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【新唐人2010年7月23日付ニュース】湖南省へ視察に来た温家宝首相に対し、地元の問題を直訴したある農民は、一躍有名になりました。しかしその後、彼は地元政府の報復におびえることになります。今でも、不安と隣りあわせで暮らしているそうです。
報道によると、7月1日、温首相は湖南省を訪問し、洪水対策を視察。その際、農民の陳凱旋さんは「学校、病院、住宅などが地盤沈下で穴に落ちた」と直訴した後、首相を現地にまで案内しました。
これまで細々と野菜売りで暮らしてきた陳さんは、地盤沈下の直接の被害者ではありませんでしたが、この善意の行為が後に思いもよらぬ悲劇を招きます。
陳さんが帰宅すると「政府の報復に気をつけろ」と忠告されました。
公務員の親戚もその日の夜、陳さんに対し「首相へ直訴するなんて危険だ。早く逃げろ」と諭しました。
この時、陳さんの脳裏に首相を案内した際の光景がよみがえります。ある中年男性と警官らしき人が前後して彼に「これからはまともに暮らせないぞ」と警告しました。
その日の夜、「警察が陳さんを捕まえる」という噂が地元に広がります。夜12時、陳さんの家を激しく叩く音が30分も続き、これに驚いた陳さんは裏口から逃げました。
山東)省威海市の教師、雷さんは、哀れな農民の境遇を嘆きます。雷さんは台湾の新聞、『中国時報』への投稿で、中国の農民は現実の生活を通じ、「生きるための哲学」を身につけると指摘します。暗い政治に不公平な司法、横行する権力によって、恐怖心を植え付けられた農民は自制を覚えるのです。
陳さんの直訴について、「これは当局の制御を超えて、『中国特有のバランス』を壊した」という声があります。中国には、中央と地方、上司と部下などの間に「あうんの呼吸」があるのです。この「あうんの呼吸」の上に築かれた「バランス」こそが中国のあらゆる問題の根っこにあるのです。
温首相に直訴した陳さんが、報復を恐れて姿をくらました件は、メディアの注目を集めました。では、陳さんの運命を待ち構えるものとは何なのでしょうか。
中国の権利問題に詳しい張さんは、ラジオ・フリー・アジアの取材に対して、「メディアが注目することによって、陳さんの命はかえって保障される」と答えました。
中国権利運動組織・創始者 張建平
ラジオ・フリー・アジアより
「地元政府は黙っていません。これは絶対です。共産党は『お上が一番』ですから。ただ、今回の報道は彼にとってのお守りです。報道がなければ、彼の命は危険です」
地元政府は「報復はしない」と述べたものの、陳さんは信じません。これから野菜売りが今までどおりに出来るか、気を揉んでいます。
そこで11日、長年経営してきた八百屋を5万元で売却。少なくとも5万元は損をしたそうですが、今は何よりも穏やかな生活を取り戻したいそうです。
新唐人記者がお送りしました。
http://ntdtv.com/xtr/b5/2010/07/21/at... (中国語)
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