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Re: コソボはトロイの木馬  コソボ独立が招く軍事的な緊張  [ パワーポリティックス非公式情報 ]
http://www.asyura2.com/08/wara1/msg/252.html
投稿者 こげぱん 日時 2008 年 2 月 20 日 01:03:56: okIfuH5uFf.Lk
 

(回答先: コソボ独立宣言にスペインは「ノー!」:ちっとは見直したぜ!サパテロ! 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2008 年 2 月 20 日 00:00:34)

http://plaza.rakuten.co.jp/31sakura/

2008/02/19
コソボはトロイの木馬
[ パワーポリティックス非公式情報 ]
2月17日、コソボがセルビアからの独立を宣言した。すでにセルビア系住民の多くを追い出していることもあり、アルバニア系の住民が圧倒的な多数を占めるコソボの内部では独立を歓迎する声が圧倒的だ。アメリカのほか、イギリス、フランス、ドイツなども独立を支持している。

コソボの独立が認められるならば、少なくとも1967年に占領した地域からイスラエルを完全に撤退させ、パレスチナ国家の完全な独立を承認するのが当然であり、バスクやカシミールの独立も認めなければならない。そうした地域は世界中に何十カ所あるかわからない。

しかし、それ以上に大きな問題をコソボ解放軍(KLA、またはUCK)は抱えている。コソボ独立派の中心的な存在だった組織で、アメリカ国務省から「テロリスト」と呼ばれていた。アギム・セク前首相はKLAの司令官だったが、ハシム・サチ首相も同軍の幹部だった。

セク前首相はクロアチアで「民族浄化」を目的とした「嵐作戦」に参加、資金源をアフガニスタンから運ばれてくる麻薬に依存してきたと言われているが、より深刻な問題はKLAとアル・カイダとのつながり。

この武装集団をソ連と戦う「自由の戦士」として産み落とし、育てたのはアメリカの情報機関だが、イギリスの情報機関MI5との関係も指摘されている。 1998年にリビアはオサマ・ビン・ラビンの逮捕状を発行するようインターポールに要求、アル・カイダとMI5がムアマル・カダフィの暗殺計画で手を組んでいると非難している。中央アジアやバルカンでアル・カイダなどイスラム武装勢力はアメリカ政府の意向を受けて戦闘、破壊活動を続けてきた。

その背景には石油利権があることは間違いないだろう。バルカンには石油のパイプラインを建設する計画がある。アルバニアには手つかずの資源が眠っていると言われているが、これも欧米の巨大企業にとっては魅力的なはずだ。利益のためにアル・カイダとも手を組むということだろう。

コソボ問題では親イスラエルのネオコンも武装闘争を後押ししていた。つまり、親イスラエル派と石油利権派の利害が一致していたわけで、ネオコンが独走しているイラクとは事情が違う。

民主国家を建設する、あるいは少数派を尊重すると宣言したところで、何の意味もない。第2次世界大戦の後、ファシストの大半は「民主主義者」を名乗っていたではないか。コソボを抱え込む時、アル・カイダのネットワークや麻薬密輸ルートも引っ張り込むことになることをEUは覚悟しなければならない。それこそがアメリカの思惑なのかもしれないが。


Last updated 2008/02/19 1:42:38 PM

2008/02/12
コソボ独立が招く軍事的な緊張
[ パワーポリティックス非公式情報 ]
セルビアのコソボ自治州を独立させようとする動きをめぐり、バルカン半島が再び緊張しているが、その背景にはネオコン(新保守)の動きもある。

1945年に成立したユーゴスラビアにはクロアチアやスロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナなども含まれていた。このユーゴスラビアを解体する過程で中心的な役割を果たしていたミラ・ラディエボリッチ・バラッタはロバート・ドール米上院議員(当時)の側近で、バラッタの父親やクロアチアの民族主義者として知られている。

コソボとの合体を目指していたアルバニアの立場からジョセフ・ディオガーディ米下院議員(当時)も重要な役割を果たしていた。ネオコンの大物として有名なリチャード・パールやポール・ウォルフォウィッツ、また元国連大使のジーン・カークパトリックがドールやバラッタと協力関係にあった。

ソ連消滅後、アメリカやドイツの情報機関、つまりCIAとBNDはバルカンでの秘密工作を活発化、アルバニア経由でコソボへ武器を密輸していたが、アフガニスタンのイスラム武装勢力からコソボ経由でヨーロッパへ麻薬が流れている。この麻薬取引はコソボ独立派の重要な資金源で、アルバニアにも影響力を及ぼすほどにコソボの民族主義者は力をつけているとも指摘されている。

コソボ問題でPR会社やマスメディア、さらに「人権擁護団体」が展開してきたプロパガンダも無視できない。例えば、1992年に「ニューズデー」のロイ・ガットマンは16歳の少女がセルビア兵にレイプされたと報道、反セルビア感情が世界に広がる切っ掛けをつくるのだが、現地に入った別のジャーナリスト、マーティン・レットマイヤーはガットマンの報道が間違いだということを確認している。メディアは「売れ筋」のレイプ話を積極的に流したので誤報だと知らない人は多いようだが。

つまり、旧ユーゴスラビアの解体はアメリカや西ヨーロッパを支配する人びとの意思であり、メディアもその意思を実現するために協力してきたわけだが、セルビア人の側から見ると歴史は違って見える。

第2次世界大戦中、クロアチアの民族主義者、ウスタシャはナチスと手を組んでセルビア人など少数民族を虐殺、犠牲者の数は75万人とも100万人とも言われている。その延長線上に日米欧が支援するKLA(コソボ解放軍)はあり、1990年代はじめの内乱で25万人と言われるセルビア系住民はコソボから追い出されたままになっている。

2006年3月から08年1月までコソボ自治州の首相だったアギム・セクは元KLAの指揮官だが、その前はクロアチア軍の准将。1995年に同軍は「民族浄化」、つまり非クロアチア系住民の虐殺を目的とした「嵐作戦」を実行したが、その中心人物のひとりと言われていたのがセクだった。コソボ独立にとって最大の障害だったかもしれない人物だ。今年1月の首相交代で西ヨーロッパ諸国としても独立を承認しやすくなったとは言えるだろう。

この作戦にからんだ虐殺事件が国際司法裁判所で調査されたことがある。国連平和維持部隊に参加していたカナダ軍の将軍と佐官が市民をターゲットにしたクロアチア軍の攻撃を告発したのだが、アメリカの民間軍事会社MPRIで働いていたアメリカ軍の退役将軍が裏で働きかけ、クロアチア軍の行為は不問に付されることになった。「嵐作戦」がはじまる7カ月前、MPRIが退役米将軍を中心とする15名の軍事顧問団を派遣しているので、同作戦にアメリカが関与していた疑いもあった。

1999年にNATO軍は偽情報で下地を作った上でユーゴスラビアを空爆、大統領の自宅や中国大使館を破壊している。要するにジョージ・W・ブッシュ政権がアフガニスタンやイラクで行ったことと大差はない。

さて、第1次世界大戦が始まる前、イギリスはドイツに対し、軍隊をバルカン半島に入れても帝政ロシアは出てこないとささやき、帝政ロシアに対してはドイツ軍が攻め込んでくると伝えていたとも言われている。どこかが偽情報を裏で流していた場合、第1次世界大戦の再現がないとは言えないだろう。


Last updated 2008/02/12 1:13:14 PM

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