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(回答先: アメリカの選択:08年大統領選 「究極的核廃絶」盛る 民主党綱領案、独自性前面に(毎日新聞)…いつもの米国流欺瞞。 投稿者 新世紀人 日時 2008 年 8 月 17 日 13:42:17)
http://d.hatena.ne.jp/oguogu/20080806/1218004861
2008-08-06 216cc
いまさらキッシンジャー氏ですか
今年も8月6日がやって来ました。
この日の社説は、必ず平和について書かねばならないのですから御苦労な事です。もっとも、時事的な事が求められているわけではありませんから、事前に書いて置く事が出来ますので、かえって楽なのかも知れません。
それにしても毎年毎年、同じように「核廃絶」の掛け声を挙げるのにウンザリしない物なのでしょうか。世界が完全な核兵器の廃絶を達成できるとしたら、それは核兵器以上の兵器が開発された時である事は解り切った事だというのに。
「毎年毎年、同じ」と書いたのに矛盾するようではありますけれど、その年によって「核廃絶」の訴え方には、流行があります。まるでサヨク・リベラル派の中で話し合って決めているかのようにです。北朝鮮の核実験やインド、パキスタンの核保有宣言のような大状況を同じように受け取ってしまうからでしょうか。
去年の流行は、久間防衛大臣(当時)の「しょうがない」発言でした。本島等元長崎市長のように、サヨク・リベラル派で同じような事を言っていた人は以前からいたのに、久間氏だけが問題発言扱いされてしまったのは、どうしてだったのでしょうか。ダブル・スタンダードはサヨク・リベラル派の常だとは云え、今考えても謎です。
今年の流行は、元アメリカ国務長官だったキッシンジャーの「核兵器のない世界を」との提言と言っても良いでしょう。その他、多くの人が「核廃絶」について語り始めたと言っていますけれど、切っ掛けは、この提言なのでしょうから。
内輪だけの話でしかなかった去年からすれば増しにも感じられますけれど、キッシンジャー氏の本心を考えれば、日本のサヨク・リベラル派が上手く乗せられてしまった感じです。それとも、サヨク・リベラル派は、解っていても乗った方が良いと思ったから乗ったのだと言うのでしょうか。日頃サヨク・リベラル派は、アメリカの思惑に乗せられるなと主張しているのですけれど。
そもそも、どうしてキッシンジャー氏は、どうして唐突とも言えるタイミングで「核兵器のない世界を」などと言い始めたのでしょうか。核兵器によるテロ、それもイスラムのテロがアメリカの現実的な脅威になったから、と云うのが、氏が考えを変えた理由だとよく言われます。しかし、それならば、どうしてパキスタンが核実験をした時に、この提言は出されずに、北朝鮮の核実験後に出されたのでしょうか。イランに核疑惑が持ち上がったからでしょうか。しかし、北朝鮮、イラン双方の核開発の背後にいたのは、パキスタンのカーン博士である事は変わらないのです。
キッシンジャー氏が、考えを変えた理由、それは日本の「核武装をするかどうかの論議」が話題に登り始めたからとしか思えません。
キッシンジャー氏は、「核兵器のない世界を」と言う事で、日本の世論が核武装へ向かわないようにしたかったのです。否、積極的に「核廃絶」運動に励むように仕向けたと言った方が良いのかも知れません。自分の発言の影響力を見越していたのでしょうから。
ある意味でキッシンジャー氏の考えは一貫しています。絶対に日本をアメリカの軍事的脅威にしないと云う政策に於いては。
問題は、その考えに軽々と乗ってしまう日本のサヨク・リベラル派です。キッシンジャー氏と云えば、元々は共和党のニクソン大統領の国務長官で、人権や平和には関心の薄い人物でした。ニクソン・ショック(日本を無視したアメリカのシナとの国交回復)を演出した人物の出した提言の裏も考えずに、それに乗ってしまって良いのでしょうか。
少なくとも、「核兵器のない世界を」どう導くのかまでのスケジュールが発表されてから乗っても遅くないと思います。
[新世紀人コメント]
断っておきますが私はこの論者の見解の総てに納得している訳ではありません。
ただキッシンジャー達の発言の「欺瞞性」と欺瞞性がもたらす「見事な効果」をよく見抜いている事を評価して採り上げました。
本体は相も変わらない「二枚舌」なのです。
人道支援を看板にしてイラク新緑戦争に加担した日本政府と同じ発言なのです。
日本に平和憲法を看板に持たせたまま自衛隊を造らせた米国の過去のやり方も同様のものです。
実現できない空手形を掴ませて世界の人民を騙すのです。
何故それが必要なのかと言えば、米国の国力の衰退により、米国の軍事力もロシアやチャイナの軍事力に対して弱体化が進む事になる。
それで、ロシアやチャイナやインドやパキスタンの核兵器の削減に向けて世界の世論を差し向けようというわけなのです。
ただ帝国主義の縮小化を密かに狙うものである事なのでこのこと自体は歓迎すべきでありましょう。
しかし決して「平和の使者」に生まれ変わる事を目指すものではない事を見抜かなければなりません。
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