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(回答先: 統一教会の無言の圧力--【東京地裁10/13新世事件第3回公判リポート 】--エイトのブログ 投稿者 梵天 日時 2009 年 10 月 14 日 12:55:08)
東京地裁10/13新世事件第3回公判リポート
(1ページからのつづき)
開廷です。
終わっていなかった検察の乙号証の取り調べから始まりました。
両被告の供述調書、「新世には187人が働いていることになっているが、名前が登録されているだけで実際に活動していたのは30〜34人位」
(筆者注:私が過去に街頭で会った新世勧誘員も、約30人程です。)
「印鑑販売トークマニュアルを使ってトークをさせ印鑑を販売させていた。姓名鑑定などでニード(悩み事や関心事)を訊き出して、先祖の因縁だと伝え、運勢を変えるには印相を変える必要があるとして印鑑を販売。販売方法に問題があることは分かっていたが、この様なトークを使わなければ高額な印鑑を販売することができないと考えた」
「印鑑の購入によりゲストの運勢が良くなってほしい、共感してもらえそうなゲストにはシック(筆者注:信者)が統一教会の原理を教える渋谷フォーラムを紹介し、そして入信してもらいたいという気持ち。」
続いて弁護人から、弁1号証から10号証までの説明
今回の事件に関わる印鑑購入者3人と交わした示談書と和解書。
両被告人の妻の陳述調書。
有限会社創萬の閉鎖登記簿の謄本。
原理講論の抄本「検察が冒頭陳述で述べた万物復帰やアベル・カインについて原理講論に記載がないことを実証するもの」。
田中被告人が江戸川教会で行った講義の日付を特定する資料(ビデオテープのラベル、手帳)。
弁護側証人尋問
H証人が宣誓。
「良心に従って真実を述べ何事も隠さず偽りを述べないことを誓います」
裁判長から、偽証罪に問われて処罰を受ける可能性について注意が入ります。
しかしながらこの後の弁護側の証人尋問は、偽証罪に問われる内容ばかりでした。
Hは新世の前身である(統一協会側は否定)創萬の4代目の代表者です。
〜公判メモからやり取りの抜粋〜
F弁護人「T証人は創萬が統一協会の会社だと言っていたのです、そうなんですか?」
H証人「違います」
F弁護人「どういう会社?」
H証人「大塚さんが設立して信者が販売員として共に成していった会社です」
F弁護人「信者以外も働いていた?」
H証人「信者以外も販売活動をしていただいていました」
F弁護人「何故あなたの代で会社を閉めたのか?」
H証人「社員もいなく、販売の売り上げも減ってきて、私自身の器の無さも感じて閉めた」
F弁護人「創萬の事務所を豪徳寺に置いたことは?」
H証人「ないです」
F弁護人「新世はいつ頃どこで誰が設立した会社ですか?」
H証人「2000年頃に大塚さんが設立しました」
F弁護人「場所は?」
H証人「豪徳寺です」
F弁護人「新世は創萬を引き継いで名前だけ変えた会社ですか?」
H証人「いえ、場所も違いますので全く違います」
F弁護人「Tさんは、新世は統一協会の会社だと言ってるんですが?」
H証人「違います」
F弁護人「出資者は?」
H証人「大塚、内田、田中、古沢、私も」
F弁護人「あなたはどうして新世に入ったの?」
H証人「私も生活していかないといけないので」
F弁護人「当時新世の販売員はどうやって集めたの?」
H証人「口コミみたいな形だと思います」
F弁護人「新世が設立された頃、田中はどういう立場の人間だったの?」
H証人「南東京の信徒会の代表のような立場です」
F弁護人「信徒会代表というのはどんなことをするんですか?」
H証人「脱会した人からの民事請求の対応や、信徒会でやっている渋谷フォーラムなどの支援とか、あと信者の方のまとめ役や世話役ですね」
F弁護人「信徒会は宗教法人世界基督教統一神霊協会ですか?」
H証人「そうではないです。信徒の方々が自主的に集まっている会です」
F弁護人「田中は、宗教法人統一教会の法人職員ですか?」
H証人「違います」
F弁護人「一般に法人職員とはどういう人ですか?」
H証人「教会長とか特別階級の方々や松檮本部の事務をされている方だと思います」
F弁護人「あなたはTさんという方を知ってますよね?」
H証人「はい、新世の方の販売員もやっておられましたし、豪徳寺の教会に私も一緒にいましたから」
F弁護人「Tさんがどういう経緯で新世の販売員になったかご存じですか?」
H証人「自分で入ってこられたんじゃないかと」
F弁護人「その後Tさんはどうなったかご存知ですか?」
H証人「反対派に監禁状態というか、こちらから連絡とか取れないような感じで、反対牧師によって信仰を失くされ脱会されたと聞いています」
F弁護人「新世では毎朝出発式を行っていましたか?」
H証人「出発式というか朝礼ですね」
F弁護人「出発式は教会の儀式ですか」
H証人「いやそんな儀式はないと思います」
F弁護人「出発式というのは教会固有の言葉?」
H証人「違います」
F弁護人「田中の朝礼はどんな内容でしたか?」
H証人「一般的なビジネス的な内容で、いろいろ研究される方でしたのでそういった方々の話とか一般的な内容が多かったです」
F弁護人「朝礼で、教祖の御言を伝えたとかそういうことはありましたか?」
H証人「そういったこともありました。それは信者の方々がいるのでそういった心の拠り所として引用されることもありました」
F弁護人「会社の朝礼と別に、南東京の本部で月初めに出発式というものがあったのですか?」
H証人「新世の内容とは全く別個で、そういった信徒会の仲介として行われていました」
F弁護人「信徒会の集会の出発式ですが、そこで印鑑販売の実績を証し、報告をすることはありましたか?」
H証人「月初めに行われていましたので、その前の月に例えば夫婦のことや親子のことや親類のことなどいろいろな観点から信仰的な証しがありますので、そのようなことの一つとしてそういった販売活動の中で証しをすることはあったと思います」
F弁護人「新世の利益が統一教会に献金されていた事実はありますか?」
H証人「ないです!」
F弁護人「販売員が、新世の利益が統一教会に献金されていると誤解していたことはありますか?」
H証人「ないと思います。販売手数料も頂いていますし、経費とかも掛かっていてますしないと思います」
F弁護人「ニードとは何ですか?」
H証人「関心事とか」
F弁護人「ゲストの関心事ですね。悩み事?」
H証人「そのような悩み事とかマイナス的な方もおられましたが、会社を立ててこれからどうしていったら良いかとか生活設計や希望的な夢に向かってという積極的な内容もありました」
F弁護人「悩み事や不幸な出来事ばかり取り上げ悪い因縁をからこのままではもっと不幸になるというトークの指導を受けていましたか?」
H証人「ないです」
F弁護人「いい面があれば強調するなどそういう指導を?」
H証人「ゲストの素晴らしい面やそういうものをどんどん伝えていくようにという指導もありました」
F弁護人「手相や姓名判断をいい加減に使って悪い因縁の手段として使ったり、ゲストの関心を引くために鑑定結果と無関係な因縁の作り話をするというたことはありましたか?」
H証人「ありません!」
F弁護人「印鑑を買った人が、前から持っていた印鑑を供養する古印供養の儀式は、教会の儀式ですか?」
H証人「教会の儀式とかではなく、一般的な開運の儀式です」
F弁護人「一般でもやられていること?」
H証人「はい」
F弁護人「印鑑を買った客に、文化フォーラムという所を紹介したことはありましたか?」
H証人「はい」
F弁護人「文化フォーラムというのはどんな所ですか?」
H証人「人生のいろんな観点からいろんなことを勉強していく所です」
F弁護人「それは宗教法人世界基督教統一神霊協会の施設ですか?」
H証人「違います」
F弁護人「じゃ、誰がやってるの?」
H証人「信徒の方が。信徒会がまとめる形で」
F弁護人「印鑑を買った客には必ず文化フォーラムを紹介するの?」
H証人「違います」
F弁護人「印鑑を買っていただき、その方の公徳心や信仰的な内容を持っている方に幸せになってほしいという気持ちから一信徒としてお誘いすることはありました」
H証人「店の販売員としての仕事はどこまでですか?」
F弁護人「印鑑の販売・契約・納品です」
H証人「文化フォーラムへの紹介は信仰者としての好意的慣習ですか?」
F弁護人「そうです」
H証人「文化フォーラムに紹介した客は最終的には殆ど統一教会の信者になっているの?」
F弁護人「いいえ、ならないと思います」
H証人「印鑑購入者の中、文化フォーラムに紹介するのは何割ぐらい?」
F弁護人「2.3割です」
H証人「その内、信者になる人はどのくらい?」
F弁護人「1割切ると思います」
H証人「Tさんは、創萬も新世も統一協会と証言をしていますが、創萬や新世は宗教法人世界基督教統一神霊協会ですか?」
F弁護人「違います」
H証人「宗教法人は創萬や新世の株主ですか?」
F弁護人「違います」
H証人「田中、古沢、あなたは、この法人の職員じゃないですよね?」
F弁護人「はい」
H証人「法人から給料を貰うことは?」
F弁護人「ありません」
H証人「創萬や新世の利益は、法人に寄贈していますか?」
F弁護人「いいえ」
H証人「あなたに限らず販売員には『新世は信者が経営し働いている会社だから、宗教法人統一教会』との認識がありますか?」
F弁護人「ないと思います」
H証人「信者が商品を売ったら統一教会が売ったことになるのですか?」
F弁護人「なりません」
H証人「ではどうしてTさんはそういうことを言ったと思いますか?」
F弁護人「信仰者としての活動とがゴチャゴチャになってそんな表現になったのかなと思います」
H証人「以上です」
このように、弁護側の証人尋問は嘘&虚偽発言のオンパレードでした。
続いて、検察の反対尋問です。
検察官「先程、田中被告人が南東京の信徒会の代表だったことがあると仰いましたね?」
H証人「はい」
検察官「信徒会というのは、信じるの信に生徒の徒ですか?」
H証人「はい」
検察官「それは何の信徒ということですか?」
H証人「統一教会の信徒です」
検察官「あなたは統一協会とはどういう関係になるのですか?」
H証人「私も信者です」
検察官「終わります」
あっけなく終わったかに見えた反対尋問ですが、検察としては『現役信者である証人には何を訊いても統一協会に都合のよい嘘しか言わない』と判っているからこそ、敢えて尋問をその点だけを衝いて尋問を終えたのだと思われます。
Hが証人尋問に値しない人物であると印象付けるには充分であったと思います。
何を訊いても時間の無駄であり、一つ一つの事柄を細かく尋問しても無意味であるとの検察の強烈な意思表示であったと思います。
また、弁護人とH証人とのやり取りから見えてきたものがあります。