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(回答先: ムサビ氏、政治姿勢転換か 想定超える事態前に '09/6/21【中国新聞】 投稿者 ワヤクチャ 日時 2009 年 6 月 21 日 20:27:12)
イラン改革派「沈黙の抗議」…デモ行進の戦術変更【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090618-OYT1T00939.htm
【テヘラン=久保健一】イラン大統領選の開票結果をめぐり、抗議行動を続ける同国改革派勢力が、街頭デモでスローガンを叫ばない「沈黙の抗議」戦術を取りはじめた。
アフマディネジャド政権をはじめとした保守派勢力が、改革派のデモに「暴徒」のレッテルを張る宣伝工作を強化していることへの対抗策だ。
抗議行動の正当性をめぐる双方の攻防の行方が、一般国民感情にも大きな影響を与えるとみられ、今後の情勢を左右するとみられる。
17日、10万人を超す改革派支持者は、テヘラン中心部のハフテ・ティール広場からアザディ広場までの10キロをデモ行進した。
デモ参加者によると、「私の票はどこへ?」「仲間が大学で殺された」などと書かれたプラカードを掲げる者はいたが、「独裁者に死を」などのシュプレヒコールはなりを潜めた。
デモが始まった13日から数日間続いた「騒然としたデモの雰囲気は様変わりした」(参加者のジャワード・ハサンプールさん)。
こうした戦術変更が、抗議行動を主導する改革派のムサビ元首相の指示かどうかは不明だが、保守派勢力が、抗議デモを続ける改革派勢力を「暴徒」とみなすメディア宣伝を開始したことへの反撃であることは間違いない。
これまで抗議デモの模様を一切報じてこなかった国営放送は16日になって、突如、焼き打ちされた車など「騒乱」の現場の様子を放映しはじめた。
こうした工作は、改革派デモに対する国民感情に一定の影響を与えるとみられる。
16日にテヘラン中心部で行われた大統領支持派の集会では、「改革派は国家秩序を乱す反乱者」(ナルゲス・ケシュミリさん)といった声が多く聞かれた。
イランの改革派と保守派は、ベラヤティ・ファギー(イスラム法学者の統治)を根幹とする「イスラム革命体制」を信奉する点では一致する。
その枠内で、改革派が「自由と民主主義」、保守派が「イスラム教の価値観」を重視するという力点の違いがある。
ムサビ氏は、初代最高指導者ホメイニ師の寵愛(ちょうあい)を受け、イラン革命草創期の1981年に30歳代で首相に就任した。
それだけに同氏には、革命体制の本流意識が強く、「反乱者」のレッテルを張られることに「強い理不尽さ」(地元記者)を感じているとみられる。
現革命体制は保守派の支配下にあり、同派総帥である最高指導者ハメネイ師は、改革派側に抗議行動の自制をうながすなど、今のところ改革派に批判的な立場を堅持している。
(2009年6月18日22時44分 読売新聞)