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http://www.amakiblog.com/archives/2008/05/30/#000903
2008年05月30日
また出たブッシュ政権元高官によるイラク戦争批判
今日の報道で私が一番注目したのは、ブッシュ大統領の元報道官であったスコット・マクラレン氏が、6月はじめにも「イラク戦争批判」の回顧録を出版するというニュースである。
ブッシュ大統領のイラク攻撃の真相が、いかに「始めに攻撃ありき」であったか、そのためには虚偽の情報操作が行われてきたか。
それはこれまでの米国のメディアや政府高官の告発で、もはや動かしがたい事実として世界中に明らかにされてきた。
またか、という思いをこのブログの読者が抱いたとしたらそれは間違いだ。
米国のイラク占領は今でも続き、イラクの混迷が続き、犠牲者は増え続いている。
日本政府や外務省の対米従属に終始したイラク戦争支援は、今でも日本国民に重くのしかかっている。それどころかそのツケは、ますます国民生活を苦しめる事になる。
一日も早く米国のイラク占領は終わらせなくてはならない。日本のイラク占領支援はやめなければならない。
そのためにはイラク攻撃の真実は、いくら検証しても検証し過ぎることはないのだ。
この回想録は今までの回想録の中でも、最も注目されるものとなるだろう。一番新しい回想録であるというだけではない。
スコット・マクレランはブッシュ大統領のテキサス州知事時代からの腹心であった。大統領報道官として03年7月から06年4月まで2年9ヶ月もの間ブッシュ政権の「顔」であった。文字通りイラク戦争の説明に終始した人物であった。
その人物が、「正確な情報公開とはかけ離れた政治的プロパガンダ(宣伝工作)に狂奔していた」、「側近らによってメディアは大統領に都合のいいように情報操作された」、想像力と指導力を欠き、大きな犠牲を強いた大失策」、「欺かれているとは知らずにウソの情報を流し続けた」、などと、イラク開戦を全否定している(30日、産経、毎日)のだ。
だからこそ、政権末期のブッシュ政権を当惑させ、大統領選挙を前にしての民主党の格好の共和党批判になるなど、米政界に反響が広がっているのである。
6月始めに発売される「WHAT HAPPHENED(何が起きていたのか)について、日本のメディアはそれを日本国民に紹介しなくてはならない。
何よりも、いまだに5年前のイラク戦争支持について口をぬぐい続ける日本政府、外務省に対して、日本の検証を求めなければならない。
この回顧録はブッシュ大統領と小泉元首相に向けられた歴史的審判である。
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