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新自由主義=市場原理主義の大御所的存在だった中谷巌氏が反省の弁を述べているそうだ。「週間現代」を読んだわけではありません、「喜八ブログ」を読んだだけです。
原文を読みもしないで、批判するとはけしからんという人もいるだろうが・・・敢えて批判する。
これまで新自由主義=市場原理主義を唱導してきた男が、形勢不利とみるや過去を反省したかのような振り(偽装)したにすぎない。時流にあわせて擬態を繰り返すカメレオン経済学者である。
彼の転向が本物であるなら、遅くとも郵政民営化選挙前に「新自由主義」の間違いを指摘し、転向宣言するべきだった。
結果(答え)が出てから、「間違えていました」と訂正(反省)しますというのなら誰だってできる。彼の反省は、ずるい「後出しジャンケン」みたいなものではないか。卑怯である、学者失格である。これを機会に、彼はまた時流に乗ってTVや雑誌に出現して高説?を振り撒くのだろうか、そう考えるときっと、苦々しく(むかつく)思う人もいるはずだ。
そもそも、彼らの信奉する「新自由主義」の冠言葉「新」そのものが、胡散臭いのである。中身は決して「新」にあらず、「旧」を隠すための偽装したに過ぎない。
経済学は二百何十年か前、アダム・スミスから出発した。
現在の新自由主義経済は、規制をことごとくとりはずし、ひたすら金儲けのために自由に競争することを是としている。本質はアダム・スミスの「自由放任」を是とする考え方となんら変わりない。アダム・スミスの「神のみえざる手」が機能しないことは、過去の歴史のなかで実証されている。
みかけ上は高等数学で厚化粧することで「新」という冠言葉をつけているにすぎない、中身は「最も古いアダム・スミスの唱えた古典派経済」と変わらない。
中谷氏がこの程度のことが理解できないはずがない。
現在の「新自由主義経済=市場原理主義」は、世界を支配しているアングロサクソンにとって都合のよい資本主義経済、つまり強いものが弱者を底辺に追いやり、弱いものの犠牲の上に強者が豊かさを享受する社会になっている。その強者が跳梁跋扈するときに、旗振り役を演じた男が、強者の論理が「つまずいた」今になって、今度は反省の弁を述べられても、そんなものはもう聞きたくない。
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