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グルジア:自国を過大評価し過ぎた? 【ロシア・ノーボスチ通信】
http://www.asyura2.com/08/wara3/msg/743.html
投稿者 hou 日時 2008 年 8 月 26 日 00:28:46: HWYlsG4gs5FRk
 

http://jp.rian.ru/analytics/politics/20080824/116240728.html

グルジア:自国を過大評価し過ぎた?
15:2524/08/2008

15:25 グルジア:自国を過大評価し過ぎた?
19:25 サーカシヴィリの責任を問うのは如何なる裁判か?
12:55 戦争は最大の調停手段なり?
23:15 バイカル湖の最深部に有人潜水。

アレクサンドル・フラムチヒン、政治・軍事分析研究所分析課々長。

南オセチアで最近起きた、そして起きていることから判断して、幾つかの予備的な結論を引き出すことができる。例えば、グルジアの大統領は、自国の軍事力の戦闘能力を余りに過度に評価していたことだ。もちろん、サーカシヴィリ政権のグルジアの軍事力は、基本的には、ガムサフルジア政権の時のような「ならず者の寄せ集め集団」と比べれば、はるかに整備はされている。しかし、戦闘レヴェルを持つグルジア軍の人的構成となると、非常に制限されている。さらに、数量的にも軍事装置と技術は制限されている。加えて、軍事技術の90%以上が老朽化し、現代の要求を満たすレヴェルにない。

サーカシヴィリの計画は理解できた。国境と並んでいるツヒンワリを占領し、そこにサナコエフ政府を作り、それを南オセチアにおける唯一の合法政権とし、そして、南オセチナの残りのすべての地域は、ロシアの侵略者により占領された地域と宣言することだった。しかし、ツヒンワリの占領が首尾よく行ったならば、それは、南オセチアの兵力の完全な士気喪失につながり、その時グルジア人は北への侵攻を継続することができるだろう。

しかし、何も起こらなかった。グルジアは露骨な野蛮から始め、「グラッド」と称するミサイルからツヒンワリの居住地区を爆撃し、それは、もちろん、軍事犯罪と見なす必要がある。その後、グルジア軍は、南オセチア兵力と長期戦の街頭戦闘に入った。共和国の領土にロシアの正規軍が入って来た後は、グルジアには戦闘に勝利する何らのチャンスも残っていなかった。なぜなら、グルジア軍の能力は、全軍を合わせても実質的に、ロシア軍の自動走砲師団のわずか1つに相当する程度だったからだ。

このようにして、グルジアが電撃戦の形で戦争に勝利しなかったことは、つまりグルジアは戦争に負けたことを意味する。これは完全にはっきりしていることだ。しかし、どうやら、政治的成功が獲得された。ロシアは、国際社会の目の中では、侵略者の役割を持って現れることも完全に可能にしている。グルジア軍の南オセチナ侵攻の結果、モスクワは非常に微妙な状況に陥った。モスクワは、オセチアに対し裏切り者になるか(しかも、そのように考えているのは南オセチアだけでなく北オセチアもそうであったしロシア系オセチア人もそのように考えた)或はグルジアに対し侵略者になるか(なぜならロシア軍は国連の委任なしにグルジア領に入りグルジア軍に反対して戦闘行為を始めているからだ)だった。3番目のケースは与えられなかった。

ロシアは2番目のケースを選択した。それは、もちろん、2つの悪のうち柔らかい悪だった。ましてやロシアは、侵略者と宣言されることができない5つの幸せな国に入っている。彼らは国連安保理で拒否権を持っているからだ。侵略を侵略と宣言することができるのは国連安保理だけだ。事態は今後いかに展開するか?グルジアは、ロシア軍に反対して南オセチア領でゲリア線を組織することができない。それは、ただ単に、この共和国には、十分に反ロシアの気運に立っている市民がいないからだ。

理論的にはグルジアは、再びツヒンワリとその周辺地域を攻撃するために自国軍を出兵させて、「通常」戦争を復活させることはできる。しかし、グルジア軍は完全に配備されそしてまだ損失を受けておらず、南オセチアのロシア軍部隊が制限されている時でもこの攻撃に失敗したのだから、ロシア軍の配備が揃った今、グルジア軍が戦闘を継続すればグルジア軍は軍事設備や兵力構成が非常に早く叩きのめされることになろう。東ヨーロッパ諸国から老朽化した古い設備の代わりに新しい軍事設備を早く納入するよう手配することは、最低でも、地理的理由からすぐにはできないだろう。さらに、この設備の取り扱い方法を新兵に教えることも必要だろう。この作業は数ヶ月も掛かる。

NATO軍が戦争に参入して来ることは可能性としては全くあり得ない。ヨーロッパ諸国は戦争することによる損失をパニック的に恐れているので、ロシアとの戦争は彼らにとってあり得ない。これは、加えてイラクとアフガニスタンに完全に引き付けられているアメリカにも同じことが言える。可能性としてグルジアに軍事支援できる国としては、将来の軍事行動場面での隣国にあり、NATO上の同盟国と違い、自分自身の損失を恐れる必要のないトルコくらいである。しかし、第一に、グルジアがそれを希望しているかというとそれは事実ではない。なぜなら、このような支援は、すでに、全グルジアにとってのある種の占領に発展する可能性を持っているからだ。第二に、トルコ自身が、ロシアとの直接の軍事衝突に導く作戦に対しては、非常に多くを要求して来るだろう。アメリカには大きな経済及び軍事支援を、ヨーロッパには、EUへの加盟の保証を求めるだろう。アメリカも、ましてや、EUも、このような費用を支払うほどグルジアの運命が自分にとって極めて重要とは思わないだろうとの推測がある。そもそもグルジアは自国の軍事力だけでなく西側(特にアメリカからの)支援準備態勢も非常に過大評価し過ぎた。色々な壇上からのグルジアへの大きな声の声明はあったろう。しかしこれは声明であり、実際にロシアと戦争することは西側にとって全く別の問題だ。さらに、オセチアに対して行なった自分のヴァンチュールにより、サーカシヴィリはNATOに加盟する自国のチャンスを大きく失ってしまった。

彼は、ロシアを侵略者として西側に公開し、しかもそれも上手に公開した。彼は、もしグルジアがNATOの一員になれば、西側の指導者たちはロシアとの例え大量の流血を伴う戦争でも自国軍をカフカスに出兵することになるだろうと考えた。従い、今は西側のヨーロッパ人は、グルジアをNATOにグルジアを加盟させないように可能な限りのことをやっていることは想像に難くない。

従い紛争は完全に政治的に解決される方向に戻すことが必須である。現在、自分の南の国境地帯に、我々はもはや単なる非友好国だけでなく、交渉がはるかに難しくなっている明らかな敵を持つことを注意して置く必要がある。しかし、交渉がどんなに難しくともなしには済まされない。
 

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