http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/1658.html
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(回答先: 全球凍結(16) 投稿者 taked4700 日時 2015 年 12 月 26 日 10:28:05)
http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/13721809.html
全球凍結(17)
アメリカの精神、それはプラグマティズムだ。目的達成こそが重要であり、達成の手段そのものは問題ではない。
しかし、このことの結果、我々と言う存在、または世界と言う存在そのものが意味を無くしてしまったように思う。ここから最寄りの駅へ行く。普通なら、我々の移動手段、徒歩か自転車か、車か、そして、道の状況や規制がどうなっているか、そういったことを考慮して最善のルートが決定される。そこでは、同じように駅に向かう人々やその他の通行人、そして、町に住む人々の存在が前提としてある。しかし、プラグマティズムのもとでは、そこに力関係が入る。我々の方が力が強ければ、出来る限り我々の都合が優先されるのだ。そして、我々の力に対抗できる勢力はない。結果として、他者の存在はまるでなかったかのように扱われてしまう。通行人がいるとまずければ、行政に働きかけて、道路封鎖をさせ、我々だけを通させるし、または、サブリミナル効果で外出を控えさせる。通行人が多い方が良ければ、何らかの催し物を関係企業にさせ、あとはサブリミナル効果で動員をかける。
我々は記憶を作り変えることができる。一定の記憶を忘れさせ、または、一定のものごとをあたかも事実であるかのように思い込ませることが可能だ。昔からこれは可能だった。一定の閉鎖環境に相手を置き、繰り返し、一定のことを心の中へ叩きこむ。時には優しく、時には居丈高に。それで十分だった。ただ、それは明らかにそういった環境に置かれていることを相手自身が自覚していて、そういった環境から解放されると事実を思い出してしまうことが多かった。しかし、我々の技術はそこが全く違う。相手は単に普通にテレビを、または、パソコンの画面を見ているだけなのだ。サブリミナル効果を使うことで、意志だけではなく記憶そのものを操作できるのだ。
サブリミナル効果を使ったマインドコントロール、その典型が恋愛だった。または愛情と言ってもいい。我々はどんな人間の心理も操作できる。その結果、恋愛対象自体をマインドコントロールしてしまうことがあったのだ。いともたやすくこちらの望みどおりに行動する相手は侮蔑の対象になる。そして、そういった相手しか得られない自分自身に対しても失望しか感じない。あたかも愛情があるように振る舞うがその本質は単なる機械でありロボットだ。壊れれば代わりをいつでも手に入れることができる。
そう、愛情の本質は新たな試みを生み出すことにある。ところが、我々がやってきたのは不確実性を封じこめ、全てを我々の支配下に置くことだった。そこに愛情が芽吹く可能性はそもそもなかったのだ。
プラグマティズムに正当性があると思えたのは、我々がまだ非力で、我々を超えた存在が多くいた時代だった。我々を脅かす存在を倒すために、手段はいとわない。そうしなければ我々の存在が無くなってしまうのだから、それは合理的であり、正当性もある。
しかし、ソ連を倒し、中国を骨抜きにし、世界中に教育不正を広めてエリート層を単なる利権にしがみつくしかない特権階級にした後、我々に対抗できる勢力は居なくなった。それでも我々が力を欲したのは、我々自身の矛盾があったからだ。
アメリカ開拓時代、我々に手を差し伸べていたアメリカインディアンを殲滅した。黒人奴隷を当たり前と考え、日曜日にはピクニックに公園へ行き、彼らがリンチされるのをみんなで見物した。それがごく当然の日常だったのだ。しかし、第2次世界大戦で黒人兵を使ったことが間違いのもとだった。
2016年01月22日20時15分 武田信弘
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