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(回答先: 米国に翻弄され続ける国際政治(その1)(天木直人のブログ) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 4 月 26 日 11:31:18)
http://www.amakiblog.com/archives/2008/04/26/#000842
2008年04月26日
米国に翻弄され続ける国際政治(その2)ー北方領土問題
自民党存亡の危機にある政局の中で、なぜ福田首相はロシアへ行かなければならなかったのか。
それはサミットの議長国としてメドベージェフ次期大統領と顔合わせをしておきたかったからだ。
できれば欧州の首脳とも顔合わせをしておきたかったのだが出来なかった。せめてロシアとは、という事だ。
そもそも首脳会議で各国首脳と初顔合わせをしたところで何の支障もない。中身があれば、初対面を相手にしても立派に議長がつとまる。本番前に顔合わせをしておかなくてはならない、などという考えはこよなく日本的だ。国際的にはまったく意味のない発想だ。
さすがに挨拶だけのために訪露するとは言えない。そこで「北方領土の仕切りなおし」であるとか、「平和条約締結への環境整備」などという、とってつけた理由を並べる。
いつもの通りであるとはいえ、外務官僚のどうしようもない浅知恵だ。
25日の産経新聞を読んでさらに驚いた。外務省幹部が今回の福田首相の訪露の意義を次のように強調したというのだ。
「日露両国が中長期的視野に立って領土問題にガチンコで取り組んでいく時代のスタート台だ」、と。
滑稽さを通り越して哀れに思う。このようなあからさまな嘘を言うしか、今の外務省には語る言葉はないのである。ここまで外交が空洞化しているのだ。
そんな外務官僚の言葉を、そのまま報道する産経新聞も産経新聞だ。
考えてみるがいい。サミットが終わればいつ辞めてもおかしくないとささやかれている福田首相に、北方領土問題解決のための交渉という大事業が出来るというのか。
そのような福田首相とロシア側がまじめに領土問題について話すと思うのか。
それよりもなによりも、北方問題は米国の協力なくしては解決しない問題であることは、歴史を少しでも知っている者であれば分かるはずだ。
裏を返せば、拉致問題も、国連安保理問題もそうだが、米国が本気になって日本のために動いてくれれば、解決する問題なのである。
問題は米国がまったくその気がないと言う事だ。日米同盟がすべてだと言っておきながら、日本が一度も本気でこれらの問題への協力を米国と話し合ったことがないという事だ。
米国に翻弄され続けるピントはずれの日本外交である。
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