★阿修羅♪ > エネルギー2 > 117.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
新たに43カ国が原発導入計画 日米仏ロ、激しい参入競争
2009年5月23日 21時43分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009052301000702.html
原子力発電所を持たない新興国など43カ国が新たに導入を計画していることが23日、世界原子力協会(WNA)の調査で分かった。原子力発電は温室効果ガス排出量が少なく、原油や天然ガスへの依存軽減にも役立つと再評価されており、新興国の導入が進めば、原発保有国の数は現在の31カ国・地域から大幅に拡大する。
世界の原子力産業を事実上支配する日本、米国、フランス、ロシアの4カ国の企業は政府支援を受け、プラント受注や技術協力をめぐり激しい参入競争を繰り広げている。新興国で原発導入が進めば、核兵器開発技術の拡散防止、安全管理などの課題も一層深刻化しそうだ。
原子力関連の企業や研究機関でつくるWNAによると、今年3月時点で新規導入を目指しているのは、東南アジアや中東湾岸諸国、アフリカ諸国など。
インドネシアは2010年、タイは14年に原子炉建設に着手予定で、アラブ首長国連邦(UAE)は20年までの運転開始を目標とする。フランスが積極的に協力するアフリカ諸国でも導入の動きが広がりつつある。
原子力産業の世界的再編の中心的役割を果たしている日本企業は今後成長が見込まれる東南アジアや中国の市場参入を目指している。
WNAは新興国による原発導入について、専門家の育成や技術的な蓄積が急務と指摘。さらに、監視体制や使用済み核燃料の管理体制などの環境整備、国際的な核拡散防止体制への参加が不可欠としている。(共同)