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http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080229/erp0802290922003-n1.htm
「ブレアEU大統領」に反対続々
2008.2.29 09:23
【ロンドン=木村正人】初代「欧州連合(EU)大統領」の筆頭候補に挙げられるブレア前英首相に対し、EU主要国から反対論が唱えられ、「ブレアを止めろ!」というウェブサイトが開設されるなど逆風が強まっている。ブレア氏はすでに大統領就任について側近と協議を始めたと伝えられるが、計画は早くも頓挫しそうな雲行きだ。
英紙ガーディアンや英BBC放送は、メルケル独首相に近い筋の話として「ブレア氏は欧州について素晴らしい演説をたくさん残したが、具体策になると傍観していただけ」との批判を報じた。独政府は「ブレア大統領」には慎重だという。
そもそもブレア氏が大統領の筆頭候補に挙げられるようになったのは、今年後半にEU議長国を務めるサルコジ仏大統領が「ブレア氏こそ最も欧州的な英国人」と持ち上げたのがきっかけ。
フランスのジュイエ欧州問題担当閣外相はしかし、「初代大統領は欧州通貨ユーロを導入している国の出身者とすべき」など3条件を示し、ユーロを導入していない英国のブレア氏は資格外との考えを示した。
同紙やBBCによると、ブレア氏は最終的に立候補を決めていないものの、大統領の権限が防衛・通商問題に及ぶのなら就任を前向きに考えたいと側近に話しているという。ブラウン英首相とも対応を協議したと報じられたが、首相官邸は「定期的な話し合い」と報道を否定した。
サルコジ大統領や東欧諸国はブレア氏を推すとみられるが、イラク戦争を遂行したブレア氏への反発は欧州に根強い。主要国のドイツが反対に回れば、ブレア氏にとって状況は極めて悪くなるといえそうだ。
EU大統領は、来年の発効を目指すEU新基本条約「リスボン条約」で創設される欧州理事会常任議長の俗称。EUを対外的に代表し任期は2年半。ブレア氏のほかメルケル氏、ルクセンブルクのユンケル首相らの名前が取りざたされている。