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(回答先: 進まない日本の地熱開発、アメリカでは144もの地熱開発プロジェクトが進行している。 投稿者 taked4700 日時 2009 年 12 月 24 日 16:13:33)
えぇと。間違った議論は、有意義な考え(地熱発電を推進すべき)を覆い隠してしまうので、それを懸念して投稿いたします。
スマートグリッドが必要になるのは、電力供給インフラが、許容出来る以上の需要変動や負荷を与えられたときに、不安定になってクラッシュしないようにするために、供給者側ではなく、需要者の使用する電力を管理するという手法が発展したものです。当然ながら、電気会社の自由化が進んで無法地帯になっており、しょっちゅう停電が起きるアメリカでは、供給者側をコントロールするより、需要者側で調整しなければやっていけない。アメリカで地熱発電のプロジェクトが多くあるのも、その他の怪しげな発電プロジェクトがあるのも、基本的にあそこは「無法地帯」で、特に送電システムの設計思想というものがないからです。
逆を言えば、「地熱発電」なんかやっているから、「スマートグリッドが必要になる」と反論されかねません。「スマートグリッドはいらない」と言うためには、大量に発電施設を作って設備の稼働率を落とさざるを得なくなり、それこそ環境負荷がバカバカしいほどに大きくなる。論理矛盾に陥ります。(スマートグリッドを推奨しているわけではないですが。)
そうではなく、大切なのは石油依存体質からの脱却であり、そのためにはありとあらゆる発電方法を組み合わせて適正に管理しなければならないが、その点で地熱は有望なのに全くといっていいほどに無視されているというのが問題。
理由は、日本が石油に満足してシステムを作ってしまったことや、化学物質による汚染を防ごうとして以前に失敗したことがあるからなんですが、もうそういって検討をサボる時代は終ったと認識する必要があるでしょうね。