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(回答先: ブレード破損し全26基運転停止/新出雲風力発電所/11月6日から、原因究明へ調査 投稿者 つゆくさ 日時 2009 年 12 月 17 日 10:53:34)
阿修羅投稿者にも多い風力發電信者。
此れも
「原子力發電所よりマシ」
等と云ふ稚拙な二元論思考の成せる業か。
風力発電火災
http://wwwc.pikara.ne.jp/boris/Hitorigoto/Hitorigoto262.htm
風力発電の恐ろしさ
〜 火を噴きながら回り続ける風車 〜
僕は前々から風力発電が大嫌いだ。理由は簡単。百害あって一利無しだからだ。
「風力発電は環境に優しい」などという脳天気な勘違いをしているバカが大勢いるため、全国の過疎地で醜悪な風車がニョキニョキと増殖しているが、本当に見苦しい。せっかく自然が残されている山の中に醜悪な風車が忽然と立ち並び、景観が台無しだ。この美的感覚の無さは中国人に匹敵する。それに風車は醜悪なだけでなく、ものすごい騒音がするし、電波障害もひどい。ここまで環境を破壊し尽くすくせに、風力発電の発電効果はバカバカしいほど微力である。発電できるのは風まかせで、本当に電気が必要な時には止まったままで、不要な時にガンガン回ったりする。
全く無用の長物である風力発電機なんだけど、なんと、これが、危険きわまりない物であることが判明したのだ。やったぜ!
今年の1月に、青森県六ケ所村にある風力発電機が火災を起こし、巨大な羽根2枚が燃えながら落下したのだ。家屋や森林への類焼や死傷者は出なかったが、消防署員や警察官が多数出動し、大騒ぎとなった。「環境と人に優しいエネルギー」という嘘で世間を騙してきた風力発電だが、今回の火災により、地味な環境破壊だけでなく、時には自然や人にも牙を剥き出す危険性があることを露呈したと言えよう。
事件のいきさつは、まず六ケ所消防署が出火を確認したのは1月21日の夕方。さっそく化学消防車や4000リットル水タンク車と署員20名が出動した。しかし、羽根は1枚が長さ32mもあり、重量も12トンという巨大なもの。これが火を噴きながら回っているなんて、考えただけでも迫力やなあ。おまけに当日は風が強く、いつどこに飛んでくるか分からず、あまりに危険で、とても消防車や署員が近づける状況ではなかった。消防署員は住民を守るため、風向きを考慮しながら半径約200mの消防警戒区域を設定したが、他にはなすすべもないまま、厳寒の中、昼夜を問わず監視を続けるしかなかった。2日後の23日夕方になって、燃えていた羽根の1枚が発電基の北側に落下して炎上した。翌24日の昼前にはもう1枚の羽根が、今度は南側に燃え落ちた。消防署が最終的に鎮火を確認したのは、26日正午だった。火を噴いて回りだしてから5日も経過している。
この火災を起こした風力発電機は、エコパワー社が建設中の「むつ小川原ウィンドファーム事業」で、すでに据え付けられた9基の内の1基だった。世界シェア1位であるデンマークのNEGミーコン社製の出力1500kWのもので、同社でも新型の大規模発電機だ。エコパワー社はこの事業で、最終的に同型の風力発電機22基、合計出力3万3000kWの発電施設建設を予定している。
もちろん、火災で最も慌てたのは、このエコパワー社と風力発電を国の主要輸出品としたいデンマークの関係者だった。火災発生の翌日、デンマーク・テクノロジカル・インスティチュートの担当者が早速日本に発ち、24日から現地での調査に加わった。
原因究明には相当時間がかかる模様だが、総額約60億円の「むつ小川原ウィンドファーム事業」には、「新エネルギー事業者支援」として最大で総額の約4分の1が税金で補助される。いくらバカな役人でも、風力発電は稼働率が悪く実戦力にならないことくらいは分かっているはずだけど、世間のウケを狙って、新エネということでちやほやし、ふんだんな補助金をバラまいている。
このような火災を機会に、風力発電の実像が国民に理解されればいいのだが、それは望むべくもない。なぜなら、役立たずな上に危険な風力発電なんだけど、例によって頭の悪いマスコミは大好きなんだ。環境保護派と言われている知識の乏しい感情だけに流されているヒステリー集団の尻馬に乗って、風力発電は環境に優しいから原子力発電の替わりに推進しようなんて言っているのだ。だから、今回の事件を取り上げたのは地元紙だけで、全国紙は一切知らん顔をしている。マスコミの犯罪行為と言えよう。
もし、同じ六ケ所村にある日本原燃の原子燃料工場なら、その辺のゴミ箱が燃えただけで全国紙の一面記事になり、国営放送であるNHKでさえ臨時ニュースで流したりする。全く許せないマスコミの偏向報道だ。
しかし、このホームページを読んでくれている良識ある市民の皆さんには、真実を知って頂きたい。
(2002.3.10)
〜おしまい〜
風力発電
http://wwwc.pikara.ne.jp/boris/Hitorigoto/Hitorigoto247.htm
風力発電は環境を破壊する
〜 勘違いは止めよう 〜
私は環境問題にはうるさい。ヒジョーにうるさい。
環境や原子力の問題になると、徹底的に議論するぞ。24時間一本勝負してあげるから、大衆迎合の浅はかなNHKでも、自己中心的で独善的な朝日新聞でも、どこからでもかかってきなさい。
って言っても、誰もかかってこないから、寂しいな。
で、言いたい事や山ほどあるんだけど、前々から苦々しく思っていた事の一つに、風力発電の問題がある。なぜだか僕には信じられない事なんだけど、「風力発電は環境に優しい」と、とんでもない勘違いをして推進している人が大勢いることだ。
僕が最初に風力発電を見たのは、もう10数年も前にアメリカに駐在していた時だ。カリフォルニアの荒野に延々と並ぶ風車を見て、ぶったまげた。見渡す一面、草木も生えないような荒れ地に、何百機もの数え切れない風車がどこまでも並んでいるのだ。よくもまあ、これだけの風車を作って並べたなあ、と呆れた。なんだか国力の差を感じてしまった。世界各国の中でもダントツに多い原子力発電所を持ち、石油から石炭まで豊富な資源を持ち、おまけに広大な土地があるから風力発電も出来る。なんとまあ、うらやましいなあと思った。日本では、こんな草木も生えないような荒野は北海道の一部と青森の六ヶ所村くらいだから、日本じゃあ風力発電なんて無理だなあと思った。
ところが、ところーが、なんとまあ、今では全国各地で風車がどんどん立ちまくっている。この四国でもあちこちでニョキニョキ風車が立っている。こりゃあ、困ったことだ。環境がどんどん破壊されていく。
風力発電の何が環境に悪いかというと、なんと言っても、見苦しい。アメリカのような荒野に並べるのは問題ない。だって、普段は、人もいかないような土地で、誰もどこからも見たりはしない。しかし、この狭い日本では、どこに立てたってすぐに目に触れる。て言うか、何故か日本では、風車はたいてい山に立てている。たぶん風が強いからだろうけど、せっかく自然が残されている山の中に醜悪な風車が忽然と立っている。これを見苦しいと思わない感性が不思議だ。
ところが、これを見苦しいと思わない人が多い。四国でも山の多い高知では、あちこちで風車が立ち始めている。開発の波から取り残され、豊かな自然が温存されている大豊町でも山の上に醜悪な風車が突然、立っている。それを見て僕が苦言を呈していると、なんと信じられないことに、その大豊町出身の県庁の人が「風車があった方が景観が良い」なんて言う。たぶん、全国で風力発電を推進している自治体の人は、こういう考えなんだろうと思う。だって、風車を立てる理由は、発電できるから、というのは取って付けた理由であって、まずは観光名所にしようとしているのだから。
なんで風車が観光名所になるのか?それは単に日本ではまだ風車が珍しいからだけだ。アメリカの荒野で何百もならぶ風車を見れば、その醜悪な姿は、もう二度と見たくはなくなるはず。
珍しいものに飛びつきたがる日本人の性質と、地域振興のために藁をもすがる思いの地方自治体の考えも理解できるけど、後々に後悔しないためには、風車なんて絶対に立てるべきではない。何年か立てば山の中に取り残された灰色の醜悪な廃墟になるだけだ。地下深くに厳重に管理して処理している原子力発電の放射性廃棄物よりはるかに始末が悪い。
景観問題をクリアしようと思えば、バカみたいに山の中に立てていくのではなく、デンマークやオランダ、ドイツのように農地にずらっと並べるのがいい。これなら景観的には環境破壊にはならない。
しかし、風力発電機の害は景観にとどまらない。実物をそばで見たことがない人が多いし、それに日本では、せっかく立てても、ほとんど回っていないことが多いから分からない人も多いが、ものすごい騒音がする。そら、そうやで。扇風機の巨大なものと思えば、ものすごい音がしてもおかしくはない。とにかくすごい音がして、そばにいると羽根が飛んで来そうで怖い。それから電波障害もある。周辺ではテレビ等の電波が乱される。ヨーロッパのように平野が広くて、農地にずらっと並べても、民家から遠ければ、あまり問題はない。しかし日本で同じような立て方をしようと思えば、これまた北海道や東北の一部地域だけになるだろう。それに、土地の権利に厳しい日本の農家が、そう易々と風車を立てさせるとも思えないし。
ここまで環境を破壊し尽くす風力発電であるが、その発電効果となると、信じられないほど微力である。例えばかなり大型の風車だと出力1000KW程度だけど、これを1000基ほど並べると原子力発電所1基分に匹敵する、なんていうアホがいる。まあ、狭い日本で大型の風車を1000基も並べる土地があるとは思えないけど、それでも無理である。風力発電機の稼働率が、風の強い土地でも、せいぜい10%程度だからだ。風車を見に行っても、たいていの場合は止まっているか、ゆっくりゆっくり回っているだけだ。だから、原子力発電所の替わりにしようと思えば、本当は1万基くらい必要になる。日本中の環境を破壊し尽くさないと、そんなに多数の風車は立てられない。
しかも、さらにタチの悪い事に、風が吹くのは、まさに風まかせ。いつ吹くか分からない。みんな寝静まって、誰も電気を使ってない時に吹いたりする。真夏のカンカン照りでクーラーをバンバン使っているような時には風も吹かない。ここまで役立たずの風力発電機は百害あって一利無しと言い切れる。この点、同じように風まかせ的な太陽光発電は、夜は発電しないけど、夏のカンカン照りにはいっぱい発電するので、風力に比べるとはるかにマシである。
このように、まるでだめおの風力発電だが、例によって頭の悪いマスコミは大好きだ。環境保護派と言われている、実は環境問題に知識の乏しい感情だけに流されているヒステリー集団の尻馬に乗って、風力発電は環境に優しいから原子力発電の替わりに推進しようなんて言っている。
いかに彼らが環境問題を真面目に考えていないかが良く分かる。偉そうに言いながら、真剣に考えていないのだ。頭の中だけで適当に考えている。自分の家の横に巨大な風車が立ってもいいのか。そういう地に足の着いた発想で考えて欲しい。
と、今まで、あちこちで個人的に訴えてきたのだが、もちろん僕が訴えてきたからではないのだけど、最近になって、ようやく、風力発電が環境に良くないっていう認識が少しだけ出てきたらしい。
岩手県の三陸町は、住友商事と組んで風力発電所の建設を計画していたけど、予定地の近くにイヌワシが生息している可能性があり、県から環境調査を要求され、断念した。山形県でも新日鐵が風力発電所を計画していたけど、景観の破壊になるという理由で県が認めなかった。
四国はまだ遅れており、徳島県企業局が佐那河内村で風力発電所の運転を開始したほか、池田町周辺でも候補地を探している。また既に多くの風車が立っている高知県でも、素晴らしい景観の四国カルスト台地に醜悪な風車を立てるなんていうとんでもない計画がある。しかし、先進県では認識が改まってきており、景観破壊の元凶である風力発電所の無秩序な建設にはブレーキがかかりつつあるみたいだ。これは本当に喜ばしいことであり、四国の自治体も早く風力発電の環境破壊に気づいて欲しいものだ。
(2001.7.26)
〜おしまい〜
すでに海外で深刻になっている巨大風車による健康被害問題は知らされないまま、日本に巨大風車がどんどん持ち込まれています
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/143.html
投稿者 TORA 日時 2009 年 9 月 14 日 17:37:26: GZSz.C7aK2zXo
抜粹
風力発電プラント建設は、日本の電力供給システムのバランスを壊して石油を浪費させるだけでなく、自然環境を大規模に破壊し、付近の住民には低周波による健康被害を与えるという、許し難い代物です。
すでに風車が稼働している各地からは、悲惨な報告が次々に入ってきています。
夜眠れず、やむなく車で風車から離れた場所まで移動して車中で寝ているという「風車難民」。苦労の末に手に入れた終の棲家を捨てて引っ越しせざるをえなくなった家族。毎日病院がよいで希望がすっかり失われた生活。
人間ばかりではなく、野生生物も逃げだしています。低周波を浴び続けることによる細胞の癌化促進やDNA異常の危険性も指摘されていますが、研究報告は近年出てきたばかりです。完全な解明を待っていれば数十年経ち、そのときは取り返しがつかない被害になっているでしょう。
(中略)
風車被害問題のやっかいなところは、風力発電は「国策」だということです。自治体の長が拒否姿勢を見せても、直接地元民に金を見せ、まとめ役の有力者を籠絡させる作戦も展開されます。
また、「環境派」と呼ばれる人たちや市民運動グループの中にも、未だに風力発電がクリーンなエネルギー供給手段であるという刷り込みが消えず、積極的な誘致・応援活動をしている例がたくさん見受けられます。メディアも、どういう意図か、風力発電に関しては執拗に「推進すべきもの」として報道し続けています。結果として、被害を直接受ける人たちは、なんの援護もなく、孤立しながら個人の生活権をかけて声をあげていくしかありません。
National Wind Watch という、世界の風力発電問題を調査・リポートしているサイトには、様々な資料が紹介されています。ごく一部を紹介すれば、
コロンビア大学のニーナ・ピエールポン(Nina Pierpont)物理・医学博士による"Wind Turbine Noise Syndrome" (Pierpont, 2006)……「風車の継続的騒音は、不眠症、頭痛、めまい、極度の疲労、怒りっぽさ、集中力の欠如、ストレス、吐き気、種々の胃障害、耳鳴りを生じさせ、結果として慢性的な立腹症状を呈する」として、これらの症状を“Wind Turbine Syndrome”「風車発電症候群」と命名。サイトはこちら
フランス国立医学アカデミー(Chouard 2006)は、慢性的な騒音への暴露からの高血圧症と心臓血管の病気を含む潜在的な神経生物学上の反応を“chronic sound trauma”「慢性騒音精神的外傷」と命名。
カンザス立法府研究部門リポート(2007)では、風力発電ファームからの潜在的な健康被害について、「風力発電地帯から発生する低周波騒音(LFN)は、てんかんと癌をもたらす可能性がある」と警告。
マリアナ・アルベス・ペレイラ教授(ポルトガル ルソフォナ大学)は、VAD(Vibro-acoustic Disease「振動音響病」)と関連した徴候は、心臓血管の構造と細胞の構造の突然変異誘発性の変化をもたらすと報告(2004年、2007年)。
こうした情報を伝えるメディアはほとんどありません。すでに海外で深刻になっている巨大風車による健康被害問題は知らされないまま、日本に巨大風車がどんどん持ち込まれています。
日本における風力発電は、地球温暖化にも省エネにもまったく関係なく、単にイメージだけを先行させ、不要なエネルギーを「風が吹いたときだけ」電力会社に高い値段で買い取らせるという、詐欺と押し売りを合体させた暴力経済行為です。税金を使ってエネルギーを無駄遣いするだけならまだしも(そういうビジネスは他にもごまんとあります)、納税者の健康を奪い、命を縮める──被害者は自分の生活を奪われるために税金を納めなければならないという理不尽。
最近では税金投入だけでは無理が出てきたため、グリーン電力証書などというとんでもない詐欺商売まで始まり、企業から金を集め、巨大風車建設や運営を進めようとしています。グリーン電力協賛企業には、「巨大風車ビジネスを後押しすることは、地雷を埋める寄付金を出しているのと変わらない」のだということに、早く気づいてほしいと心から願います。
深刻化する低周波音被害 (1.2/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/071203/trd0712031808015-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/071203/trd0712031808015-n2.htm
深刻化する低周波音被害 (1/2ページ)
2007.12.3 18:08
身近にあふれる動力源などから発生する低周波音。ほとんど耳には聞こえず、発生源の特定も難しいが、長期間さらされると頭痛から内臓疾患までさまざまな症状を引き起こし、被害が深刻化している。環境省は評価指針を定めているが、この値が逆に被害者切り捨てにもつながっていることから、見直しも含めた検討を始めた。(八並朋昌)
東京都稲城市の40代女性は10月、自宅マンションから近くのアパートに避難した。昨年、在宅が多い母親が「四六時中低い音がする」「ぶるぶる振動している」と言いだし、今春から女性も微振動を感じるように。「頭痛、肩こり、不眠、吐き気、イライラ、耳鳴りの症状が出て、母はさらに消化管潰瘍(かいよう)になった」という。
「低周波音症候群被害者の会」に相談、同会臨時代表の窪田泰さん(58)が周波数25ヘルツの低周波音が50デシベルと高いことを測定したが、発生源はまだわかっていない。「年老いた母のため、5年前にわざわざ一戸建て住宅から移り住んだマンションなのに…」と、ため息をつく。
低周波音は聞こえにくい100ヘルツ以下の音で、20ヘルツ以下は音として感知されない。発生源は自動車や重機、工場の圧縮機や振動ふるい、ビルの排気ダクトや変圧器、冷凍室外機、発電用風車、燃焼炉、高架橋、鉄道トンネル、航空機などで、とくに稼働が長時間続き、ある周波数の音圧(デシベル)だけが突出した場合に被害が出やすいという。
深刻化する低周波音被害 (2/2ページ)
2007.12.3 18:08
被害を30年以上研究している和歌山市の汐見文隆医師(83)は「発症まで数カ月から数年と幅があり、出ない人もいて個人差が大きい。深夜など静かで、低周波音の突出が大きいほど苦痛が増す」と指摘する。
さらに「隣家のエコキュートの低周波音に苦しむ老夫婦もいる」とも。エコキュートは圧縮機で大気の熱を集める給湯器で、主に深夜稼働する。財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターは「国の補助もあり、平成13年から100万台が普及した。稼働音は静かになったが、低周波音被害の可能性はゼロとはいえず、設置には隣家などへの配慮が必要」と説明する。
昭和50年代までは「低周波空気振動」と呼ばれたが、平成12年に環境省が「低周波音」として測定指針を示して苦情が急増、17年度は135件に上る。総務省公害等調整委員会の調停も13年以降7件に上っている。
首都圏の測定会社の代表(38)は「依頼は全国からあり、ここ数年は月間10件ペース。8割は個人だが、事務棟わきに建設した新プラントからの低周波音で、体調を崩す社員が続発した企業もある」と話す。
苦情急増で環境省は16年に、評価指針として「何ヘルツで何デシベル以上なら被害が出やすい」という「参照値」を定めた。
しかし「被害者の大半は参照値の半分以下の音圧で症状が出ている。参照値は短時間の実験で定めたもので、実態とかけ離れている」と汐見医師。窪田さんも「地元自治体に測定を依頼して『参照値以下だった』と放置される事例が後を絶たない」と批判する。
こうした被害の増加や深刻化に環境省は「参照値以下でも被害が出る場合があることを各自治体に説明しているが、実際は“基準値”として誤解された事例もある。被害者切り捨てにならないよう、見直しも含めた参照値の検証作業を始めたところだ」(大気生活環境室)と話している。