さで作ることが出来る。つまり福島原発に敷地に60個のガスタービン発電所が出来るのであり、原発がいかに非効率かわかる。
国の定めるエネルギー基本計画が原子力発電に傾きすぎているのは異常であり、原子力マフィアが政財界を牛耳っている状況が浮かび上がっている。私自身は原発反対ではないが安全な次世代原発が出来るまで増設は停止して、現在の軽水炉は30年過ぎたものは廃炉にして行くべきだろう。現在稼動している原発も福島第二原発や女川原発が無事だったのだから、それだけ安全性が証明されたのだから現在の原発全面廃止運動も間違っている。
見せしめの為に東京電力一社潰せば、他の電力会社も原発の防災対策は一生懸命せざるを得ないから、かえって原発の安全性は高まったと言えるだろう。事故れば潰れるからだ。その為にも東京電力は一旦潰す必要がある。東京電力の社長と会長は鞭打ちの刑に処して銀座通りを引き回せばいいのだ。
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