http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/472.html
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(前文)
6月27日から始まった原子炉の循環冷却は配管の水漏れや設定ミスで幾度か中断してきたが、それを修復・改善し再稼働し6月数日間の稼働率は55%という(NHK)。7月に入って少しは安定度も向上し、稼働率も75%ぐらいに達しているようだ。小生は率直に喜んでいる。
今後もいろいろなトラブルが発生するだろうが、一つひとつ潰しながら安定した運転に習熟していってもらいたい。ここまで引っ張ってきた東電技術陣と作業員のこれまでの奮闘をねぎらいたい。
(なにしろ尻に火が着いていたので突貫工事であった。工事上の不備もあったし慣れない設定ミスも続出した。習熟運転の期間もなく、いきなり本番に入らざるをえなかった。本番をやりながら運転に習熟し稼働率を上げていくよう努力してもらうしかない。この種の合作システムに100%の稼働率は望むべくもない。80%ぐらいであれば、情状酌量の範囲ではないだろうか)。
(本文)
この件でも、本人が自認するとおり「イイカゲンな男で」あることは確認できる。。
この人はアレバの処理システムをさんざん嘲笑し*、「除染の必要なし」と処理システム導入を決断した東電(技術陣)を無能呼ばわりしてきた。
そして、汚染水処理システムの導入を熱心に阻止しようとしてきた(阿修羅の影響力がゼロでも考え方が問題だということ)。
6月28日の朝日にもあるが、原子炉に真水を注入すると今でもほとんどが燃料に触れ、放射性物質を含んだ汚染水になって溜まる。この記事が真っ赤なウソでない限り、この汚染水をN循環させれば、汚染度もN倍とは言わないまでも控えめに見積もって(√N)倍ぐらいになると考えても、ここでの議論には差し支えないだろう(非専門家なので厳密な検討をしているのではない)。
とにかく循環するほどに汚染度は増して、やがて手がつけられなくなる。
この人は汚染水を循環させても今では汚染度は「それほどは上がらない」と強硬に言い張ってきたのである。局外の非専門家の見解を頭から信用するわけにはいかないのは当然である(「タワゴト」だったらどうする)。
この人は事故収束を本当に願っているのだろうかと疑いたくなる。
敷地内に狭からず分布する高濃度汚染水は、まず各原子炉真下の地下部分ぐらいに追い込むぐらいに取り除いていかなければならない。その後が本番だが、それは東電が知恵を出し切りあらゆる努力をはらって取り組んでもらいたい。
このように作業環境を根本的に改善しない限り事故収束への具体的な作業計画も立てられない。やはり汚染水処理システムを導入するのが、事故収束への王道というものだろう。
もう1系統の導入計画があるようだが、これも支持する。こちらのシステムは何かと整合性に問題のある合作でなく、度々指摘されている純国産を選択したらよいだろう(放射能汚染水を処理した実績があるかどうかも大事)。
12万トンもの高濃度汚染水を長期に抱え込むのは、大きな余震でも来れば大事故に発展しかねない。兆円規模の補償よりはるかに安上がりだろう。
さらに、「大量の汚染水が原子炉建屋やタービン建屋から漏れ出し、地下に浸み込んでいる」ことも疑われている。できるだけ早い時期にコンパクトにまとめて管理下に置くことに越したことはない。
*)http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/260.html#c15
>「アレバ」よいのではなく、なくてもよいのでは?・・・
座布団5枚です。
などとふざけ、茶化している。気が知れない。
(注)メルトスルーの問題は、別個の課題として取り組むべきもの。メルトスルーがあるからといって、今淡水注水を止めてよいというわけにはいかない。また除染処理も不必要になったというわけでもない。
・高濃度汚染水はそれ自体「熱」を発生しているー高濃度汚染水をそのまま循環させるのは邪道である!
http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/342.html
・「政府はこれも隠している 高濃度汚染水は地下水になった」2011/06/23
http://kaminoseki.iza.ne.jp/blog/entry/2332613/
(付言)
朝日の記事では「汚染水」というのみで高、中、低の濃度の程度が分からない。この人の説「それほど上がらない」のなら、今では淡水を注入しても低濃度の汚染水ぐらいで出てくるはずであるから、当事者は喜んで発表するはずである。それができないのは、既存の高濃度汚染水と混じってしまって新しい汚染水の汚染度を分離して測定することができないこと。
だが、いつの時点からか汚染度の低いものになっているなら、混じってしまった汚染水濃度(原子炉の直下あたり)も当初のものに比較して薄まっているはずで、その数字を発表してもよいはずだ。
それがないのは、どなたかが指摘しているように依然として高濃度汚染水を出し続けていると疑うべきではないか。
http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/543.html#c1
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