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(回答先: グルジア:自国を過大評価し過ぎた? 【ロシア・ノーボスチ通信】 投稿者 hou 日時 2008 年 8 月 26 日 00:28:46)
http://jp.rian.ru/analytics/politics/20080820/116144868.html
戦争は最大の調停手段なり?
12:5520/08/2008
15:25 グルジア:自国を過大評価し過ぎた?
19:25 サーカシヴィリの責任を問うのは如何なる裁判か?
12:55 戦争は最大の調停手段なり?
23:15 バイカル湖の最深部に有人潜水。
イリヤ・クラムニック、ロシア・ノーヴォスチ通信社、軍事解説員。
ロシア軍とグルジア軍が参加した南オセチアとアブハジア地区での軍事行動は、北京オリンピックですら、フロントページから押し退けてしまうほどの主要情報になった。2008年の8月はすでに歴史年表に入ったが、発生した出来事の展開はまだ続いている。
多くの立場から状況を評価することは可能だが、2つの見地から評価を試みて見よう。純粋に軍事的状況と軍事的政治的状況の見地から試みたい。
軍事的見地からは、全体的に戦争前の予想は正しかったと言える。グルジアは南アオセチアに対する「Blitzkrieg(電撃戦)」を実行することは出来なかった。ロシア軍がまだツヒンワリの近くにいなかった8月8日の午前中ですら、ロシア航空機の出撃は、比較的少なかったのに、グルジア軍が都市に入りその大部分を占領することができたのは2回目に試みてからのことだった。
しかし、同時に、グルジア軍の並外れて低い戦闘教育を当てにすることは正しくなかったことを指摘して置かねばならない。彼らは、自分の行動を調整しながら複雑な状況で行動する能力を発揮した。しかし、南オセチア義勇兵の戦闘準備や士気は思っていアタほどには低くはなかった。
ロシア軍については、個々に、そして、詳細に、注目する必要がある。軍の状態は、もちろん、理想からはほど遠く、「通常の状態に到達」し始めたばかりだったという状況の下で、ロシアの軍事装置は、今回の作業には素晴らしく準備された状態にあったと言えよう。しかもどのレヴェルにおいても準備状況は素晴らしかった。例えば戦略的レヴェルでは、作戦の遂行と軍の導入を迅速に行なった。作戦上のレヴェルでは、戦闘準備体制部隊と、イメージが湧くように表現すれば、何か特別な努力をせずに単純な「前進」命令により動かすことのできる師団級の編隊と戦闘準備体制に入っている部隊を大量に持っていたこと。戦術的レヴェルでは、戦闘の図式が政治的制限から圧力が掛かっていた。つまり、軍は、民間人の余計な犠牲を防ぐために重兵器や戦闘機の行使を制限することを余儀なくされた。
欠点としては、グルジアの防空との闘いを指摘して置かねばならない。我々の航空部隊の犠牲は、それでも、防空の通常の鎮圧の際にそうであった程度より高かったからだ。しかし同時に、ロシア軍は第2次世界大戦後初めて、小口径砲や移動式高射ミサイル装置(Man-portable air-defense systems ,MANPADS,ロシア語表記ではПЗРК)以上の防空システムを持つ敵に遭遇したことを忘れてはならない。
アブハジアに部隊を機動的に上陸させた戦艦の行動は個別に指摘する必要がある。大祖国戦争の時代から初めてロシアの戦艦は海上戦闘を行なったことに注目しなければならない。
軍事的及び政治的側面から見れば、ロシアにとって状況は全体として十分に都合が良く形成されていたと指摘して良い。ロシアに対して明らかに敵対的立場を取っていたのは、グルジア自身以外にはアメリカとバルト諸国とポーランドだけであったからだ。大部分の諸国は、主に、両者に戦争を停止し、戦争前の状態に戻るよう提案している。国連のロシア常駐代表のヴィタリー・チュルキンが、侵略への非難を排斥し、反ロシア連合の組織を防止することでロシアの立場を見事に守った国連での行動も個別に指摘して置く価値がある。
予測について言えば、急速に変わる状況の中で何かを断定的に述べることは難しいが試みてみよう。ロシアの主要軍事目的はグルジアの軍事関係の施設とインフラであり、グリジアの積極的な戦闘行為を不能にさせることである。この意味において、グルジアの領土で施設爆撃を継続し、南オセチア周辺に安全地域を作り、南オセチア外でグルジア軍に徐々に圧力を掛けることが予測できる。このような安全地域はアブハジア周辺にも形成することを計画している。と同時に、ロシア軍の行動は、上述の理由により、重兵器を行使する作戦に限られるだろう。
政治的側面から、反ロシア連合の組織はすでに明らかに失敗した。あらゆる状況から見て、どうやら、作戦は近々の数日以内に終了し、その後は交渉が復活するだろう。最も興味ある政治的問題として、グルジアの指導部の運命がどうなるかが残っている。交渉での条件の1つとして、ロシア側から多くのグルジアの指導者を法廷に引き渡すことが予測される。全体としては、ロシアの行動は現在、無条件に肯定的に評価される内容である。つまり、自国の市民と利益を保護するために、軍事力を含むあらゆる力と手段を行使する用意と能力があることを公然と示したからだ。