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ティエリ・メイサン:《もし私が屈服したのなら、私は出国しなかった》(仏『ヴォルテールネット』抜粋)
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投稿者 さすれば 日時 2008 年 10 月 22 日 21:58:08: reQxnNwQ2shuM
 

ティエリ・メイサン:《もし私が屈服したのなら、私は出国しなかった》

レゾーヴォルテールのフランス事務所の閉鎖とその代表者の亡命が多くの憶測を生んでいる。あるコメンテーターはそこに一つの冒険の終わりを見た。他の評者は反対に、この決断はレゾーヴォルテールの闘争性を衰えさせなかったが、何がその動機だったのかを知りたがった。ティエリ・メイサンが自らここで説明する。彼は一つのフランスの姿を描く。米国機関の支配下に置かれたフランス。そこでは麻酔をかけられた世論が、政治的にコントロールされている自覚もない。彼は、一刻の猶予もない危険がそこには存在し、彼に出国を強いた脅威は、まもなく他の人々にも及ぶであろうと予見する。


あなたは一年前の2007年9月にフランスを離れた。あなたはいかなる亡命者でもない:あなたは911テロの公式見解に反対する運動の先駆者として世界中に知られている。反帝国主義運動のリーダーであり、ある国々では西欧における主要な異端児と見られている。なぜ亡命せねばならなかったのか?

ティエリ・メイサン:
《2002年12月、米国防長官ドナルド・ラムズフェルドは、グローバルな対テロ戦争に反対するフランス人の評判を落とし、あるいは消すことを目的とする指令書3600.1に署名した。そのリストには筆頭にジャック・シラクがあり、次いで大物実業家たちが続く。私の名はそこでは911に関わる仕事の理由で記載されていた》

《それはイラク侵略の3ヶ月前だった。米国における反仏ヒステリーが盛んな時期だった。フランスの秘密機関は、ペンタゴンからモサドに暗殺の下請けが出されたという情報を得て、私にも警戒を促した。私は友人と一緒に、他に目標とされた人たちとも連絡を取ろうとした。レゾーヴォルテールの理事の古い友人に目標とされた一人の女性がいた。3月初め、私たちは彼女と会う約束をした。ところが、会う数日前に彼女は死去した。捜査官によれば大いに疑惑のある状況だったという》

《その時国家が反応した。シラク大統領はイスラエルの首相に電話をかけ、フランス領内のみならずヨーロッパ連盟のいかなる地域で企てられるあらゆる行動はフランスに対する敵対行為とみなすと通告した。EU外への私の移動の際には、フランスの情報機関が地方の機関と接触し、私を護るために監視を要請した》

《私はニコラ・サルコジについてはよく知っているので、大統領選挙の結果次第で事態は変わるだろうと予想していた。(訳注:今年7月19日付の『ヴォルテールネット』で、ティエリ・メイサンは『CIAはいかにしてエージェントをフランス共和国の大統領にしたか』と題する記事を書いている。その中でメイサンは、サルコジの経歴、米政界との深い関係、怪しげな裏人脈、放埓な女性関係等々を赤裸々に描出している)。私が投票するために旅行から戻った時、2007年5月6日、オルリー空港で私は他の旅客たちの前で逮捕された。あらゆる種類の非合法活動家や密売人たちと一緒に長時間待たされた後、DST(註:内務省の情報機関の一つ、地域監視局)の高官が私を出してくれた。その時彼はこう言った。「メイサンさん、ようこそこの国にいらっしゃいました。この国はまもなく変わります。すごく変わります」その夜、サルコジが大統領に選ばれた。数日後、彼はエリゼ宮に入り、粛清を開始した》

《夏の間、ニコラ・サルコジは米国にいる家族の許へ帰った。彼は大勢の仲間を伴っていた。彼らはブッシュ政権とあらゆる重要な、またはくだらない話題を話し合った。私は、米国の連中がUS大統領令13438と13441に基づいて私を無力化する措置を取るよう求めたという情報を得た。(註:大統領行政令13438とは、イラク鎮圧に脅威となる人物の資産の凍結。大統領行政令13441は、レバノンの支配権または民主的プロセスを妨害する人物の資産凍結)。最初は、この大統領令は愛国法を基礎にしたものであり、どうしてフランスの法律の下で適用できるのか解らなかったが、NATO支持者たちは何とかして法律的側面をでっち上げてしまうだろうと思い、私は逃げ出すことを考えねばならなくなった。しかしまだ大分時間があると思っていた。ところが、この行政令は敵対行為者との商取引を禁じた1917年の法律(Trading with the Enemy Act)とその発展的規制に基づいていることが明らかになった。他の分野でも私は米国の安全にとって脅威と思われていた。911事件以来、NATO協定5を利用しているペンタゴンは、同盟国の自動的な協力を求めた。短く言えば、西欧同盟国のすべての秘密諜報機関が、私を無力化する要請を受け入れることができるのである。私は、私に対して何か怪しげなことが企まれていることを知らされた。私は荷物をまとめ、二日後にフランスを離れた》

《だがやはり、NATOの国々では危険はなくならない。私に対するある計画が2007年12月、カラカスで組織された。それはベネズエラの警察によって阻止された。2008年8月、ある作戦が準備されていることを私は政府の友人から知らされた。そのため私はオーストリーにおける国際会議への参加を中止せざるを得なかった》

(以下記事は続くが、長くて煩雑なのでカット。内容はサルコジとその陣営がいかなる謀略によって政敵を蹴落としてきたか、いかにメディアを手なずけ、表現の自由を求めるジャーナリストを追放、あるいは転向させたかなどが具体例と共に書かれている)


ティエリ・メイサン:
《2007年6月から8月にかけて、パリのレゾーヴォルテールの事務所が監視下に置かれた。事務所へ入る人と出る人の写真が撮られ、何者であるか知るために尾行がついた。このようなやり方は一般的である。スゴレーヌ・ロワイヤル(註:社会党の大統領候補)の住居さえ秘密諜報機関員がしばしば訪れた。つまり非合法の家宅捜索だ》

《2008年7月、新しい内務省の中央情報局にEDVIGEファイルという機関が設置された。(註:EDVIGEは女性の名。13歳以上のすべてのフランス人に関する個人情報=宗教、人種的起源をはじめ、健康状態、思想、政治的意見、交友関係、性的嗜好に至るまで、すべてを収集する一種のスパイ組織)。国際条約違反であり、ことに国連人権委員会の協定を侵犯している。-----ローヌで、警官がある地方官僚の宗教関係の個人データを収集して裁判沙汰になったこともある。------ あなたは驚くかもしれないが、これらの個人データは、フランスの法律と欧州条約に違反して、対テロ戦争協力と称して米国に送られているのだ》

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あなたはフランスが圧制に変わる時に国を離れた。あなたは祖国を捨てたのか?あなたは政治的闘争を放棄したのか?

《まったく違う。反対だ。私は闘争を続けるためにフランスを離れた。米国は様々なやり方で私をどうにかしようと試みた。最初は信用を失わせようとし、次いで破産させようと、次いで堕落させようと、しまいに私を殺そうとした。もし私が屈服したのなら、私は出国しなかっただろう。私はフランスを愛し、フランスが抱いている理想を愛しているから出たのだ》

《私の状況は例外に見えるだろうが、それは違う。私は来るべきことの最初に過ぎない。他の者にもやってくるだろう》

http://www.voltairenet.org/article158181.html

 

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