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「生かさず殺さず」(国民よ目を覚ませ)
「生かさず殺さず」
−人間らしい生活も出来ないほどに庶民から搾り取れば、やがて庶民の不満が爆発して政権転覆にもつながる。かといって、何の不安もないほどに庶民の生活を豊かにすれば庶民は真理をもって善悪を考え始め、これまた政権を失うことになりかねない。従って庶民から搾り取りすぎてもいけないし、庶民の生活を豊かにし過ぎてもいけないー自身の利権を増やすことが唯一の目的である為政者にとって古来からの普遍的な政策であるー。 〈当方の理解ですが名文と自画自賛しております〉
「生かさず殺さず」をネットで検索してみると、江戸時代はそうであったというようなサイトがいくつか見つかる。どうして日本人はこう ”おめでたい” のであろうか。今現在まさに「生かさず殺さず」の政策が行われていることがなぜ分からないのであろうか。長年自民党政権下で暮らさなくとも、僅か数日自民党の政策に関するニュースを見聞きしただけで分からないのであろうか。為政者にとっては誠に都合のよい有難い国民である。
自民党政権の「生かさず殺さず」の政策 ー 分かりやすく言えば庶民の所得は殆んど増やさずに、際限なく消費を煽るということであろうか。企業の収益は増えても社員の給与所得は殆んど増えず、税金、医療費等の負担は増える。預金の利子は期待できず、老後の生活も安心できない。増えない所得の中、次々と消費欲を煽られるために庶民は真理をもって善悪を判断することが出来なくなり、建て前とほんねを使い分け悪も是とすることとなる。自身の利権が唯一の目的である為政者にとって誠に都合が良い。
庶民の消費欲を次々と煽るためにはそのモデルとなる ”金持ち” もある程度増やさねばならない。これは自民党の支持基盤を増やすことにもつながる。政策により次々と出現した新しい経営者。介護サービス業・労働者派遣業。介護を必要とする高齢者・障害者により良き介護を提供したいという動機でなく、金儲けの手段として介護サービス事業を始めた者がいかに多いかは過去の報道でも明らかであろう。
労働者派遣業法(人材派遣業法)は新しい経営者を増やすとともに、大企業の利益を増やすことにつながった。99年12月には、一定の専門性を有する業種に限り認められていた労働者派遣事業を、一部の業種を除き原則全ての業種に拡大した。 労働者派遣業、簡単に言ってしまえば人入れ稼業である。労働者を斡旋し、企業から支払われた労働対価からピンハネして暮らす者たちの事業である。
派遣される人たち及び派遣業の経営者が真に専門家集団であるならまだ良い。しかし、真に専門性を必要とする業務に従事する労働者を企業は外部の人材派遣業に頼るであろうか。実態は、日雇い労働者に代表されるように、自動車・家電製品等の製造、店員、印刷・製本等々の単純労働者が多い。今回求人情報誌を見てみて驚いた。求人の殆んどは人材派遣業者からのものである。そしてその職種は殆んど単純労働であった。
東京山谷・大阪釜ヶ崎の日雇い労働者を知らない者はないし、日雇い労働者からピンハネした金が暴力団の資金源になっていたことも殆んどの国民は知っている。労働者派遣業は本来必要のないものであり、企業が人材を必要とするなら正規に雇用すれば良いのである。労働者派遣業法は、労働者の雇用を守り、労働者のニーズに対応するためでなく、企業の利益を守るためにある。
正社員と非正社員(派遣社員)の所得格差が3倍になっていることが報じられたが、自民党の議席が大幅に減らないかぎり、格差是正に動くことはないだろう。馬鹿な国民の馬鹿な投票行動が結局は自らを苦しめているのである。労働者派遣業法があることを前提に考えるのでなく、労働者派遣業法が本当に必要なのかを考えなければならない。不要なら、廃止若しくは漸次適用業種を狭めてくれるような政党に一票を投ずるのが当然であろう。
02年の厚労省の調査では、20〜34歳男性で、正社員は4割が結婚していたが、非正社員は1割に満たなかったという。大変な事態である。男性が結婚しなければ女性も結婚できないのである。社会が複雑化して、結婚のみが人生の幸せ・目的でないと考える人が増え、また結婚しなくとも生活に不便を感じないという人が増えたこともあろう。
しかし多くは収入が低く不安定で結婚しても生活が成り立つかどうか分からないという不安からと思われる。子孫を残すという動物の本能も否定されているのである。皆さん、これで良いのであろうか。
社会を良くしていくためには、人間らしい生活をするためには、ただ一つ、
国民の幸せよりも企業の利益を優先する政党の議席を減らす、これ以外にない。
好きな言葉ではないが、「勝ち組」、と言われる者たちの多くは「生かさず殺さず」の政策が行われていることを理解しているであろう。
しかしこの者たちがそれを口に出すことは絶対にない。この部分については時間を見つけてもう少し詳しく書いていきたい。圧力を受けても。
昨年の衆院選の候補者擁立で、民主党議員がライブドアの堀江前社長と会った際、堀江前社長から「国民はバカだから」等の国民を愚弄する発言があり民主党からの擁立は見送ったとのニュースが伝えられた。民主党との会談の前に自民党首脳と会談して仕入れた発言か、堀江前社長の持論かどうかは分からない。しかし「国民はバカだから」は間違いなく自民党首脳の考えと同じである。これは実際に物事を理解したりする能力が劣るという意味での ”バカ ” と、利権など考えずに社会・国民の生活を真に良くしたいと考える純粋な人たちの両方を指しているのは間違いない。そういう意味では私も ”バカ ” の典型である。
小泉も含め過去何度か自民党の総理大臣が国民との対話を求められた。その際、時の総理大臣はいずれも ”我が国の国民はそのレベルにない” として拒否したのである。我が国の国民は ”そのレベルにない” であろうか ? 冗談ではない。 ”そのレベルにない” のは自民党の政治家である。真理をもって追及されて返答に窮したり、能力の欠如が国民の目に晒されては困るからである。特に後の ”バカ ” から追求されるのは困る。 国会と違って、国民との対話では何を質問されるか分からず、予め官僚から答弁を教えてもらうわけにもいかない。まさか質問内容を予め提出させるわけにもゆくまい。
自民党総理大臣にとって国民が ”そのレベルにある” というのは、己の利権を考えないような ”バカ ” が殆んどいなくなった時であろう。その時は躊躇なく国民との対話に出て来るに違いない。国会質疑で自民党議員から質問されているようなものであり、答えるのに何の用意もいらない。しかし、国民皆が己の利権・利益しか考えないようになった時、日本はどうなってしまうのであろうか。
困窮者を助けるようなボランティアはいなくなり、餓死者・凍死者の遺体が街に放置され(当局が処理するまでの間であるが)、その横を高級車に乗って肥えた土建屋のオヤジが疾走する。独居老人・病にあっても医者にかかれなかった人たちの白骨死体が今日は何人見つかったと報道されるようになる・・・・・・。犯罪の増大は言うに及ばない。考えたくもないが大変なことになるのは間違いない。その兆候は既にあるではないか。
一昨年12月シュレーダー独首相が来日した際、某テレビ局に出演しキャスターから多岐に亘る質問を受けていたが、そのすべての質問に対し30分の間、キャスターを見つめながらメモもなしで淀みなく懇切丁寧に答えていたのが忘れられない。自民党の総理大臣に可能であろうか。政治家とりわけ総理大臣は内外政にわたり、深い知識と正しい認識を持っていなければならない。
現体制で ”うまい汁” を吸わせてもらっている者たちの一角にいる者であろうが、調整能力があれば良いなどと言って能力のない政治家を擁護する国民がいる。調整能力だけであれば、庶民にもその能力を有する者は相当数いるであろう。マスコミに評論家・専門家・有識者等として登場する者たち(誰が認めたのであろうか。まさか自分で ”私は有識者である” などと言う者はいないであろうが)で、現体制を擁護する者も注意しなければならない。現体制で ”うまいこと” そのような職についた者の多くは、現体制が継続してこそその職にとどまっていられるのであり、現体制を批判することはあり得ない。
「生かさず殺さず」の政策の下で、
「国民はバカだから」の国民は踊らされているのである。
「それはそうだが、自民党政権でなくなったら私たちの仕事はなくなってしまうのじゃないだろうか」。私が自民党政権の問題点を話した際、公共工事を受注している会社の所長から聞いた言葉である。我が国の現状、自民党政治を端的にあらわしている。
自民党首脳の国民に対する認識は、4月23日投開票の千葉7区衆院補選で明白となった。テレビの報道番組で殆んどの国民はご覧になっておろう。武部幹事長のふざけた応援は千葉県民を愚弄したもの以外の何ものでもない。どうせ「千葉県民(国民)はバカだから」まともな応援演説など必要ない、それよりも奇を狙って候補者の名前だけ覚えてもらえば良い、名前が知れていれば政策など関係なく千葉県民(国民)は票を入れてくれる、という腹が丸見えである。欧米先進国であのようなふざけた応援をすれば有権者の反感を買い、たとえ政権党といえども大敗すること間違いない。それが敗れたとはいえ僅かな差であった。日本は ”良い国” である。「国民はバカだから」と言われるのも仕方がない。
-25th April 2006-
http://ww6.tiki.ne.jp/~funabashi/ikasazukorosazu-t.html
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