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(回答先: また出たブッシュ政権元高官によるイラク戦争批判(天木直人のブログ) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 5 月 30 日 09:59:18)
http://www.amakiblog.com/archives/2008/05/30/#000904
2008年05月30日
航空自衛隊機の中国派遣にたった一人反対した社民党にエールを送りたい
私は憲法9条護憲論者である。そのことをはっきりさせておいた上でこのブログを書く。憲法9条改憲論者にとっては、このブログは無意味であるからだ。
中国大震災の救援活動のために航空自衛隊の輸送機が救援物資を運ぶかどうかが迷走している。
これほど不透明な報道はない。何がなんだかさっぱりわからない。
報道によれば中国側の要請によって空自のC−130輸送機が救援物資を運ぶ事になったという。
それが29日の各紙に大きく報道された。
ところが一夜明けて、中国世論の反発を考慮して取りやめになるという。民間機で運ぶという。
この顛末をメディアは検証して国民に説明しなくてはならない。
日本政府が発表しているように、中国政府が本当に進んで自衛隊機の輸送を日本に要請し、それが中国国民の反発を買って取りやめになったのなら、すべての責任は中国にある。
中国国民と中国政府の間に、認識の大きな食い違いがあり、中国政府が国民の声を読み間違って、国民の声に耳を傾けざるを得なかった、という事になる。
これは共産党中国の歴史上、大きな事件である。
しかし、そんなことはまず考えられない。
そうだとすると、これは日本外交の下手な工作が失敗したという事ではないのか。
震災援助という名目で自衛隊を使うことを中国が反対しない事を逆手にとって、中国政府の反日政策が変わった、日中関係は福田政権でここまで劇的に好転した、という事を、政府は日本国民に宣伝しようとしたのではないか。
メディアがその情報操作に加担したのではなかったのか。
それが、中国国民の反応を見て、これはやばいと日本政府が政策を急転させたのではないのか。
それにしても30日の朝日新聞の社説には失望させられた。
「日本の防衛力に警戒心を隠さなかった中国が、日本の救援振りを称賛し、そのために自衛隊機が飛来しても反発は小さいと判断して要請したのであれば、これを対日不信の解消につなげたい、日中関係改善の成果だ」と絶賛しているのである。
福田政権や外務省が泣いて喜ぶ社説である。
しかし、この社説を書きあげた後で、日本政府は、中国国民の反応をみて自衛隊機派遣を断念した。朝日新聞は翌日の社説でどう書くつもりなのか。
いつものとおり前置きが長くなったが、私がこのブログで書きたい事は他にある。
それは、日本共産党の志位委員長が29日の記者会見で、「自衛隊が救援、救出活動をすることは否定するものではない」と述べていた事についてである。
私は知らなかったのだが、日本共産党は、「きわめて大きな自然災害が起きたときは自衛隊が海外でも救援活動することを否定するものではない」と態度表明してきたというのだ。「(その方針は)今でも変わりはない」(30日産経新聞)と、29日の記者会見で述べたというのだ。
私は平和憲法9条を何よりも重視する立場の一人として、この日本共産党の方針に大きな違和感を覚える。
自衛隊は対外的にはまぎれもない軍隊だ。
軍隊が他国に進出、滞在する事に対する国民の反発がいかに強いものであるかは、中東をはじめとして多くの国で私は感じてきた。
当然である。軍隊が他国に進出、滞在するという事は、軍隊の基本的性格上あってはならないことなのだ。
自衛隊機のほかに選択の余地が無いというのなら話は別だが、テントを輸送するぐらいならば民間機でも十分である。
それを、「災害救助ならば自衛隊の海外派遣を否定するものではない」、と軽々しく言ってしまう日本共産党は、果たして憲法9条をどこまで本気で守ろうとしているのだろうか。
30日の産経新聞は、共産党までもが賛成しているのに、社民党だけが反対した、と書いている。
いいじゃないか、社民党。
「中国の国民感情も考慮し、反対だ」と28日の記者会見で反発した社民党福島瑞穂党首の言葉が、いま、まさに輝いている。
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