http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/500.html
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・〔悪魔思想5〕「人災」と言えば東電の責任論になりがちですが、国会議員ですらタッチできないような勢力…の下で…今回の事故が/佐藤栄佐久
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/907.html
(上に続く。著作の引用は終わり、以下、所感である。)
東電らを徹底的に叩いても、脱原発への道のりは遠いのではないかと常々思いかつ何か物足りなさ・飽き足りなさを感じてきた。本書はその物足りなさに十分応えてくれるものだった。東電は氷山の水面に出た部分に過ぎないとも言えるが、世論の矢表に立つのは当然のこと。だが、
電力会社の陰に隠れ地面にもぐって目だたず黒子役として暗躍している原発マフィアとそのエージェントにも目を向け、ここにメスを入れていかなければ根本解決は困難であると思う。
なぜ原発が54基もこの国土にビルトインされてしまったのか、しかも原発依存度を50%までにすることがするのがつい最近までの国策だった。フランスを原発大国に仕立て上げたRTZは日本もターゲットにしていたという。そのここと無関係ではないだろう(今も狙われ現在進行形と、警戒すべきである)。
原子爆弾とそれから派生した原子力発電は、世界権力が発意し全世界を舞台に壮大な仕掛けを展開・演出し推進してきた。そのマフィアの黒い根がこの国土に巧みに張られているようだ。これを打ち砕いていくのは一筋縄ではいかないだろうということは容易に想像がつく。
どうすればよいかという回答を筆者は用意できていないが、まず鬼塚氏が展開しているような原発マフィアの暗躍の実相を良く見極めことから始めるしかないと思う。
原発マフィア第3号として田中角栄も登場する(割愛)。キーマンとしての瀬島龍三や裏社会のフィクサーたち、そしてさまざまなスモール・マフィア(例えば渡部恒三)たちも登場する。
水面上の氷山の一角を叩くことのみに集中しているうちに足元からオセロゲームを仕掛けられいつの間にか白黒逆転されていいるということにはならないか。
正力松太郎の仕掛けた「原子力平和利用博覧会」(1955年11月からの40日間、日比谷公園)には原子力列車、原子力旅客機などの模型が並べられ、原子力の”明るい未来”が謳いあげられた。その時の最大の呼び物が、前年ビキニ環礁で被ばくした第五福竜丸の実物資料展示だった。原水禁運動のシンボル的存在となった第五福竜丸を逆手にとった、原子力平和利用の”興行”に仕立て上げた。
大江健三郎が『核時代の想像力』(1970年)のなかで、
「核開発は必要だということについてぼくはまったく賛成です。このエネルギー源を人類の生命の新しい要素にくわえることについて反対したいとは決して思わない。しかし、核開発(に関わる)人間は、核兵器としての人類の死にかかわる側面を否定している人間でなければならない」
と書いていることを、オセロゲームを仕掛けられていることに気づかない「ぼんぼん」だと批判されている。だが、同時代にこのことを鋭く見抜いていた人がどれだけいただろうか。(筆者もこの頃、反核思想はあったと思われるが、原子力発電について考えたことがあるか記憶にない)。
東電と関電の二人のワンマン社長も、原発マフィアの繰り出す強力なプロパガンダですっかり洗脳されてしまったのだろう。そして「ワンマン天皇といわれた木川田も、正力、中曽根のCIAエージェントの餌食になった」(鬼塚)っていった。
核分裂を弄び、核爆弾を造るなどという悪魔的計画は、邪悪な勢力の「世界権力」以外からは出ないだろう。悪魔技術の集大成・原子爆弾を造らなければ、おそらく原子力発電も派生しなかった。彼らの大号令によって世界は突き動かされ、翻弄されてきた。人類が手出してはならない悪魔の技術(と断じる)核爆弾から派生した原発、大事故の根源はここにあると言えるのではないだろうか。
鬼塚氏の労作、必読書と思う。
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