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宇宙の軍事化か或は地上基地の充実か  (ノーボスチ)
http://www.asyura2.com/08/wara1/msg/210.html
投稿者 新世紀人 日時 2008 年 2 月 15 日 15:51:47: uj2zhYZWUUp16
 

(回答先: 宇宙兵器開発・配備 “排除しない”米国務次官 武力行使も 2006年12月15日(金)「しんぶん赤旗」 投稿者 新世紀人 日時 2008 年 2 月 15 日 15:45:55)

http://jp.rian.ru/analytics/science/20080214/99154841.html

宇宙の軍事化か或は地上基地の充実か
08:3014/02/2008

アンドレイ・キスリャコフ、ロシア・ノーボスチ通信社、政治解説員。


我が国の衛星船を誰がそしてどのように守るのか?この問題は決して時間ととも自然に解決される性質のものではなく、その回答を出すことは祖国の軍事力の最重要課題の1つである。ほらアメリカでは、国防大臣のロバート・ゲイツの口から、軍関係の省庁とって自国の宇宙設備の保護は優先項目であるとの宣言が為されている。同国は、2月の始め、自国上院に2009年度の軍事予算の一環で然るべき対策のために107億ドル拠出するよう要求した。

ここでいくつかの質問が出てくる。第一に、何の根拠があって宇宙にある衛星船を急に守らねばならなくなったのか?第二に、衛星船に防衛装備を装着するということは宇宙空間の軍備化に繋がらないだろうか?そして最後に、どのようにして、この複雑なそして高価な宇宙衛星船をよそ者の作用から守るのか?技術的そして資金的に実現可能なのか?

衛星船防衛の必要性の論議が為されたのは今に始まったことではなく決して「突然」のことではない。現在の状況と軍事紛争の傾向を見ると、戦闘行為遂行についての我々が知っているイメージは絶望的に衰退したことを物語っている。

現代や将来の戦争の目的は敵の領地を奪うのではなくて、入念に検査された攻撃を敵の心臓部に向かって打ち込むことである。戦車と自走砲からなる機甲兵器に頼った陸上部隊の大量動員は過去の歴史に過ぎ去った。戦略航空の役割も減少した。「戦略兵器」という概念でのアクセントは、古典的な「核のトライアード(3つ揃い)」から色々な方法の基地設備の高技術(ハイテク)兵器システムを基礎にした非核手段に移りつつある。

これは、今度は、防衛が保証された大量の軌道設備を持つことを意味する。それ自体が保護と防衛が必要である偵察や警告、予測、目標指示を出す場合に、それらの行為を防衛保証する軌道設備を装備することを言っている。

未来型戦争の権威、例えば最近他界したウラジミル・スリプチェンコは、世界の先進国の2010年までのハイテク兵器の数は3万から5万台、2020年までには7万から9万台に達するだろうと分析した。それらを防衛し保証する宇宙船システムとなると、どれだけの数の衛星船システムが必要なのか想像することすら難しい。しかし、これらの宇宙船防衛システムがないと、蚊にすら命中する能力のある翼ロケットや「頭の良い」爆弾」も何の意味もない単なる鉄の塊になってしまう。

このように、それ自身では攻撃システムではない数百の外面的に怒りを誘発しない「消極的な」宇宙設備が、21世紀の主要兵器、ハイテク兵器の切り離せない一部になっている。

 上述から、とりわけ衛星船群やグループを守る必要性に依拠する宇宙の軍事化は時間の問題ということになるのだろうか?もし地球周辺の空間に攻撃兵器、すなわち、宇宙、大気そして地球上の目標を単独で撃破する能力を持つシステムを展開することを考えるなら、そうだと言える。この場合、宇宙は全地球を照準に捉える「大砲の塔」になる。

 しかし、私の観点からは、戦闘ステーションを軌道に配置したりあるいは、例えば、偵察または気象ステーションを設置することは必要ないと思う。衛星船の防衛という課題は地上にある基地の設備で可能であり、ロシアに配置される航空宇宙防衛システムの設備でも解決することができるだろう。

空軍司令長のアレクサンドル・ゼリン大将は、先月1月中旬に開かれた軍事科学アカデミーの学術会議でも述べたが、「航空宇宙空間からのロシア連邦の脅威はロシアにとって最も重要な意味を持つ」と言う意見を持っている。

以前、昨年の2月初めになるが、第一副首相セルゲイ・イワノフは、防空軍戦闘航空防衛(ロシア語表記でПВО)、対ミサイル防衛(同ПРО)そして対宇宙防衛(同ПКО)の統一システムを地上に創設する基本的課題を、彼の管轄下の防衛産業に命じたことがあった。このプロジェクトの中心的作成者としてПВО「アルマズ-アンテイ」社がノミネートされた。

セルゲイ・イワノフは、「このプロジェクトは重大で高価で、革新という見地からユニークなプロジェクトだ」と言明した。2015年までの軍備計画の一環でのその実現の時期も設定された。将来性のある兵器に関与する省庁には高射ミサイル兵器統一システム製造という総合目的計画推進の司令が出された。

兵器には、例えば、「アルマズ」社で製造される総合設備ПВО-ПКОも含まれる。セルゲイ・イワノフは、「ここでは戦闘設備と情報設備と既存のシステムを意味し、それらは1つの鍵の中で一緒に3つの種類、私が思うに、防衛の3種類、すなわち、防空防衛、対ミサイル防衛そして対宇宙防衛を行なうことになる」と述べた。

今度は、あらゆる見地から考えて、近い将来、対航空防衛と対宇宙防衛用の統一兵器を利用する際に、空軍と宇宙軍との緊密な共同活動が必要になることを考え、空軍司令長は、空軍の主要司令下に、防空軍防衛の全兵力と設備とミサイル宇宙防衛を統一させる案を今もう提案している。

このようにロシアは地上を基地にした防衛プロジェクトを進めている。今後アメリカがすでに現在で宇宙に1500以上もある自国の衛星船事業を今後どのように展開させるかは判らない。しかし、軍事基地の場所は、宇宙ではなくて予測が可能な地上に留まって欲しいものだ。

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