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【モスクワ大木俊治】グルジア南オセチア自治州へのロシアの軍事介入を機に、独立国家共同体(CIS)内でロシア離れが広がっている。
ウクライナのユーシェンコ大統領は13日、クリミア半島セバストポリに駐留するロシア海軍黒海艦隊の出港を規制する大統領令に署名。ウクライナではCIS脱退を決めたグルジアに追随する動きもあり、有名無実化していたCISの実質的な瓦解につながる可能性がある。
インタファクス通信によると、大統領令は黒海艦隊の兵士、艦船、航空機が「ウクライナ国境を越える場合」、事前にウクライナ海軍への通報を義務づけ、人数と搭載兵器などの情報を72時間前までに届けるよう求めている。
これに対し、ロシア軍のノゴビツィン参謀次長は15日の会見で「双方の合意が必要」と述べ、一方的な決定は受け入れられない考えを示した。
旧ソ連海軍の黒海艦隊は、ソ連崩壊でロシア軍が継承したが、基地のセバストポリはウクライナ領になった。このため両国は97年、同基地を20年間ロシアに貸与する協定に調印。しかし、ユーシェンコ大統領は今年5月、協定が失効する2017年に貸与を打ち切る方針を打ち出した。
一方、ウクライナ国会の大統領与党「われらのウクライナ」は14日、ロシアを中核に旧ソ連諸国で構成する独立国家共同体(CIS)からの脱退を政府に求める法案を上程した。グルジア国会が同日、CIS脱退を正式に決めたことを受けたものだ。法案は、ロシアが他の加盟国の領土の一体性を認めていないことを非難し、CIS解散も呼びかけている。
親欧米のユーシェンコ大統領は12日、グルジアの首都トビリシで開かれた反ロシア集会にバルト3国やポーランドの大統領とともに参加、サーカシビリ大統領への支援を表明していた。