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(回答先: 【幸福の科学】精神障害も噂される大川隆法のハイペース出版の謎を追跡!【幸福実現党】 投稿者 提供人D 日時 2009 年 8 月 05 日 07:26:45)
噂の眞相 92年5月号特集3 「“斜陽”が始まった『幸福の科学』教団内部の惨状」
●大川民夫
● 「このままでは幸福の科学はつぶれます」フライデー裁判が始まったというのに、マスコミでは最近さっぱり噂を聞かなくなった「幸福の科学」。大川隆法の予言では「昨年末には廃刊、新年になって別の雑誌に生まれ変わる」予定だったフライデーはかえって部数増加で売上げはますます好調、潰れるどころかその気配すらないが、対照的に「幸福の科学」の方こそ、教団存亡の危機らしいというから皮肉なものである。
原因は、講談社フライデー攻撃を契機に脱会者が続出、公表会員数こそ520万人(92年1月25日)と膨大だが、同教団東京本部統括部長Hによれば、「3月に入って実質の入金会員数は3月に1万3000人を割り、実働会員数は8000人に落ち込んだ」ことにある。それも、昨年11月の時点で大川の側近、正岡一城・首都圏本部長心得(当時)までが「皆さん、このままでは『幸福の科学』はもう潰れます」と支部で嘆いたほど深刻だったのである。
ところが、会員に対しても会員数は相変わらず水増しして公表している。名簿は、脱会会員まで「B」(正会員は「A」)という表示で入力している。「本人に無断で名簿に入れたまま。しかもワザワザ表記をBに変えているんですから、これはミスではない。おまけに私が脱会したことを支部の誰も知らないんです。今でも私の留守電には嫌がらせと集まりの誘いが交互に入っている。アタマにきて抗議しましたが、果たして本当に名簿から消してくれたかどうか……」(脱会会員)
まるでイレズミのように、一度書き込まれたらいつまでも消えない会員名簿が水増しに一役買っているというわけだ。また、これに加えて本来なら会員を増やすはずの「伝道」が、「幸福の科学」の場合、数字報告だけで行われるため、会員の教団内での地位上昇に逆利用され架空の会員を作りあげる原因となっていたのだ。上層部がそれに気付いたのが昨年の11月、秋も深まってからだったのだ。
この「伝道報告」が実にヒドイ。呆れ果てた東京都内の元支部長Sが嘆息する。「結婚の披露宴の招待客芳名帳をそのまま支部に提出して『これだけ伝道しました』と報告したカップルや、長寿・高齢者の名簿を入手して『あなたは伝道されました』とお年寄りに会誌を送り付け、家族に断られると『オバアちゃん、このあいだ入会するっていったじゃないの、ボケたんじゃないの』と強引に伝道した学生もいるんです」。
大川自身、会員の心理を把握できなかったらしい。それを裏づけるように先の正岡一城・首都圏本部長心得は「幸福の科学」存亡の危機を訴えた後に「皆さん、何という伝道をしていたんですか!」と叱責した。これでは、実際の金銭収入も「カラ」であるのは自明の理。脱会激増と「カラ伝道」がいつの間にか、見かけだけ巨大な「幸福の科学」を作りあげ、自ら作りあげた幻想に経営を見誤った大川は、経済的窮状に追い込まれてしまったのだ。
大川隆法自身困り果てた顔で苦笑しつつ、昨年12月8日杉並首都圏本部の会員限定講演で700人の会員を相手にコボしている。「皆さん、道で擦れ違った人に挨拶しただけで『あの人を伝道しました』というのはウソですよ。これからは入金した段階で伝道数ということにします」教祖みずから「ホントの入金伝道の話」をしなければならない時点で、完全に経済的行き詰まりが見え隠れする。
すでに銀行からの資金融資はなくなり、借金返済に追われ、スポンサーはもとより宗教法人設立時に手を貸した弁護士まで離反し、金も人材も枯渇しきっていた。昨年末、ついに「幸福の科学」は月家賃2500万円という紀尾井町の本部ビルから主要な局を一時杉並のオリンピックビルに撤退せざるをえなくなった。しかし、あくまで「紀尾井町ビル」という一流ブランドにしがみつき、強引とも思える会員からの集金で、いまだ紀尾井町ビルにかろうじて踏み止まっているのが実情だ。
最後に残った頼みの綱は、現在の1万3000人の会員だけというわけだ。当然一人一人に掛かる負担は重くなり、経済的困窮は教団の金庫から会員の財布へと無責任にもバトンタッチされたわけである。最近、会員のこんな悲惨な光景を目にした。高田馬場にある東京北部の新宿支部で見た光景だが、会員が集団でカレーやマーボ豆腐を作って昼食・夕食を賄っているのだ。それとて食べる度に財布から300円出して献金箱に入れているのだ。食費まで切り詰め、食うや食わずで献金や活動資金に廻すありさまは、「都会の宗教難民」といった観さえある。ではその内側には、どんな台所事情があるのか。最近の例から探ってみよう。
●凄まじい信者からの“金集め”
昨年11月末、9月に脱会した元幹部Mの家へ一遍の手紙が舞い込んだ。「『幸福の科学』の再建を助けてください、と切々とつづられていたんです。脱会したときは電話や訪問で威力をかけてきたのに、三カ月後には罵った人間に泣き付いてくるのですから、これは相当困窮しているんだろうと察しました」
また、金集めの場と化した大川隆法の講演会を検証してみよう。まず、月に一回の横浜アリーナなどの大講演に加えて、杉並などで会員限定の「3万円講演」が二度三度と行われるようになった。この最初が先の昨年12月8日の講演である。時期的にもMに手紙が届いたころと一致している。会員たちは12月26日の東京ドーム講演を前にチケットを売り捌くのに必死になっていた頃である。「8日の講演は、杉並のオリンピックビル3Fのホールで大川主宰から直接話が聴ける700人からは一人3万円とった。ほか5F建て地下IFのビルの全階にも人を入れて、TVモニターで視聴させ、彼らからは一人2万円とったんです」(水戸の会員K)Kによれば、この日だけで4千万円が集まり、その上、植福といわれる献金も金額最低ラインを指定して催促された。「白木文雄・常務理事が人差し指を突き出して、皆さん最低コレ(1万)は入れてくださいよ! と呼び掛けた。夫婦二人で東京に泊まりがけで来て、足代、ホテル代に加え二人分の講演代で6万円。その上献金だなんて、金だけ届けに行ったようなもの。翌日は休日ですからビルのなかで大金が眠るわけです。イヤな気分で東京を後にしましたよ」(K)
この12月8日で現金収入を得た大川は、26日の東京ドームには、あろうことか黄金の王冠とマントに杖を持って現れた。「みっともないのを素直に笑えた人はまだいい。僕なんて生活費を削ってあの日に備えたんで、溜息が出ました。教団に生活調査をだして毎月7日、銀行から給料の1割を引き落とされていますが、それがあんな衣裳にバケるとはね。ホントのオシャカさまでも気付かなかったでしょうね。デザイナーに何種類もあの手の衣裳を作らせた。これまで口では否定していた豪華な衣裳に身を包み説教したんです。当日、大川は上機嫌で普段はやらないリハーサルまで何回もやったんですよ」(エル・カンターレ祭のスタッフ)
しかし、年が明けてからの「神様ぶり」はこんなものの比ではない。皇室の「新年の一般参賀」を真似た礼拝で「新年祭」を1月1日と2日にわたってとり行ったのだ。「当日、着物姿の大川主宰ご夫妻は会員たちの『特別参拝』を受けた。きょう子夫人の発案で、一人1万円以上の「参拝料」を払い、ひざまずいて夫妻に参拝することが許された。新年のあいさつ程度と思ってたんですが、まるで天皇家気取りでした。権力志向の強いきょう子夫人は幹部にまで自分の子供を、「ヒロシさま」「サヤカさま」と呼ばせ、あきらかに『皇后』を気取っています。その割にはセコイことに、3万円もする御札や合格祈願、ORまんじゅう、お神酒なんか売ってるんです。アキレました」(元職員)
イベントで売るご利益商品は、この3カ月でずいぶん増えた。「新年祭」以降の行事を列挙してみよう。1月7日には毎月7日を銀行から献金の自動引き落としをPRする「幸福大黒天祭」が行われ、1月25日には参加料をとって「成人の儀」を行った。また、同25日には「全国発展・繁栄研修会」と称して浜名湖ロイヤルホテルで777人、一人25万円のセミナーを開催。「瞑想中に大川氏が『小判がザクザク降ってきた』などというんです。自分の願望ですかね」この参加者はシラけたという。
●幹部の豪華な“生活”
2月2日の横浜アリーナ講演の翌日、3日には「節分祭」と称してなんと厄年に当たる会員の「厄払い」まで挙行。また同9日には14日のバレンタインデーに便乗、ORチョコレートを作って「良縁祈願祭」を催し、3月22日にはなんと「先祖供養祭」…。もちろん毎回参加料3万円、2万円とは別に献金をとられるのだ。また、あらゆる世俗の年中行事に便乗して集金機会を作るために1月14日にはわざわざ「儀典部」まで設けた。「ミラクル92は生活密着型宗教を目指します」という言い訳もなにやら苦しげだ。
「既成宗教の金集めを全部チャンポンにぶちこめばちょうど、今の『幸福の科学』なんです。イメージできますか? 冠かぶったお地蔵さんにまんじゅうやバレンタイン・チョコがお供えしてあって、合格祈願や御札を売りつつ先祖供養も受け付けている……。無節操なだけ。阿鼻叫喚の光景ですよ」(中野支部のチーム長G・S)確かにギャグである。
しかし笑えない要素もある。杉並などの会員限定の行事では一回で5000万円はコンスタントにかせいでいるというが、この状態が続けば大変なことになる。学生など、無理をしてこの体制に従って、食事さえままならず、借金までして生活破綻寸前になっている者もいる一方、「幹部は豪華な生活をしている」という証言もあるのだ。「教団幹部のスーツは全部オーダー。サラリーマンの既製スーツではない。ナンバー3の真杉文紀・本部理事は新宿のシルバーヒルという家賃50万円の超豪華マンションに住んでいて、家賃を教団に出させている。大阪にも家を持っていますから、極めてリッチですよ。奥さんは支部にきても、パンフレットのポスティングひとつしない。学生に真杉は20万円以上するビデオセットを何セットも買わせているし、7万円以上の献金でもらえる『幸福の科学神器セット』を会員全員にローンででも買わせると言っている。たいした働きもない彼や、小沢、白木らを残して、現実に動いていた我々職員を1000人から300人に減らしたんです」(職員)
この職員に言わせれば、会員一人当たりから少なくとも月3万円以上取って、やっと本部始め各支部などの維持ができ、プラスマイナス0になるというのだ。しかも、家賃以外で支部に渡される経費は月たったの10万円。残りは、会員の持ち出しという。会員激減の現状にそぐわぬ高家賃の紀尾井町ビルなどへの固執が末端会員を苦しめているのだ。ついに、3月には紀尾井町本部にある「本尊の代わり」とされる「釈迦大如来」と書かれた大川の額入り顔写真が100万円で売りに出された。
元幹部は笑う。「ついに落ちるところまで落ちた。支部に掲げるために作った本部よりひと回り小さい写真が、30以上の支部が閉鎖され、行き場がなくなったので会員に売り付けたんでしょう。『家の磁場がよくなる』などといって100万円以上の寄付を条件にしたそうですが、仮に大川を仏陀だというなら、“売仏”ですよ。体を売る“売春”より大罪ですね」
写真を買った人の中には10年以上ためた777万円を寄付した東京多摩川支部の奇特な人までおり、美談をチラシに刷って褒め称えているが、どうも教団のPRくさい。しかし、あの「天才バカボンそっくり」の本尊写真はアッという間に30数枚完売というから、「宗教はやってみるものだな」と大川も胸を撫で下ろしているかもしれない。
●尻すぼみの「被害者の会」
「幸福の科学」同様ほとんど、マスコミの表舞台から姿を消した景山民夫は、今年になってから「幸福の科学」の「ハワイ研修」を企画して、講演を行っている。現在はTVに単発出演のほか、「出ロ王仁三郎」の伝記を執筆中。目立った活動はないが、これを見ただけでも未だ大川の影響下にあり、経済的にも楽ではないことは確かなようである。夫が事件後も講談社の雑誌に執筆中の小川知子。彼女も12月の東京ドーム、1月25日の浜松研修では大川の講演の「前座」ショーをやるというウワサがあったが立ち消えになり、目立った活動は少ない。「被害者の会」でも現在目立った活動をしておらず、会の実体も今はほとんど無さに等しいようだ。
「大川の当初の本当の狙いはフライデーに激写された国会議員や財界人を『被害者の会』に巻き込んで、スポンサー開拓をしたかったんですよ。失敗したから見向きもしなくなったんです」という元幹部の証言も今でこそ間抜けな意図に聞こえるが、フライデー攻撃の邪心を浮き彫りにする。
大川本人は昨年は霊言葉を一冊も出さず会員からも能力を疑われたが、今年は会員獲得のために、創価学会初代会長「牧口常三郎の霊言」を用意しているという。先の12月8日の講演の後、白木文雄・常務理事は「来年の(注・92年)今頃は、S学会との戦いも本格化しているでしょう。我々は勝利しなければなりません!」と檄をとばしたが、1万3000人、実働会員8000人の「幸福の科学」では、少なく見積もっても300万世帯は信者がいる創価学会にケンカを売っても、勝負にならないばかりか、完全に息の根を止められる恐れさえあるという。
「基本的には経済的な問題で宗教法人が潰れることなんて、あまりないはずなんだよね。高橋信次先生なら講演も500円。今日はいいやと返してくれたことだってあるんだ」隣の席で老会員がこう咳いたと、参加した会員は言う。宗教法人は潰れないが、会員の生活が潰れると話したという。残り少ない会員に過分の負担をかけてまで高級地の本部ビルや高級邸宅にしがみつき、金色の王冠や衣裳をオーダーしたり、他宗攻撃や選挙にでる画策をするより、実質的な宗教活動に眼を向けてほしいというのだ。実際、見栄をはらず、大川が影響を受けたGLAの高橋信次のように、1000人も会員がいれば人徳のある教祖の生活を賄うのに困らないはずなのだ。その点、大川自身がよく口にする「経営努力」や「偉大なる常識」、「マーケティング・リサーチ」等はどこへ行ったのだろうか。バブルの崩壊とともに新興宗教の幕をひくのだろうか。いまや会員の訴えも「シャカに説法」になったのだろうか。 <敬称略>