http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/663.html
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(回答先: 今や末期症状を呈している彼の人、泥沼に身を投じてのたうちまわっている。 投稿者 短足鰐 日時 2012 年 7 月 26 日 21:25:32)
これをはっきり意識したのは昨日であった。
彼は当初は圧力容器からの蒸気が水のないチェンバーの壁を直撃することによる「直撃損壊」を主張していたのだが、いつの間にか後藤政志氏の見解を援用して「圧力損壊」説にすり替わっていることに注意を喚起しておきたい。
本人のヘリクズムでは同じことだと言い立てるかもしれないが、第三者が客観的に見立てればこれは明らかに損壊の原理が違う。直撃損壊は高温・高圧の蒸気の持つ運動・熱エネルキーがチェンバー壁を直撃して破壊するものだ。だが、圧力損壊はチェンバーの水で容積が縮小されない高温蒸気がチェンバーの内圧を高めてチェンバーとその周辺のどこか一番弱いところを破るという考え方だ。その場所はベローズ辺りかもしれない(NHKの番組ではそうなっている)。実際彼はその辺りの弱い部分が”地震”で損壊した可能性は認めている*参照↓。
さらにこの圧力損壊の立場に立てば、冷却材喪失のような非常事態時にはチェンバーに水があった場合の方がかえって危険な局面があると考えるべきことは以前から指摘してきた。
NHK2号機・3号機番組につづくニュース9では、SR弁操作によりチェンバーの水が沸騰蒸気となり圧力容器からの蒸気に含まれる放射性物質が除去されなかったと指摘していたが、チェンバーに水があれば、控え目に見てその半分が沸騰蒸気となったとしても空のチェンバーへ吹き出すよりも確実に内圧を高めることに寄与するからである。
そもそもチェンバー内の水は圧力容器からの蒸気を水をくぐらせることで、蒸気に含まれる放射性物質を取り除くとともに蒸気を凝縮する機能を主体にしたもので(蒸気に交じっている窒素は凝縮されない)、正常時には99.9%の放射性物質を除去できるとされている。付随的に噴出する蒸気の運動エネルギーを多少吸収することはあるだろう程度のものと考える。彼が例えたスペースシャトルの燃焼ガスのエネルギーをプールの水に作用させて吸収させるといった原理を主体としたものではない。
それは蒸気の吹き出し口(ダウンカマ)はチェンバーの底すれすれにあることでも分かる。もし蒸気の衝撃を和らげる目的なら、吹き出し口をもっと上にあげ水面すれすれか水面直下ぐらいにするのが、蒸気の運動エネルギーを効果的に水に分散できるはずだ。底面すれすれに出す設計は危ない。
冷却材喪失時に遭遇するチェンバー方式の危険性については渡辺敦雄氏が多角的に解説している。またGEの元技術者の証言もある。専門家がチェンバーが空の場合の危険性に言及している事例には不思議にお目にかかったことがない。
LOCA(冷却材喪失)時には、5種類もの水力学的動荷重が圧力抑制室(S/C)にかかると、渡辺敦雄氏が指摘
http://www.asyura2.com/12/genpatu20/msg/563.html
投稿者 短足鰐 日時 2012 年 1 月 29 日 08:12:17: 1dEIvwQCPSw5M
(GE元技術者による)圧力抑制プールの脆弱性
http://www.youtube.com/watch?v=lgQ-IqbWfUY
(参照)
http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/554.html#C2
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