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(回答先: 地熱発電の虚実 投稿者 taked4700 日時 2009 年 4 月 15 日 20:53:34)
わたしもクローズアップ現代をみました。
地熱発電の良さをたくさんの人が知ると良いと思いましたので、関連記事を貼ります。
MSN産経ニュース
06月14日03時15分
http://news.fresheye.com/clip/6030292/?from=other
【はてなは、はてなし】論説委員・坂口至徳 地熱発電を思いだそう
火山国の日本にふさわしい自然エネルギー利用の地熱発電が見直されている。地底深くにあるマグマという純国産の熱源が使えるメリットを持ちながら、立地条件や建設コストなどの課題に阻まれ、新たな発電所の建設が10年も途絶えた。そこに地球温暖化防止のための二酸化炭素(CO2)排出削減という追い風があり、経済産業省は支援策を検討している。
地熱発電は、マグマがボイラーのように地下水を熱することにより高温、高圧の蒸気が噴出する。これがタービン発電機を回して電気を得る。壮大な自然の火力発電ともいえる仕組みなのだが、地上へのCO2の排出はほとんどない。
「朝靄(もや)と一面の雪景色を背景に大音響と共に噴気しました。日本最初の地熱生産井の噴気でありました」(地熱技術「地熱回想」)。昭和39年1月、本格的な地熱発電に一番乗りした松川地熱発電所(岩手県)の建設で、日本重化学工業の作業員が最初の関門である「生産井」を掘り当てた。その瞬間に出合った元参与の藤井幸夫さんは感激した場面をこう記した。
予想以上の量の蒸気の噴出という幸運もあった。2年後に発電が開始され、現在、出力2万3500キロワットと約1万3000世帯分の電力を供給している。
この成功のあと、東北では岩手、秋田両県を中心に地熱発電所が相次いで建設される。56年に刊行された井上ひさしさんの小説「吉里吉里人」は、日本から独立しようと試みた東北の架空の地域が地熱発電所により、電力を確保するという想定だ。54年の第2次オイルショックで自然エネルギーが見直された時期でもあり、どれほど期待されていたかわかる。
国内でもうひとつの拠点は別府温泉で知られる九州の大分県を中心にした地域。大正14年に日本最初の地熱発電が試みられ、現在、国内最大規模の九州電力八丁原(はっちょうばる)発電所(11万キロワット)などが建設されている。
ただ、日本ではクリアしなければならない条件が多い。立地に適した場所が、開発の規制された国立公園内や、影響を配慮しなければならない温泉地帯にある。山岳地帯なので掘削費が井戸1本あたり数億円と平地の倍近くかかるなど初期投資が高くつくうえ、稼働するまでに年月がかかる。
こうしたことから、日本の地熱発電所は17カ所あるが、総設備容量は約53万キロワットで、原子力発電所の原子炉1基分にも満たない。世界的にみても米国がトップで、火山国のフィリピン、インドネシアが続き、日本は6位だ。
ところが、地熱発電用のタービンなど発電ユニットの世界シェアは三菱重工、東芝、富士電機3社で6割を占めて断トツの1位を誇る。その理由は火力発電で蓄えた技術力にある。たとえば、地熱発電は蒸気の温度が約200度で圧力も火力に比べて低いので、出力を上げにくい。そこでタービンの回転数を上げるために、蒸気の流れを効率よく受け止める表面の溝など手作りに近い精巧な技術が欠かせないからだ。
国内の地熱資源量は電力換算で約2000万キロワットと推計されるが、こうした優れた技術を生かす場が国内で限られるのは残念だ。地熱発電を拡大する国もあり、比較的浅い深度ですむ「高温岩体発電」など新たな方式も開発されている。この時期にこそ、改めてエネルギーの安定確保という原点に立ち返ったプロジェクトが必要だろう。
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地熱発電の記事は他にもネット上であふれていますので、興味のある方は検索されてはいかがでしょうか。