http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/1655.html
Tweet |
何か、底意地の悪い記事が出ています。「蒸気が減って発電出力が大幅に下がる事態が相次いでいる。」、「出力1万キロ・ワット以上の大規模な14基のうち、東北と九州の6基で出力が国への報告より3割以上低くなった」と書きながら、具体的にどこかと言う事例が出ているのは柳津西山地熱発電所(東北電力)であり、1995年度の運転開始としている。つまり、一番新しい発電所での蒸気量低下を宣伝している。
しかし、問題は、地熱発電所は常に新しい地熱井戸を掘って使っていると言うことだ。つまり、ある程度の広さの地熱発電所の敷地の中で、ある一つの井戸の出力が低下しそうだと、敷地の中で別の場所に掘って代替えをする。これは、主に地下水が減少してしまうためだ。地熱井戸の場合、一定の蒸気だまりのような場所から井戸で蒸気を噴出させる。蒸気だまりはより地下深くにある地層から熱と水蒸気が供給されるのだが、熱はより深くにあるマグマだまりから、水蒸気はその周辺の地層から供給されることになる。蒸気だまりはその上部分が水の通らない層になっていることが普通で、このため、蒸気だまり周辺の水が不足してしまう。
つまり、蒸気量の不足とは、基本的にその発電所の管理がずさんで、新しい井戸をきちんと掘削してこなかったと言うことなのだ。きちんと維持管理をやっているところであれば、50年を超えて当初の水蒸気量を確保できているところもあるはず。
更に、中には、井戸の管の内側にスケールというケイ酸化合物が付着してしまい、そのため水蒸気量が減少することもある。その他その他、いくつかの原因があるわけで、そういったことにも触れずに単に
>想定より蒸気量が少なかったことが主な原因
と言ってしまうのは地熱の価値を低く見せることになりがち。
どうも、背景には原発再稼働をやらせたい連中の影がちらほら見える。
なお、熱自体はプレートの沈み込み活動に伴ってマグマが発生するので、今の時期は却って増加しているはず。霧島とかえびの抗原での噴気活動は活発化している。
311の大地震でプレートの沈み込みが活発化しているからのはず。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20151231-OYT1T50069.html
地熱発電、出力大幅低下…想定より蒸気不足
2015年12月31日 13時28分
地下のマグマで熱せられた蒸気を利用する国内の大規模地熱発電所で、蒸気が減って発電出力が大幅に下がる事態が相次いでいる。
想定より蒸気量が少なかったことが主な原因とみられ、地熱発電などの再生可能エネルギーの利用拡大を掲げる国は「発電量の大幅減少につながりかねない」として、人工的に蒸気を増やす実験で打開策を探っている。
事業者団体の2013年度のまとめでは、出力1万キロ・ワット以上の大規模な14基のうち、東北と九州の6基で出力が国への報告より3割以上低くなった。資源エネルギー庁によると、1基は水蒸気爆発事故が原因だが、他の5基は蒸気量の減少が主な原因である可能性が高いという。
福島県柳津やないづ町の柳津西山地熱発電所(東北電力)では、1995年度の運転開始時には国内最大の出力6万5000キロ・ワットを誇ったが、蒸気は次第に減少、2012年度以降は2万キロ・ワット台に落ち込んだ。失われた約4万キロ・ワットは、一般家庭約1万3000世帯分に相当する。
2015年12月31日 13時28分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。