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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008120302000097.html
インド同時テロ イスラエルへの警告か
2008年12月3日 朝刊
ムンバイの同時テロ事件では、ユダヤ教関連施設が襲われ、イスラエル、米国籍の六人のユダヤ教徒が犠牲になった。インドではイスラム過激派のテロが頻発しているが、ユダヤ教関連施設が狙われたのは初めて。現地では動揺が広がっている。犯行の動機は定かではないが、カシミールのイスラム過激派対策などをめぐる近年のインドとイスラエルの軍事協力進展が背景にあるともいわれる。 (インド西部ムンバイで、内田康)
ユダヤ教関連施設が入居する「ナリマンハウス」の現場は、現在も武装した警官による閉鎖が続く。約二十メートル離れた別の建物の屋上に上がると、窓ガラスが粉々に割られた様子が見える。ちょうどここから、特殊部隊が犯行グループに向け銃撃したという。ナリマンハウスとは反対の方向を振り返ると、同様にテロリストに襲われたトライデントホテルが見える。
「ショックです。今まで、ヒンズー教やイスラム教徒の人たちとも仲良くやってきたのに」。ムンバイ在住のユダヤ教徒で米国系銀行に勤めるシオナさん(40)はうつむいた。
毎日聖書を読み、ときどきシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)にも出掛ける敬虔(けいけん)な彼女だが、勤務中もサリー服姿。あくまでもインド人の一人として、この街に生まれ育った。ユダヤ教徒を理由に差別されたことはなく「一番の親友もイスラム教徒よ」と語る。
ユダヤ教徒がインドに移り住んだのは、二千五百年以上前と伝わる。インド全体で約五千人おり、その多くはムンバイ在住。ナリマンハウスは、インドに旅行に来たイスラエル人が宿泊するほか、地元のユダヤ教徒が通うヘブライ語教室などがあったという。シオナさんは「これからシナゴーグに行くときはちょっと怖い思いをすると思う」とうつむく。
テロ事件で逮捕された容疑者(21)は、目的をめぐり、捜査当局に「パレスチナ難民のかたきを取るために狙った」と供述した。
ユダヤ人が狙われた理由について、アラブ紙アルハヤトの在パキスタン記者イスマエル氏は「イスラエルのインドへの軍事協力がある」と分析する。
同氏らによると、インドとパキスタンが領有権を争うカシミール情勢がいっそう緊迫した二〇〇一年以降、イスラエルからインドへの軍事協力は急速に進展した。〇三年にはイスラエルのシャロン首相がインドを訪問。これまでに供与された兵器は約五十億ドルに上るとの報道もある。
テロ事件の数週間前にもインド軍当局幹部がイスラエルを訪れ、最新空軍機やミサイルの取引について協議。イスラエル情報当局幹部はカシミール地方に足を運び、「反テロ」の軍事作戦を指導したという。
「アラブの敵国に囲まれたイスラエルにとって、東にある大国インドとの協力関係構築は、はかり知れないメリットがある」とイスマエル氏。今回のテロ犯の狙いについて「カシミール問題に首を突っ込むな、というイスラエルへの警告だろう」と推測している。
◆イスラム教墓地が容疑者の埋葬拒否
【ムンバイ(インド西部)=吉枝道生】インド同時テロで死亡した容疑者九人について、ムンバイのイスラム教墓地が埋葬を拒否し、遺体が行き場を失っている。
同国イスラム評議会も「埋葬されるべきではない」と主張している。
ムンバイの中心的なイスラム教墓地は「彼らは真のイスラム教徒ではない。イスラム教はこうした野蛮な犯罪を許していない」として埋葬を拒否。
他に七カ所ある墓地も追随するとみられており、遺体は警察の安置所にとどまっている。
一方で、犯罪者であってもすべてのイスラム教徒は教義にのっとり適切に埋葬されるべきだとの意見もあり、論争となっている。
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インド同時テロは日本への警告でもある。それに気づくかどうかだ。(天木直人のブログ)
http://www.asyura2.com/08/senkyo56/msg/444.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 12 月 03 日