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「1929年から第二次世界大戦勃発の時まで、[ベルナディノ]ノガラ[バチカンの財政管理者]はイタリアの経済の様々な分野、特に電力、電話通信、信用取り引きや銀行業、小規模な鉄道、農機具・セメント・織物の製造などの分野に、バチカンの資本とバチカンの代理者たちを投入して働かせた。それら投機的な事業の多くは功を奏した。 「ノガラは、ソキエタ・イタリアナ・デラ・ビスコサ、スペルテシレ、ソキエタ・メリディオナレ・インダストリエ・テシリ、およびキサライオンを含め、幾つかの会社を掌握した。それらを合併して一つの会社とし、キサ(CISA)‐ビスコサと命名し、バチカンの極めて信任の厚い信徒の一人であるフランケスコ・マリア・オダッソ男爵の指揮下に置いたノガラは、次いでその新会社をイタリア最大の織物製造会社であるシニア(SNIA)‐ビスコサに併合させるよう物事を巧みに操った。結局、バチカンの所有するシニア‐ビスコサ社の株はますます増大し、やがてバチカンは同社を支配した。その証拠として、オダッソ男爵が後に副会長になったという事実がある。 「こうして、ノガラはまさしく繊維業界に影響力を浸透させた。彼はほかの方法で他の業界にも影響力を浸透させた。というのは、ノガラは多くの策略をひそかに用意していたからである。この無私の人物は……イタリア経済に命を吹き込むため、恐らくイタリア史上ほかのどんな実業家よりも多くの事を行なったであろう。……ベニト・ムッソリーニは自分の夢見た帝国の建設を成し遂げることは決してできなかったが、バチカンとベルナディノ・ノガラに別の種類の支配力を作り出させることができた」―「バチカン帝国」、ニノ・ロ・ベロ著、71‐73ページ。 |