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消費者の側に立ち弁護士活動を続けてきた自民党の森まさこは16日の参院予算委で、大立ち回りを演じていた。
マルチ業界との癒着で民主党離党が決まった前田雄吉の問題を追及する役目を任じられ、この日ただ一人の自民党質問者である森のボルテージが上昇するのもうなずける。
「前田雄吉さんの首を切って終わらせてはならない。民主党の体質に問題があるのではないか」。同僚議員の声援を受け、ここぞとばかり、森は興奮した口調で激しく民主党を攻めたてた。
このとき、閣僚席にいた消費者行政担当の野田聖子大臣は複雑な思いで森の弁舌を聞いていたに違いない。森が野田に質問することは事前通告されている。
国会質問の事前通告は通常、前日の夜までに担当官僚が受け取り、答弁メモを作成して、翌朝、大臣に説明する。マルチ商法問題についての所感を聞かれることになっていた。
答弁メモに目を落としながら野田は思った。「この模範回答のままでは、あとで問題になる」。
野田は12年前の衆院商工委員会の議事録を検索し、質問者だった野田自身の発言内容と、出席メンバーに民主党の川端達夫がいたことを確認した。野田は急ぎ、自らメモを書き直した。
12年前のことなどつゆほども知らない森は締めくくりの質問を野田に向けた。
「野田大臣は消費者庁の設立など消費者保護行政の確立に取り組んでおられる。直近のマルチ商法の苦情は増加しており政治的圧力に屈しないでいただきたい。ご所感をお願いします」
野田の答弁は森にとって予期せぬ内容だった。
「12年前、訪問販売法改正について素朴な疑問を持ち、質問しました。マルチはすべて駄目だという動きに懸念を感じたからです。でも、自分の勉強不足で、消費者の視点に立った質問ができなかった」
平成08年04月10日、衆院商工委員会における野田聖子の発言は次のように、マルチ商法を擁護するものだった。
「連鎖販売取引イコール悪であるというような考え方を大きく転換し、次代の産業を支えるベンチャービジネスの一つとして業界の健全な発展を支援するよう国は取り組むべきではないか」
考え方は前田雄吉と変わらない。その人物があろうことか消費者を守る役割を担う大臣に就任している。
森は言葉を失い、議場は凍りついた。「ありがとうございました。これで質問を終わります」と言い残して席を立ったとき、同僚議員の拍手はすっかり勢いを失っていた。
マルチ業界の問題は痛み分けの形になった。自民、民主ともこの問題はもはや避けたいところだろう。
おそらく12年も前の野田の発言を記憶している人はいなかったのではないか。商工委員会のメンバー、甘利明、小池百合子はもちろん、民主党の川端達夫だってそうだ。しかし、マルチ業界の人々はしっかりとおぼえているだろう。
いまマルチ業界が、かつての擁護者野田をどう思っているかは知らないが、消費者担当大臣としての野田の答弁しだいでは、過去の発言を持ち出し永田町に繰り出して反攻に出ないとも限らない。
「告白」を決断させた野田の恐れはそんなところにもあったのではないだろうか。政治の世界は怖い。
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