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(回答先: クラスター弾 進む解体 【日本にもノウハウを提供できる】 (毎日新聞) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 7 月 18 日 08:34:29)
http://mainichi.jp/select/world/stopcluster/news/20080717ddm007030076000c.html
ナチの弾薬庫、東独軍の秘密工場がクラスター爆弾廃棄の場に姿を変えていた−−。不発弾が市民を殺傷するクラスター爆弾の解体・処理工程をノルウェー系兵器廃棄企業ナモ・ブック社が毎日新聞に明らかにした。工場は、ナチの弾薬庫を東独軍がミサイル工場として利用した場所にある。冷戦終結後、東独のほぼすべてのミサイルや砲弾計約30万トンもの廃棄を請け負った経験が今、軍縮の動きに一役買っている。
同社は、東独時代の建物をそのまま生かした、古い町工場のようだった。最初に案内されたのは多連装ロケットシステム(MLRS)用ロケット弾M26の解体室。米国がイラク戦争でイラクの戦車部隊を撃退するため大量に使ったのと同型のクラスター爆弾だ。2人の作業員が手作業で信管やネジを外す。
収容されている644発の子爆弾M77はカートリッジごと台車で2部屋隣の作業室に運ばれ、専用の機械にかけられる。信管を削り、爆薬部分を露出させる独自開発の技術は企業秘密だ。
東独ミサイル工場時代の86年から勤務する工場長のフィガートさん(47)は処理済みの子爆弾の中身を示し、「中には白いヘキソーゲン(プラスチック爆弾にも使われる強力な爆薬)がある。これで爆発の危険がなくなったとは言えない」と厳しい目をした。
イスラエル軍が06年の第2次レバノン戦争で使ったのと同型のクラスター爆弾、155ミリ口径DM602型砲弾も処理されていた。1発あたり63個内蔵された子爆弾にもヘキソーゲンが詰められている。爆薬は専用のプラズマ炉で1回あたり約20分かけて焼却される。炉の周囲にはプラスチックが焦げるような異臭が漂う。
東独時代は現在の16倍の作業員がいた。統一後、独南部の兵器製造会社が買収。96年まで旧東独兵器の廃棄で潤ったが、98年秋に経営破綻(はたん)。翌年、ノルウェーの砲弾製造会社ナモ社が買収した。再建後は右肩上がりの成長を遂げる。兵器はハイテク化で短命化している上、対人地雷禁止も追い風になった。そしてクラスター爆弾廃絶の流れが同社に新たな活況をもたらしている。
◇ ◇
5月のクラスター爆弾禁止条約案採択で、同爆弾廃棄の流れは決定的になった。廃棄を巡る動きを追った。【ピンノー(独北東部)で小谷守彦】
毎日新聞 2008年7月17日 東京朝刊
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