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Re: 今、父と子は成り立つのか? 世代間対立も協調も、無理では?
http://www.asyura2.com/09/dispute29/msg/600.html
投稿者 影の闇 日時 2009 年 11 月 15 日 20:22:02: HiXvZf/FmwPNU
 

(回答先: 果たしてファシズムは可能か? 投稿者 影の闇 日時 2009 年 11 月 15 日 20:20:00)

>「市橋達也容疑者の世代」と「武装革命を担った老人」

これは、明らかに、父と子ですね。 

とすると、戦争で死ねなかった父への反発で世代形成した「武装革命を担った老人」=父と「希望は戦争」のその子供ーという図式になる。 父と子が<戦争>で結び付く!ー嗚呼、ツルゲーネフ!果たして、父と子が結び付くのか?更に又、戦争は有るのか?  

ここで決定的に欠けているのが<母>です。 近代化は”母の崩壊”(江藤淳)でもあった訳ですが、母や嫁の役割に止まらず、その根底に<女>の役割(役柄)への憎悪・怨念(ルサンチマン)を抱く<女の自立・女性解放>が社会を突き動かし始めた70年代以降、事態は変わったと思います。

大衆社会とは大衆の怨念(ルサンチマン)によって社会が衝き動かされることでもありますが、そのルサンチマンの主役が女になった、言い換えればそれは、これまでのような男中心の仕掛けが出来なくなったということでもあります。 ここに私は、かっての様な仕掛け(戦争や革命)が出来ない原因を見ます。 70年代以降、反比例的に、男は無力化していったのですから。


そうしてみると、この父がこの子供の年代に登場してきたのが<新自由主義>でしたが、その唱道者が英国初の女性首相”鉄の女”サッチャーだったことは、やはり、重要な意味があるのかも知れません。

つまり、それまでを民族自立(ウィルソン)と民族解放(レーニン)で仕切ってきた時代がベトナム戦争で終わり、新たな時代のヘゲモニーを、同時期に「先進諸国」で盛り上がって来た<女の自立・女性解放>を政治過程に取り入れ、又同時に、イラン革命で次代の磁場の在処を示したイスラムに対することで、その主導権の確立を狙うーそれが<新自由主義>であったと思います。 言うまでも無く、前者のヘゲモニー争奪の対象が「植民地主義」を取る西欧諸国であり、後者のヘゲモニー争奪の対象が(ジャパン・アズ・NO.1として伸し上がってきた)日本で、加えて主要な敵が明確な男性優位社会であるイスラム、ということでしょう。 
米英の暴力が何故イスラムに向かうのかも、精神分析的にみたら、この辺に在るのかも?

そうだとすると、”鉄の女”サッチャーは、<大衆の時代>(デモクラシー)の延命としての<女の時代>に向けてのアングロ・アメリカン勢力の主導権確保=王位請求という意味が有ったのかも知れません。
 

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コメント
 
影の闇様の分析は思考回路を躍動させてくれます。

<母の構造>への注目は鉄の女サッチャーが登場した1980年代から21世紀ゼロ年代の今日を総括していくうえで、必要不可欠の概念だと思いました。

日本市民社会に対して<戦争的日常>を望む「市橋達也容疑者の世代」と「武装革命を担った老人」たちの意向は、普段に圧倒的<母の構造>によって打ち砕かれてきたと思います。<母の日常>と<女の日常>が非日常を許さなかったわけです。

<母と娘>たちは「竹やり訓練」と「バケツリレーによる消防訓練」を大日本帝国愛国婦人会として、時の大本営参謀本部から命令されて行いましたが、大日本帝国は「B29爆撃機による空襲」で廃墟となってしまったわけです。

そこで<母と娘>たちが身体に教訓化したことは「男中心の仕掛け」がいかに残酷で惨禍をもたらし生活を破壊してしまうことでした。ここから日本の<母と娘>たちの男への復讐が開始されました。

敗戦後<母と娘>たちは、今度は米国が日本を戦争に巻き込むと日米安保に反対し60年安保闘争では最良な娘であった「樺美智子」が全学連の国会突入により平和の生贄になってしまいました。

70年安保闘争も<母と娘>たちは平和な生活のために闘いましたが、ついに「永田洋子」が出現し、その自己否定の<総括>では自分たちが死んでしまうとしばらく重い沈黙の時期を過ごしました。

やがて<母と娘>たちは静かに消費者生活へと総転向をはかり、<日米安保民族>として生活していくことを決意しました。日米安保民族として平和な生活を希求していきました。これを維持するためには<父と息子>男たちの系譜を無力化する必要があり、男たちを<革命>から経済戦争の兵士として育成することに全力をあげました。<男は経済を担い、女は文化生活を担う>の構造が定着化していきました。

しかしやがてそれも破綻してきました。鉄の女サッチャーが80年代に開始した新自由主義が崩壊してしまったからです。精神の飢餓のなか<母と娘>たちは鬼となり、とうとう男たちを食い始めました。男を手玉にとり殺してしまう「35歳元ホステス」「34歳ブログの女」の登場です。
2009/11/16 09:55

毎日新聞夕刊 2009/11/17(火)の2面記事「地方女子のため息」はおもしろい記事だった。

事件はつねに「地方」から爆発する。

日本ファシズムも地方の女性陣から勃発するだろう。

今、「女性学を学ぶ」内藤和美・著作を読んでいる。

確かに「女による男への復讐」は
1945年8月、大日本帝国の敗戦から開始された。
この復讐は100年間にわたる怨念と情念の「女の歴史的行為」である。

「大衆」概念では説明できないだろう。


2009/11/18 19:14

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