★阿修羅♪ > 戦争a1 > 208.html
 ★阿修羅♪
衛星攻撃兵器 『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://www.asyura2.com/08/wara1/msg/208.html
投稿者 新世紀人 日時 2008 年 2 月 15 日 15:39:37: uj2zhYZWUUp16
 

(回答先: 米軍、落下衛星を撃墜へ=イージス艦からミサイル発射 (時事通信)…実験のカモフラージュなのではないか? 投稿者 新世紀人 日時 2008 年 2 月 15 日 15:30:25)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%9B%E6%98%9F%E6%94%BB%E6%92%83%E5%85%B5%E5%99%A8
衛星攻撃兵器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: ナビゲーション, 検索
衛星攻撃兵器(えいせいこうげきへいき、Anti-satellite weapon、ASAT)は、地球軌道上の人工衛星を攻撃する兵器である。対衛星兵器と呼ぶこともある。

[以下、一部を抜粋して転記(新世紀人)]

概要
1950年代に初期の写真偵察衛星が実用化されるとすぐに、敵側の軍事衛星を攻撃する手段である衛星攻撃兵器の開発が始まっている。アメリカ合衆国では地上から打ち上げたミサイルを人工衛星に直接体当たりさせる直接上昇方式(Direct Ascent)の兵器が主に開発された。一方、旧ソ連では、地上から打ち上げたロケットで誘導体を目標となる人工衛星と同じ軌道に遷移させ、接近させて自爆し、破片によって目標を破壊する共通軌道方式(Co-Orbital)の兵器(キラー衛星)が研究された。

核弾頭による衛星破壊も考案されたが、1967年の宇宙条約において、大気圏外における核兵器利用が制限されたため、核による衛星攻撃兵器はそれ以降すすめられなかった。

衛星攻撃兵器の目標は敵側の人工衛星である。現在人工衛星の役割は偵察・通信のみならず多岐にわたっており、衛星誘導装置やグローバル・ポジショニング・システムなどもある。冷戦期においては、特に偵察衛星が主攻撃目標とされていた。


米国のASAT

米空軍では1959年に空中発射ASATの実験を試みている。空中発射弾道ミサイル開発計画であった「WS-199ボールド・オライオン計画」(Bold Orion)はB-47ストラトジェットをミサイルの発射機にした計画であったが、肝心のB-47の旧式化によって計画の見直しを迫られた結果、衛星破壊ミサイルとしての利用が考えられた。このWS-199ボールド・オライオン計画の三段式ミサイルを使った発射実験は1959年の10月13日に科学衛星をかすめる形で実施され多少のずれがあったものの一応の成果を出して終了した。[1]

米海軍では、1959年7月から始まった「ノッツニク計画」ではF4Dスカイレイ(Skyray)戦闘機によって5段式ロケット・モーターを持つNOTS-EV-1ミサイルが成層圏まで運ばれて発射された。発射時950kgで最終段は1kg程の小型ミサイルであった。何度かの実験でもあまり良い結果が得られなかった。1960年7月からの「キャレブ計画」においてNOTS-EV-2ミサイルが同じくF4Dスカイレイ戦闘機とF-4ファントム戦闘機で運ばれ発射実験が行なわれた。[1]

アメリカ合衆国でもっとも実用に近づいた衛星攻撃兵器は、空軍の対衛星ミサイルASM-135である。1969年のソビエトの衛星攻撃成功のニュースに刺激されて、1977年から開発を再開した。新たに始まった「ASAT計画」は、航空機発射の2段式固体ロケット・モーターを持ったASM-135 空中発射ミニュチュア・ビークル(Air Launched Miniature Vehicle)と呼ばれるミサイルとその弾頭にあたるミニチュア・ホーミング・ビークル(Miniature Homing Vehicle、MHV)より構成された。ロケット・モーターは2段とも既存のミサイルのものを使用し、60kgのMHVを最大1,900kmの高さまで打ち上げることができた。これは低軌道衛星の高度をすべて含んでいたため、偵察衛星を攻撃するのには十分であった[1]

1984年1月から実際の衛星を目標にした試射実験が行わた。ASM-135ミサイルはF-15戦闘機に搭載されて高度1万2千メートルで空中発射された。5回の実験内4回は目標衛星にMHVを命中させることに成功し、標的衛星を使わない仮想発射実験も3回行なった。開発は順調であったが、破壊された衛星の破片がスペースデブリとなって衛星軌道上に残留し、今後の宇宙開発計画に対して危険をもたらすと判断した米議会の決定によって計画は中止された。[1]

米陸軍では1963年から1966年までとして3段式のLIM-49ナイキ・ゼウス核ミサイル(Nike Zeus)を太平洋クウェジュライン環礁に実戦配備していた。[1]

米空軍は1964年4月からソアミサイルをハワイのジョンストン島で実験を行い、同年9月から1974年8月まで同島で実戦配備していた。[1]

この他、地上もしくは衛星からのレーザー攻撃も検討され、1997年にはMIRACL (Mid-Infrared Advanced Chemical Laser) と呼ばれる対人工衛星レーザーの実験も行われた。しかしその後は、衛星攻撃は主に目潰しを目的とした攻撃にシフトして研究されている。

なお後述するように、2006年9月に中国の対衛星兵器による攻撃を受けたとの報道がされていることから、米国の衛星には一定の被攻撃を感知する能力が付与されていると考えられる。


旧ソ連のASAT
旧ソ連では1968年には最初の衛星破壊実験が行われ、1971年には対衛星兵器を実戦配備していたといわれる。その後、R-36 (SS-9 Scarp) から発展したSL-11と呼ばれる衛星打ち上げロケットが、チュラタム(現カザフスタン)に配備され、1990年まで運用されていたらしい。またMiG-31を母機とした空中発射式の対衛星ミサイルの開発も行われていたが、こちらは実験を行う前に開発は中断された。

この他にも旧ソ連の核開発施設のあるセミパラチンスクでは核爆発で発生したエネルギーを利用した粒子ビーム設備や大規模レーザー兵器を保有しているのが知られている[2]。その他にサミー・シャガンではヨウ素パルスレーザー装置があり、電子ビームを使用した炭酸ガスダイナミック型レーザーもモスクワ近郊の施設で実験されていた。すでに1960年代の時点でソ連はタングステンまたはモリブデンなどの高密度金属電磁流を空気中では25km/s、真空中で60km/sの速度で発射できる電気銃の試作にも成功している。これらの中でレーザー装置に関してはテストを兼ねて何度かアメリカの偵察衛星に対して使用され、一時的にカメラを盲目にすると言った成果も上げている。なおこれらの高エネルギー兵器はソ連崩壊後はそのほとんどが開発休止状態となっている。


中国のASAT

中華人民共和国は、2003年から弾道ミサイルを転用したASATの実験を進めていたと見られており、このASATは2007年1月の人工衛星破壊実験により、その存在が公式に認められることとなった。この実験で使用されたASATは中距離弾道ミサイル東風21号 (DF21) をベースとした固体ロケット開拓者1号 (KT-1) で、弾頭には運動エネルギー弾頭を用いたと見られている。実験では四川省の西昌宇宙センター付近から打ち上げられ、高度約850〜860kmの軌道に存在した同国の老朽化した気象衛星(風雲一号C型)に命中、これを破壊した[3]。なお、同様の実験はそれ以前にも3回行われており(いずれも失敗)、米国は一連の打ち上げが人工衛星破壊実験であったことを察知していたとされる[4]。

デブリの危険性が認知されるようになって以降20年以上この種の破壊実験は行われていなかったが、この実験により多数のスペースデブリが発生した(軌道上の高度約400kmから約3000kmの範囲に、追跡可能なものだけで900個以上のデブリが発生[5])。これにより、国際宇宙ステーションなどの有人宇宙開発の新たな懸念となる可能性があり、欧米諸国を中心とする各国から激しい抗議が浴びせられることとなった。また、宇宙の平和利用に対する重大な挑戦であるとし、アメリカを中心として、各国で中国への警戒論を強めさせることにもなった。このため、中国政府は以降の実験は行わない方針を示した[6]。

また、中国では上記以外の方式のASATの開発も行っていると見られており、2006年9月には、軍事専門誌のディフェンス・ニュースによって、軌道上の米国の偵察衛星が、中国領内に設置された対衛星兵器によるレーザー照射を受けていた、との報道がなされた。この照射は、おもに衛星の目潰しを狙ったものとみられる[7]。

なお、中国は2001年以降、ジュネーブ軍縮会議にて、宇宙の軍事化防止を進める提案を行っている[8]。この提案の禁止対象にはASATも含まれている[9]。

 2 81 +−

  拍手はせず、拍手一覧を見る

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 戦争a1掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。