★阿修羅♪ > 戦争a1 > 790.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu164.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
--------------------------------------------------------------------------------
ロシアはチェチェンを弾圧、中国はチベットとウイグルを弾圧
アメリカはイラクに侵攻、超大国の帝国主義の時代は終わりだ!
2008年3月20日 木曜日
◆人権侵害国リストから「中国外すな」 米有力議員 3月19日 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080319-00000935-san-int
米国議会下院外交委員会の共和党筆頭メンバーのイリーナ・ロスレイティネン議員は18日、中国のチベットでの住民や僧侶の弾圧を非難するとともに、米国務省が2008年度の世界人権報告書の「人権侵害国」の指定リストから中国を外したことを批判した。
同議員は中国政府がチベット住民の基本的人権弾圧していると抗議する声明を出し、「中国当局がこの種の弾圧を続ければ、北京オリンピックの開催に悪影響が出る」と警告した。
同議員はさらに米国務省が世界人権状況の年次報告書2008年版を11日に発表した際、「世界でも最も組織的な人権侵害国」としてこれまで北朝鮮やミャンマー、中国など合計10カ国を指定したのに対し、今年は中国を排したことを指摘し、「この排除は間違いだった」と非難した。(ワシントン 古森義久)
◆またもや人間狩り……前世紀の遺物、共産主義中国に未来はない。 3月18日 『米流時評』
http://beiryu2.exblog.jp/7520403/
先週来チベットの弾圧が気がかりで、連日地元米国のニュースメディアはもちろん支援団体の本部がある英国やインドの媒体までチェックしていたら、睡眠時間4時間ほどで寝不足も甚だしい。しかし明け方近くに眠りについても、7時前には朝のニュースが気になって自然に目が覚めてしまう。おかげでこのところ朝イチで入れるスイッチは、コーヒーメーカーではなくてテレビのリモコンになってしまった。
これとまったく同じ現象が昨年の秋にもあった。ミャンマー軍事政権の弾圧による僧侶虐殺である。あの時も、現地からネットに刻々アップする生々しい惨状を映し出した写真に衝撃を受け、毎日英語媒体の関連記事を翻訳して連載した。あの時には長井健司さんの射殺やスーチーさんの幽閉など、日本のメディアも競って報道したので、世界で湧き上がったビルマ人弾圧反対運動に大いに賛同する方も多かったと思う。しかし、国連がなまくら刀の使節を派遣したものの、まんまと軍事政権側に丸め込まれて、通説三千人と言われる犠牲者にも関わらず、独裁政権には何の実質的糾弾もないまま、うやむやに終わってしまった。
ただ、あの時にひとつだけ心にひっかかることがあった。それは週刊新潮に載った元ミャンマー駐在日本公使の談話だったと思うのだが「一連の反政府的行動はすべて不穏分子の煽動によるもので、日本は『暴徒』の制圧に努力するミャンマー政府を支持すべき」という主旨だったと思う。
無抵抗の僧侶や一般市民が、同じ国の軍隊に自動ライフルで水平撃ちされ、銃剣で突き刺されて何百人もが『虐殺』されたというのに、この「外交馬鹿」は何を寝言を言っているのだろう………と、実際にはらわたが煮えくり返った。
それにもまして呆れたのは、その似非外交官の談話を「外務省のお偉いさんがそう言っているのだから」と鵜呑みにして、ビルマ人民虐殺に反対するブログにわざわざ「説得」のコメントを残した連中がいたことである。当時の私の記事にもそういう事なかれ主義のでっちあげを真に受けた御仁から、2・3コメントがあった。そういう海鼠(なまこ)頭の方々と論争するのは時間の無駄なので、コメントはとっとと排除した。
私は普段は温厚な人間で通っているが、その私が怒ったら本気である。大の男のひとりやふたり、投げ飛ばします。特に普段は綺麗事を並べていながら、こういった事変にぶち当ると逃げ腰になったり、この機に乗じて自分勝手な思想に基づく妄想「ダライラマ集団/CIAの陰謀論」をなすりつけようとする卑怯者は、容赦しない。あなた方には、50年もの間中国共産党の非情な圧政に虐げられてきた、誇りあるチベット民族の最後の抵抗が理解できないのだろうか?
学位を取り、社会の確たる地位にある方々でありながら、迷妄の思想に囚われて、生身の人間の苦しむ姿を直視しようとしない卑怯者よ。チベットの誇りと伝統を守ろうと、独立のために血を流して犠牲になっているチベット人の悲鳴が聞こえないのか!
あなたがたは、ブロガー失格以前に、人間失格だ。
いいですか。いやしくもランキングで「政治ブログ」というカテゴリーに参加している方々は、伊達や酔狂で記事を書いてる訳ではないはずだ。気楽に何事もなく過ごしたいなら、趣味やスポーツのほかのジャンルへ行ったらいい。少なくとも「政治」の範疇に足を踏み入れたのなら、世界の痛みの片鱗でも受け止めるべきではないのか? 普段偉そうなことを書いていながら、こういう肝心の時に犠牲者の痛みの判らない鈍感さを糾弾しているのですよ。
「暴徒」?「暴動」? 中共政府の受け売りを真に受ける輩は、とっとと中国へ帰化したら良い。少なくとも日本人なら、同じ仏教徒として非人間的な圧殺を見過ごすことができるだろうか。世界には、国家の独立さえ約束されていない虐げられた民族のなんと多いことよ。日本人は元々、そうした「弱者の味方」ではなかっただろうか。
あまりにも独断で得々と「CIAの陰謀」と決めつけた貴方の記事のTBは削除しました。何を根拠にそう言うのか、証拠すら示していない。ひたすら「中共大事」というわけですか。これまでその偏った思想に気がつかなかった私自身にも腹が立ちます。仮面を冠ってつきあっていたのか……
実に不快です。申し訳ありませんがリンクからも削除しました。そちらでもそうして下さい。もう二度とお話しすることもないでしょう。
「どんなに正論を吐いても、罪無き人々が目の前で殺されて行くのを看過ごすのなら、唯の偽善者でしかない。如何に、内政が混乱して収拾がつかないからと言って、オリンピックの前にこんな虐殺を敢えてやったのですから、オリンピック開催中止もやむなしと言うことでしょう。望むところではありませんか、五輪参加中止と、チベット独立支持を叫ぶべきです。」
前の記事でも紹介したように、このナポレオン・ソロ氏のコメントが胸に突き刺さったままだ。
今回のチベット人の蜂起ではっきりと見えてきたことがある。それは「人間の資格とは、思想云々よりも、要は同じ人間の痛みを感じられるか否か」ということ。普段は人権擁護を唱えていたはずなのに、肝心の非常時に人間性のかけらも見受けられない思想馬鹿は、まっぴらお断りです。
中国政府の暴虐が見えない明き盲は、どんなに知性をひけらかしても、ガキにも劣る。世の中の理というものを、もう一度幼稚園から習い直して出直せ、とはっきりと言っておきます。
さらば、哀れな屁理屈の亡者たちよ!
(私のコメント)
アメリカは人権侵害国家の指定リストから中国を外しましたが、チベット暴動が起きてアメリカはこの決断を恥じる事だろう。とは言ってもアメリカがイラクで行っている事を見比べれば、中国のチベット弾圧やロシアのチェチェン弾圧は小さな出来事に過ぎない。アメリカ兵がイラク市民を殺したところで軍法会議にかけられる事はまれだ。アメリカ軍はすでに直接間接にイラク人を10万人も殺している。
中国兵がチベット市民を殺そうが、ロシア兵がチェチェン市民を殺そうが殺人罪で起訴される事はない。抵抗する市民は帝国の軍隊から見れば皆テロリストなのだ。私から見れば、アメリカも中国もロシアも同じ穴の狢であり、超大国は帝国主義だから超大国なのだ。三国とも周囲の弱小国を侵略して大きくなったのだ。
「株式日記」が特別にアメリカに対して厳しい書き方をしているのも、アメリカは日本に米軍基地を100ヶ所近くも置いて支配している。ところが日本のマスコミはアメリカ軍が日本を守ってくれていると洗脳して、愚かにも国民はそれを信じてしまっている。あるいはわかっていても黙って黙認している。チベットと中国との関係は日本とアメリカとの関係と大して変わりがない。日本はアメリカの「自治区」なのだ。
私は、イラク戦争を非難する人たちがなぜ中国によるチベット弾圧に対しては沈黙するのか、チベット弾圧に抗議する人たちはなぜアメリカによるイラク侵略には沈黙しているのか理解できない。「株式日記」は明確にイラク戦争にも反対し、チベット弾圧にも反対してきた。アメリカも中国も帝国主義国家であり、裏では米中が手を組んで周辺国を武力で抑え込んでいるのだ。アメリカが中国を人権侵害国から中国を外したのも米中は仲間だからだ。
日本は決して弱小国ではない。にもかかわらずなぜ日本がアメリカの「自治区」になってしまっているのは、政治家が弱腰であり国民が愚かであるからだ。イラクのマリキ政権と日本の福田政権と立場はほとんど似ている。アメリカに対しては絶対にNOとは言えない。NOと言えば簡単に他の人物に首相を代えられてしまう。CIAが日本のマスコミに首相のスキャンダルを流せばいいだけのことだ。あるいは支持率が落ちたと何度も放送すれば日本の首相は辞めなければならないようだ。
日本政府は中国に対しては6兆円のODAを与え、アメリカに対しては100兆円のドルの買い支えをしている。日本は米中のヤクザ国家に「みかじめ料」を支払っている商店のようなもので、自動車やカラーテレビをアメリカに売っても返って来るのはジョージ・ワシントンが印刷された紙切れだけだ。中国にしてもハニートラップの罠に引っかかった政治家たちがODAの金で見逃してもらっている政治家や官僚がたくさんいる。
日本は68年前にはアジアの開放を目指してアメリカやイギリスやオランダと戦って、アジアに多くの独立国が生まれた。だから今度のチベット暴動に対しても援助してあげて独立を助けてあげるべきなのだ。しかし福田首相は、「憂慮している。双方が冷静に適切な対応を取ってほしい」と述べるのみで、ギョーザ事件と同じく他人事のように述べて逃げ腰だ。
政治家の立場から言えば、なんでも相手国の言いなりになって、こちらからは何も言わなければ波風は立たないだろう。北方四島を取られても、竹島を取られても、尖閣諸島を取られても、形ばかりの抗議をするだけで、それ以上の事はしない。別に無人島だからいいじゃないかというが、一つの島を失う事は全ての島を失うだろう。
中国では毎年7〜8万件もの暴動が起きている。今回のチベット暴動のような大きな暴動も日常茶飯事であり、中国政府によって取材を制限されて世界に報道されないだけだ。だから中国政府も鎮圧するのは手馴れていて軍や武装警察を一気に動員して叩き潰してしまう。このように奥地で起きる暴動は鎮圧できるが、上海で起きたような反日暴動は隠し切れないから一番恐れている。
アメリカ政府も中国に対しては寛大であり、日本に対したようなスーパー301を振りかざしながらの元の切り上げを要求しないのはなぜか? 中国は外国からの要求には決して屈しない。日本との東シナ海のガス田に対しても日本が出れば軍艦を出すと脅した。中国と言うのはこのようなプライドが邪魔をして周辺国と喧嘩ばかりしている。これではオリンピックも一騒動あるのは当然であり、EUからは開会式をボイコットする話も出ている。
日本は例によって「人の嫌がることはしない」主義だから何があってもボイコットはしないだろう。しかし選手が自主的にボイコットできるからしてみたら面白い。もし開会式に参加する選手がいたら2ちゃんねるあたりで「祭り」を開いて叩けばいい。中国の面子は丸潰れになって面白い。
このように日本政府が弱腰でも、国民一人ひとりの反米感情や反中感情は制限できないから、国民レベルでの抗議活動が民主主義国家の抗議のやり方だ。毒入りギョウザ事件でも日本政府は輸入規制をかけなくとも、国民一人ひとりが中国野菜を買わなければボイコットしたのと同じ効果がある。アメリカに対しても草の根レベルで抗議すれば、日本政府が弱腰でもアメリカ政府は手が出せないだろう。
愛国保守派から言わせてもらえれば、アメリカがイラクでやっている事と、中国がチベットでやっている事は帝国主義であることでは同じだ。アメリカにしても中国にしてもロシアにしても国家の規模が大きすぎるのだ。多民族で国土が広大なら言葉も文化も宗教も様々になり、それを一つにまとめるには政府の強権が必要になる。上手く行っているときはいいが落ち目になれば一気に崩壊してしまう。アメリカも例外ではない。