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(回答先: 一般財源化という名の増税(天木直人のブログ) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 4 月 21 日 16:26:17)
追加補足―前出:一般財源化という名の増税
URL:http://www.amakiblog.com/archives/2008/04/21/#000830
☆ ☆ ☆
http://www.amakiblog.com/archives/2008/04/21/#000831
2008年04月21日
サミットは福田政権の浮揚力とは決してならない
福田首相は、次の三つをやるまでは決して総理を辞めることはないという。その三つとは、サミットの議長を務める、安倍前首相よりながく総理の座につく、そして自分の手で解散、総選挙を行う、これである。
私はこれはメディアが勝手に流している、ためにする話だと思っている。とくに、安倍前首相より一日もながく総理をやりたいなどという次元の低い考えは福田さんにはないと思う。
しかし、目の前に迫った最大の外交課題である洞爺湖サミットを無事に乗り切る事は、福田さんでなくても、責任感のある総理であれば誰でもそう願うに違いない。
福田さんとしては、出来れば、そこで点数を上げて、支持率を回復し、福田政権を安定させたいに違いない。だが、残念ながらそれは無理だ。
そもそも、サミットはとっくの昔にその役割を終えている。世界の経済に影響を与える新興国がここまで増えている中で、いまさらG−7 とか、G−8とか、の国だけで物事を決めて済む時代ではない。
それに加えて今回のサミットはでは、環境問題にほかに、サブプライム問題であるとか、食料価格の高騰問題であるとか、アフリカ支援の問題とか、日本の責任ではないものばかりが次々と追加され、それを議長の責任でまとめなければならない役割を押し付けられつつある。
この種の国際会議の常であるが、何を議題にするかの時点で、壮絶な綱引きが行われるのだ。そして。その時点で日本外交はいつも負けている。
そもそも温室効果ガス削減問題がここまで喧伝されるようになったことも、私は日本の環境外交の失敗であると思っている。
環境問題はもちろん重要である。しかし、環境問題の本質は、自然との共生であり、もったいないの精神であるはずだ。それこそが日本の得意とするところなのに、今では日本にとって不利な形で二酸化炭素排出削減の数値目標ばかりが強調されている。それがまとまらなければ日本の責任であるかのごとき圧力がかかっている。
この不当さについては以前のブログでも触れたが、ここで強調したい事は、排出枠という概念が、あたかも金融商品のごとく扱われている異常さである。
4月20日の産経新聞経済面で、奇しくもこの事を考えさせられる二つの記事が並んでいた。
すなわち、一つはサブプライム問題の真の罪は米国の金融バブルであり、住宅バブルが崩壊し、行き場のなくなった膨大な資金が、石油や食糧といった資源に向かいそれらの価格を高騰させている、という記事である。
もう一つの記事は、二酸化炭素排出削減の前提となるクリーン開発プロジェクトの多くが、不透明であり、国連登録もされていないものがあるという記事だ。そんなプロジェクトに基づいて排出枠の数値が決められ、それが「先物取引」となっている。そのゲームで割を食わされるのは日本である。
福田首相は覚悟したほうがいい。サミットでは政権浮揚にはならない。サミットは国際的な政治ショーであり、無事に終わっただけで大成功なのだ、と。
もっとも無事に終わるかどうかも危なくなってきた。チベット問題などが出できた。いっそのことサミット前に辞め、その貧乏くじを総理になりたい連中に任せたほうが大正解かも知れない。そう思わせるほど不毛な今年のサミットなのだ。
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