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島根日日新聞
http://www.shimanenichinichi.co.jp/kiji/show/10672
12月15日掲載
出雲市平田地域で四月から稼働が始まった新出雲風力発電所が、ブレード(風車の羽
根部分)の破損により、十一月六日から全二十六基の運転を停止し、安全確認と原因究
明を進めている。再開の時期は現時点では明らかでないが、破損原因が判明し次第、
事業者である新出雲ウインドファーム(高畠哲社長、出雲市小津町)が風車メーカーと
協議し、監督官庁の中国四国産業保安監督部に報告した上で決定したいとしている。
出雲市によると、同発電所は四月一日から九月三十日までの半年間は順調に稼動し
ていたが、十月以降の台風18号(十月七、八日)と寒波による強風(十一月二日)通過後、
ブレードが破損していることが分かった。
十月の時点で破損が判明したのは東工区内の二機と十六島釜浦工区の一機で、先端
五十pの欠損が一枚見つかったほか、ひび割れなどが計五枚確認されている。
十一月の時点で破損が判明したのは東工区の一機で、先端五十pの欠損が一枚見つ
かっている。
五十pの欠損部分は最長で約六十m、軽量な小破片は最大三百四十m飛散飛したのが
確認されており、いずれもすでに回収されている。風車から半径三百四十m地点には最
も近い民家も存在するが、民家や人身への被害などは確認されていない。
破損した原因としては、強風や、何らかの物の衝突などが考えられ、新出雲ウイン
ドファームは、風車メーカーのヴェスタス社と共に、原因究明を進めている。
新出雲風力発電所の風車は、秒速二十五m以上の風が吹くと自動停止するつくりになっ
ているが、感知に一定の時間がかかり、突風などには即応できないという。
新出雲風力発電所は全国最大規模の風車で、出力三千kWの風力発電用風車を二十六
基備え、総出力七万八千kW。年間十四万MWh(一般家庭四万世帯分)の発電が想定されて
いるが、今回の運転停止による年間発電量への影響も懸念されている。発電した電気
は十七年間の長期売電契約を締結している中国電力に売電され、中国電力を経由して
一般家庭で利用される。
【風力発電】
風の力で風車を回転させ、回転エネルギーへ一度変換し、この回転エネルギーで発電
機を回して電気エネルギーに変換する発電システム。風のエネルギーの約40%を電気エ
ネルギーに変換できる。風車は風の吹いてくる方向に自動で向きを変え、常に最大限
に風のエネルギーを受ける仕組みとなっている。
コメント
立地条件の無理なところへの建設にいつかはこうなると思っていたのですが
やはり・・・という感じです。