★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK51 > 355.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: <政態拝見>国会「三賞」 知恵と粘りで面白くなる 星浩(朝日新聞) 投稿者 gataro 日時 2008 年 6 月 22 日 16:30:30)
以下の記事はG-Search検索による。
<政態拝見>国会「三賞」 論戦で健闘した中堅議員 星浩(朝日新聞)
2007.06.19 東京朝刊 4頁 政治 写図有 (全1,346字)
通常国会が、もうすぐ幕を閉じる。柳沢伯夫厚労相の「女性は子どもを産む機械」発言から、松岡利勝農水相の事務所経費問題と自殺、そして宙に浮いた5千万件の年金記録……。参院選を控えていることもあって攻防は過熱し、かみ合わない点も多かった。その中で救いだったのが、論戦を通じて中堅議員の健闘が光ったことだ。けなされることが多い国会議員だが、大相撲風に国会「三賞」を考えてみよう。
*
まず、民主党の長妻昭氏(47)。2月の時点で膨大な年金記録が消失している可能性を指摘。安倍首相に「緊急事態宣言をして点検して欲しい」と求めていた。3月には新聞に寄稿し「厚生年金や国民年金の納付記録5095万件が基礎年金番号に統合されていない」と書いた。年金問題への地道な取り組みが、深刻な問題を掘り起こした。殊勲賞である。
同党の枝野幸男氏(43)の質問も光った。柳沢発言を追及した時、昨年、双子の父親となった自らの体験を踏まえて子育ての問題を論じた。
「出産の現場では、助産師さんが足りない。患者さんに対応しようとすれば、違法な無資格助産師さん、つまり看護師さんにやってもらうしかない。法を守ろうとすれば診察を断って、たらい回しをするしかない。現場で困っている、苦しんでいる人たちを、厚労省は見ていない」
憲法論議でも活躍。敢闘賞にふさわしい。
政府・与党は論戦を挑む立場ではないが、答弁者として「自分の言葉で丁寧に答えている。安定感がある」(民主党の代表経験者)と評価されているのが、菅義偉総務相(58)だ。北朝鮮の拉致問題に関連してNHKラジオ国際放送に「命令」を出すなど、強引さには与野党から批判もある。一方で、年金問題では検証委員会や支給の是非を審査する第三者機関づくりを主導。安倍内閣を支えている。
菅氏は「社会保険庁の労組と当局との不明朗な合意文書をどんどん公表して問題点を洗い出す」と息巻く。かつての梶山静六氏や野中広務氏のような党人政治家の「剛腕ぶり」を思い出させる。技能賞候補だろう。
公明党の斉藤鉄夫政調会長(55)も株を上げた一人だ。安倍首相が前向きの集団的自衛権について「行使を認めたら憲法9条の意味がなくなる」と明言。自衛隊の位置づけを憲法に加える公明党の「加憲」路線にも「急ぐべきではない。いま、どうしても憲法を変える必然性はない」と歯切れが良い。
共産党は個人プレーよりも組織力を発揮した。陸上自衛隊の情報保全隊が市民団体や記者の活動をウオッチしていたという内部文書を暴露。地道な情報収集が実った。
国会論争とは別だが、佐々木憲昭氏(61)とスタッフが1月に出版した『変貌(へんぼう)する財界』(新日本出版社)は、公開資料を駆使して日本経団連加盟の大企業が、いかに外資の影響を受けているかを分析した労作である。
社民党の阿部知子氏(59)、国民新党の糸川正晃氏(32)は小政党のために、いくつもの委員会を掛け持ち。「ピリリと辛い」質問をした。
*
ところで、相撲の三賞は担当記者らの投票で決める。国会論戦でも、記者たちが投票して賞を決めるという制度はどうだろう。政治家には刺激になるし、記者側は政治を見る眼力が鍛えられる。研鑽(けんさん)を積むべきなのは政治家だけではない。
(編集委員 column@asahi.com)
<イラスト・郭溢>
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK51掲示板
フォローアップ: